やなせたかしのレビュー一覧
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ネタバレやなせたかし氏の晩年のインタビュー。
氏の哲学がやさしい言葉で丁寧にしたためられた良書だった。
備忘録
・現在と未来をなるべく楽しくなるべく面白く生きたほうがよい。
・自分が全く傷つかないままで正義を行うことは難しい。
・正義の味方は傷つきやすい
・描き続ける。この世界は運、鈍、根。満員電車に乗っていてもいずれは席は空く。自分の座る席が必ずどこかに空くのでその時座ればいい。
・来るべき時の運をつかむためには、自分がやり続けていないといけない。絶えず自分がやっていないといけない。どんな状況になってもやり続ける。その場を楽しむように。 -
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インタビュー形式の本です。とても深い内容を平易な言葉で回答されています。アンパンマンの元祖となる絵本が54歳の時、アニメ化が69歳の時とのことなのでそれまで苦労されたからとても心に響く言葉を紡げるのだと思います。初代アンパンマンは人間で、国境関係なくひもじい人にアンパンを届けるちょっと太ったヒーロー。最後は許可なく国境を超えてしまった為撃ち落とされてしまうという物語だった。
【印象に残った言葉】
・色々なヒーローがある中でアンパンマンは一番弱い。濡
れれば弱る。だからジャムおじさんに顔を作り直しても
らわないと戦えない。しかしいざという時には戦う。正
義を行う人は、自分が -
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90年以上の人生で家族の死や戦争、病気、また様々な仕事を経験されてきたやなせさんの言葉は説得力が違いました。本屋に並ぶ人生のHOWTO本を読むよりもきっと、この本を読んだ方が何かを得られると思うし、未来に光を見出だせると思います。
悲しいことをたくさん経験されているのに、文面からはほとんど悲愴感を感じないんです。過去を振り返って書かれている時でもやなせさんは、常に一寸先の光を目指して歩き続けていたからだと思います。
私はやなせさんのようにこれからも長く生きていくつもりですが、挫けそうなときはこの本を思い出したい。きっと楽しく老いていけそうです。 -
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私はやなせたかし氏の一ファンです。
母からのすすめで読んだが、本当に氏は偉大な人だと再認識。直接話したことがなくても、氏のことを話せば顔が柔らかくなる人は決して少なくないだろうと思う。
簡単なことではないだろうけど、本当にやなせさんのような姿勢の人になりたいと思う。
自分の人生のお手本として読んでも、焦りが少し和らぐような、やさしい本になっている。
途中下車せずに立ち続けたら、あるとき目の前の席が空いた。人生には椅子取りゲームのようなところもある/正義とは、自分の身を犠牲にしてでも人を助けようとすること/キャラクターはそのうち勝手に動き出し、作者はあとをついていくだけ/後輩にも気を遣う本当に -
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やなせたかしさんの晩年のインタビュー本。
生い立ちから、100年後の世界に向けてのメッセージ。
中にあるのは一貫した人生観。
戦争を通じて得た、
「それぞれの立場を言い合う。言い合っている限りは戦争は終わらないし、なくならない」といった言葉は非常に重い。
また
「楽にお金を稼ぐということばかりを考えているのではなく、自分のやっていることが世間にどういった影響を与えていくのか、ということを考えること」が重要とも。
児童文学に最初は志向がなかったものの、次第に天職とかんがえるようになる経緯などは非常に参考になりました。
文末、自分の人生の晩年を夕暮れに例えた「夕日の歌」という詩が掲載されているので -
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2026 04/24
二十二歳で戦死した弟を想う詩。子どもの頃からの思い出と弟への想い。同性の兄弟だから思うところは色々あると思う。優秀な弟に劣等感を持つ兄。やなせさんの中ではいつまでも二十歳前後の成長していない姿の弟。
優しい絵とシンプルな文が、心を締め付けてくる。
特に『シーソー』が印象的。
シーソーをかなしいあそびと言うなんて。
「一方があがれば 一方がさがる 水平になることは一度もない」
小さい時は弟は病弱で成績も悪かった。兄は健康で成績は上等。中学生になってから立場は逆転。
「それでもぼくらは仲良しだった」
シーソーをもう一度したいと思ってもひとりぼっちではできない。いつまでもずっと -
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『アンパンマン』の作者である、やなせたかしさんは様々な苦難を乗り越え、生きる意味を問い続け、心の中に刻まれた想いや記憶を多彩な創作活動に込められてきました。
そして辿り着いたのが、かっこ悪くても本当に困っている人に一片のパンを与えられる「アンパンマン」。
朝ドラでも感じましたが、「自己犠牲」や「命を与える正義」という意味では「戦争」という理不尽な現実により命を奪われた弟の千尋が「アンパンマン」に色濃く反映されているのではないかと改めて。
弟との関係性が垣間見え、深い愛情を感じられる作品が本作。
特に「シーソー」の詩が印象的でした。
「シーソーは楽しい遊び。でも乗っている時のように二人の心は -
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たびたびアンパンマンマーチの歌詞について考えさせられるような授業やテレビ番組がある。
その時はそんなに重く考えることではないだろうと軽く考えていた。
この本が出版された頃はやなせたかしとその夫人をモデルにした朝ドラ「あんぱん」が放送されていた。途中まで、この二人が結婚して仕事が入ってくるようになったところまで見て、残念ながらその先は忙しくて追えなかった。
やなせたかしは、戦後母国日本へ帰ってきて、ひっくり返らない本当の正義を探したいと言った。その答えが献身と愛。
正義とはやさしさ、愛とはいさましさなのだと記している。
基本的にアンパンマンは優等生、ザ・ヒーロー。ロールパンナというキャラクターは