ひつじさんのレビュー一覧
レビュアー
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雨降って…
雨降って地固まる、とはこのことか。
というくらいに絡まった糸が見事に解け、収まるべくところに落ち着きましたね。
いろいろ思うところはあったけど、誰かが不幸になる結末は好きじゃないのでよかったです。
ストーリー展開が早いと感じたのは一気に読んだからかもしれません。それだけ中身が詰まった内容だったのかなと。
でもこれで終わりじゃないんですよね。まだ何かが起こるのでしょうか。 -
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すごくよかった
なんだかもう、ラブラブのふたりを見てるのが微笑ましいやら羨ましいやら。洸のデレっぷりがなんともかわいくて。よしおかくんのくだりなんて双葉ちゃんじゃないけどニヤけちゃいましたよ。
そして小湊くんが本当にいい奴で、はじめからそういうキャラだったけど本当に本当にいい奴で、だから修子と上手くいって良かった。あんな風に誠実に好きになってくれたら女の子としては嬉しいでしょうね。
これからまた同じクラスで高校生活最後の年を過ごすんだなと思うと、こんな高校生活を送ってみたかったと改めてしみじみ思います。
おんなじ髪型の小湊くんの妹ちゃんの恋の行方とか、
最後、雨やどりの時、双葉ちゃんは洸になんて返したんだろう -
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洸の決意
やっとかー。
ふたりが結ばれる結末を期待していたからホッとしたけど、鳴海さんと菊池くんの気持ちを考えると…。
いろんな人を巻き込んで傷つけて遠回りしたね。
とはいえ、よく考えたら高校2年生の間の話で、菊池くんや鳴海さんが割って入ってたところ(っていういい方はちょっとひどいかな)から洸と双葉が結ばれるまでって、文化祭からクリスマスまでなんですよね。そう考えると、短期間の間に本当にいろいろあったなと。短期間だからこそひとつひとつの出来事がリアルに感じられたのかもしれない。
この巻では、洸ってこんなに素直な子だったんだ、かわいいとこあるじゃんと微笑ましく思うシーンが所々にあって、そこにキュンキュンし -
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洸の決意
洸が過去を乗り越えてますます素直になってきた。
そして気持ちを固めた…。かっこいいと思う反面やっとかとも思ったり。
その本心を知らないでなんとか振り切ろうとしてる双葉ちゃんの気持ちを思うと、複雑だけど。(これが修子が抱えている気持ちか。)
洸に宣戦布告された菊池くんの気持ちも考えると、やっぱり複雑だけど。
登場するみんながいい子で、みんな幸せになって欲しいんどけと、双葉ちゃんがどちらを選ぶかで傷つく人は必ずるわけで。
切ないです。
唯一の嫌な役が成海さんかなと思うけど、この子も辛いこと乗り越えろうとしてる所だし、恋する乙女心には共感できちゃうし。
細やかに気持ちが表現されているからこそ、みんな -
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わるあがき
双葉ちゃんに教えてあげたい。忘れたいと思っているうちは忘れられないってこと。
無理に吹っ切ろうとしているのは、なんとなしなくちゃ頭の中から消えてくれないからだから。
菊池くんは優しいからそのまま一緒にいればきっと、徐々に気持ちが動くだろうね。でも、叶わなかった想いって残るんですよ。だから、菊池くんはずっと辛いんじゃないかな。
一方、洸の悪あがきはなんだか可愛らしくて、やっと高校生らしくなった感じがします。前向きになり始めたことも、親の死を乗り越えようとしているところも、双葉ちゃんがみんなを巻き込んで関わり始めたのがキッカケだし。そりゃぁ忘れられないよ。
いつの間にか心の中に居着いちゃったのね。 -
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苦しくなる
「・・・・・・」ていう吹き出し多いなって思ってた。言葉にできない気持ちを表していたんですね。
確かに、複雑な心境を的確に言葉にするのは難しいですもんね。本だからじゃなくて実際でもなんて説明していいか分からないことなんてしょっちゅうだし。
セリフではない「・・・・・・・」があることによって、きっとこんなこと考えてるんだろうな、とか想像が膨らむので感情移入しやすいのかも。
それにしても洸は…やっと自分の気持ちを素直に認められたのにね。見事にすれ違っちゃってて胸が苦しくなる。
本心ではやっぱり洸と双葉は想いあってるから、このまま離れていくのは辛いなと思ってしまうのは私だけでしょうか。 -
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うらやましい
読めば読むほど、こんな青春送ってみたかったなと。
恋愛に友情に一生懸命でうらやましい。
人を好きになったり、友達と助け合ったりしながらみんな少しづつちゃんと成長していて、前に進んでいるんだなぁと。
どの子の気持ちも何となくわかるなぁと思うところがあって、皆応援したくなっちゃう。
