やなせたかしのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者は多分、死ぬまでずっと父と母の思慕(特に5歳の時に外国で亡くなった新聞記者だったという父親)と弟、千尋のことが胸にあったんだね。
あの戦争で亡くなったしまった優秀だった弟。
弟は伯父の養子として伯父夫婦の部屋で3人で寝て、著者は玄関脇の部屋に親戚筋の書生と一緒に寝てたとか、
それを不憫に思った若いお手伝いさんの朝やがみんなが寝静まった夜更けにおんぶして駄菓子屋さんに連れて行ってくれたこと、その朝やの背中で見た空いっぱいの星のこと、
このエピソードを読むと胸がきゅんとなるよ。
今ごろは天国でお父さんや千尋と再会して、アンパンマンが大人気で朝ドラにもなったことなど話してるかな。 -
購入済み
「あんぱん」を観つつ以前から読みたいと思いつつ、手にして読み始めたのと偶然の最終のラストスパートのタイミング。
何でも屋やなせさんの文章はすっきしていて読みやすかったです。 -
Posted by ブクログ
やなせたかしさんの戦争体験。
中国福州にいるときは紙芝居で現地の人たちと仲良くなり、日本と中国が戦争している雰囲気でなかったとか、上海の朱渓鎮では日本軍が蒋介石や馬賊や匪賊から店や町の人を守ったとか。
また軍隊には聖人君主のような人やひどく堕落した人もいる。陸軍幼年学校から陸軍大学日本に進んで無菌状態で育てられた人が悪いのです。特に参謀がダメだったと。
戦争が終わると軍紀が乱れメッキがはぎれてくる。ヤクザがいっぱいいたとか。
日本への帰国後連絡船で下関から宇野経由で四国に渡るのだが途中広島のすがたを見て新型爆弾の恐ろしさを目の当たりにしたとか。
体験者だけが話せる内容。
戦争の悲惨 -
Posted by ブクログ
戦争を生き抜き、国民的ヒーロー「アンパンマン」を生み出したやなせたかしが、半生を通じて向き合った「正義」のあり方とは。混迷の時代に生きる勇気をもらえる、やなせ流の人生哲学。【目次】
第1章 正義の味方って本当にかっこいい?(正義の味方について考えてみよう;食べ物がないのは耐えられない
第2章 どうして正義をこう考えるようになったのか(自然が溢れていた生まれ故郷の高知;ぼくと、そして弟と―伯父の家で住み始める
第3章 正義の戦い方(相手を殺してしまってはいけない;正義でいばってるやつは嘘くさい
第4章 ぼくが考える未来のこと(身近な人の幸せを願う;著者からのメッセージ ぼくはこんな本に影響を