主役は明智警部!! 金田一少年の光側のライバル(影側はやはり、高遠陽一だろう)として推理合戦を繰り広げ、時に凶悪犯を追い詰めてきたこの人が、ついに・・・
スピンオフとは言え、天樹・さとう両先生の許可が出ている公式だけあって、内容は薄くない
レビューを読むと、他の読み手の方は、この作品の明智さんに対し
...続きを読むて抵抗を感じているようだけど、私は佐藤先生版の明智警部の方がイケメンだと思うのだが、これは本家のファンとしては浮気になるのだろうか?
ただ、私がこちらの明智さんを好きと感じるのは、外見の好さだけでなく、本家より言動に人間臭さを感じられるからだ。本家の明智さんが冷血とは決して言わないが、『妖怪のお医者さん』を代表作に持つ佐藤先生の明智さんには血がしっかり流れているように感じられるのだ
そんな人間らしさを、明智さんから引き出しているのは、誰でもない、部下でもあり、相棒としても日々、着実に成長している小林だろう。バカ正直で、愚直で熱血な彼の存在は、この作品の中でもかなり大きく、重要だ
また、この二人が解決に導く事件が、本家のように「ありえねぇ」と度肝を抜くような超絶トリックを駆使する完全に近い犯罪でなく、私たちの近くでも起こりうるような身近だからこそ、決して目を背けてはいけないモノってトコがまた、読み手を引き込む
世間の恐さと優しさを知らなかった少年を、ものの見事に更生させた事件が完全収録され、とある未解決事件が発端になった新たな殺人事件が気になるトコで次巻につづく形になってるのがまた巧いw
この台詞を引用に選んだのは、安売りされやすい「正義」って言葉を、これほどカッコいい明智さんが口にすると、重みが違うな、と感じたから