そう思えるのは、気持ちが丁寧に描かれているからなんだろうな。
この巻では特に、田中先生の気持ちを考えると切なくなった。25歳っていうほど大人じゃないよな、確かに。そこで思いとどまらなくてはいけなかった、大人にならなきゃいけなかった、常識で考えればそれが正解なんだけど…。
大人って辛い。 -
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間違ってない
このまま上手くいってくれ…。
青春はいつだって間違える、というキャッチフレーズがありますよね。映画はみていないし本もまだ最後までは読んでいません。
どこかで間違えちゃうんでしょう?…切ない。
ここまでは間違ってないよね。
洸も双葉ちゃんのこと好きみたいだし、このまま一緒にお祭りに行ければ…。
恋愛に友情に一生懸命なところ、素敵だし微笑ましいし羨ましい。
双葉と悠里が抱き合って泣くところなんて、可愛すぎます。
悠里もよく頑張った。
洸の気持ちが解れていくところもよかった。
みんながすごく可愛くて心掴まれる場面が沢山あります。
読み進めるのが楽しみなんですが、まだこの先色々あるんだろうなと考えただ -
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憧れる
女性なら憧れる設定ですよね。
ハイスペックでイケメンなお見合い相手に本気で惚れられるなんて。
そしてこんなにも大事にしてもらえるなんて。
だからこそ不安になる気持ちもわかります。
そりゃもててきたでしょう。元カノも何人もいたでしょう。
そんな人から愛されるなんて、憧れますよね。
一方、突然別れを告げられる元カノの気持ちを考えるとちょっと辛いですが。
素敵な男性と素敵な出会いをする、そんな王道のお話かもしれないけど、愛してもらうにはそれなりの努力も必要だと思います。
だって美佳さんは普通だっていうけど才能もあるし、おしとやかな振る舞いや芯の強さは見習うべきところがあると思うから。 -
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大悟派です
その後、大悟&杏30歳。
表紙の絵も素敵です。ふたりの関係もだいぶ落ち着いたみたい。子供ができる前の話でしょうか。
本編では杏ちゃんの気持ち中心で描かれていたので、大悟はどんな気持ちでいるんだろうと何度となく思いました。杏ちゃんに一途だったことは間違いないんだけど、別れを告げられたり突き放したり、思うところは色々あったんだろうなと。
杏ちゃんを琴ヶ浜で見つけた時の大悟の心境が、なんだかとても生々しくて切なかった。
とにかくいい本に出会えました。きっとまた幾度となく読み返すと思います。その度にまた違う解釈をするかもしれません。それもまた楽しみだと思っています。 -
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エピローグ
26歳冬で最終回という認識だと…。
そこで終わっていたら、その先のストーリーは想像の中だけになっていたのか。それはそれでいろんな解釈ができたのかもしれない。
でもやっぱりエピローグ(終章)があってよかった。
迷って悩んで大悟や藤くんを振り回して、それでもなんとか成長してきた杏ちゃんはもどかしく、時にはイラッとしたかもしれない。
母親が自殺したという経験がないから分からないけど、自分が追い込んでしまったかもしれないという心の傷は消えることはないんだろう。なにかのタイミングで開いてしまうこともあるかもしれない。
それをなんとか乗り越えた後が終章に描かれているんだと思う。
終章がなかったら、ふたりは -
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この巻いちばん辛い
こんな答えしか出せなかったのか…。
絶対お互い好きなままなのに、気持ちとは逆の選択をいつもしてしまってるように感じます。
二十歳の大悟はとても大人だなぁと。
杏ちゃんを突き放すような感じになってしまったけど、あれは言う方も辛いと思う。
強くなりたいと思っている人に強くなれと、頑張ろうと思っている人に頑張れと、言われ続けるのはキツい。物語はいきなり6年も経ったけど、この6年の間、自分でも気付かないくらいゆっくりと追い詰められていたのかと、いたたまれなくなります。
人はずっとひとりで立ってはいられない。ちゃんと支えてくれる人に甘えられるようになって欲しい。
杏ちゃんにとってそれが大悟であって欲しい -
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神谷さん
スペック高くてかっこいいのになぁ、神谷さん。
ちょーっと、しつこいかなぁ。
初めて本気で好きになったのでしょうか。
結局、条件とか理想とかに当てはまるから好きになるとか器用なことはできないんですよ。好きになっちゃったら理想は形を変えるんですよ。お互いに違う価値観を持ちながら向き合ったり歩み寄ったりするんですよ。
なんて、頭のいい人ですからそういうことに気づいていくんでしょうね。神谷さんにもいい人が現れるといいな。
そのてん、あすかと竜は向き合ったり歩み寄ったりがちゃんとできていて素敵なカップルですね。
この巻では不安要素はなかったけどこのまま上手くいく、てことはないのかな…。