あらすじ
二〇九七年四月末。戦略級魔法の使用はブラジル軍だけにとどまらず、ギニア湾岸にて大亜連合により戦略級魔法『霹靂塔』が使用される。魔法が戦火を拡大し、世界を包んでいく。魔法を使った者への非難。魔法を作った者への非難。魔法師への逆風が強まる中、魔法の平和的利用として、USNAの研究者であるエドワード・クラークから『ディオーネー計画』という壮大な宇宙開発プロジェクトが提案される。そして、選ばれた人員の中にはトーラス・シルバーの名前が。これをきっかけに達也がトーラス・シルバーであることが白日の下にさらされてしまうのだった――。達也と深雪に新たな試練の時が訪れる。
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23巻読みました。
序盤から達也が次々に追い込まれていく展開になった今巻。
十文字先輩とのバトルなども経て、最後友情シーンが見られたのは最高でした。
緊迫する展開の中でちょいちょい挟まれる小ネタ(ピクシーと水波の鞘当てとか、深雪の誤解とか)が秀逸。
「ダチ」が集うのはベタではあるがやはり胸熱。
最強対決ということだったらしいが、やはり十文字先輩でも達也にとって脅威とは思えなかった。
Posted by ブクログ
3冊連続で読んでだんだん面白くなってきた。孤立編だけど…という落ち。主人公のロジックにも一理あるから、周りのみんなの理解力の乏しさに釈然としないが、続きも楽しみ。
Posted by ブクログ
南米でのシンクロライナー・フュージョンの使用に続いて、今度はギニア湾岸で大亜連合の戦略級魔法、霹靂塔が使われた。
それに対して武装勢力からの報復が行われ、達也が考案したアクティブエアーマインが使われる。
その影響で今年の九校戦が中止となり、考案者の達也に非難が集まる。
アメリカでは宇宙開発の国際プロジェクト「ディオーネー計画」が発表され、NSAが各国に協力を求めてきた。
金星のテラフォーミングのため魔法技術を使おうという計画がNSAの技術者のエドワード・クラークによって発表され、9人の協力者が指名された。その中にトーラス・シルバーも含まれており、NSAから百山校長へ司波達也を指名する文書がとどく。
周囲の騒動から逃れるために伊豆の別荘へと移る達也。
一方アメリカでは旧ソ連からも協力する旨の申し出があり、リーナが護衛として立ち会うが、エンタープライズで部品として魔法士が使われている現実を知りショックを受ける。
そこに魔法協会からも十文字らが説得にやってくる。達也を危険分子として排除しようとする軍も暗躍し、互いの主張をかけた戦いへと発展する。
孤立を深めていく達也だが、深雪らが加勢してくる。
Posted by ブクログ
達也の孤立。やはり、孤立しても戦闘力という一点においては、何の問題もないですね。達也にかけられている誓約が解除され、相性が悪いとされていた十文字にも勝利。バリオンランスはこのための伏線だったんですね。
このまま最後までかけぬけるのかなぁ。
Posted by ブクログ
魔法師が道具として利用される構図は、魔法師を兵器として使い潰す現状と、何も変わらない。
魔法師という特殊な技能を持った者が、社会のために尽くすというのは理解できる。が、それは、その技能を持った者を正しく平等に扱えているのかということも言える。
役に立つ方法は幾通りもあり、危険を冒す必要があるかはよく考えなくては行けない。世論が一個人を殺して良いはずもなく、何が正解かは本人が決めることのように思う。
Posted by ブクログ
一応、戦時で停戦もなにもない状態だっけか?
同盟国がどれで戦闘してるのがどことどこかわかんねぇ。
「戦時中」って感じしないのな。普通に学園生活の描写があるせいかなぁ。