やなせたかしのレビュー一覧
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小学校高学年向け伝記
アンパンマンの作者やなせたかしさんのインタビューを書籍化
アンパンマン誕生の背景、正義を行うことは難しい、不幸せになった時に幸せがわかる、やり続けることが大切など、やなせたかしさんの周りを元気にする魅力の秘密が、子どもにもわかりやすく書かれている。
特に心に残ったのは、正義ってなんだろう?というお話。深く考えずにアンパンマンをみていた自分が恥ずかしくなった。正義の味方アンパンマンが悪いバイキンマンをやっつける。単純に正義が悪をやっつけるって思っていたけど、本当は違っていた。
(本文より)
困っている人、飢えている人に食べ物を差し出すこういは、立場や国に関係なく、「正しいこと」。これは絶対的な"正義"なんです。
だから、アンパンマンなのかぁ。
バイキンマンについても、ただの敵とか悪とかではなくて、ちゃんと考えてあるんです。すごいなぁ。奥深いなぁ。
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ネタバレやなせさんの「正義」の定義がわかる本。
本物の正義とは、傷つく覚悟をした献身と愛。
捨身、献身の心なくしては正義は行えない。
正義とはかっこいいものではない、
そして必ず自分も傷つく。
そういう思いがあって
アンパンマンは生まれた。
正義は信じ難い。
「日本は負けた」その日から
好戦的な武闘派は影が薄くなり、
文化的な兵隊が脚光を浴びるようになる。
逆転しない正義は献身と愛。
アンパンマンの歌詞
何のために生まれて
何をして生きるのか
こたえられないなんて
そんなのはイヤだ
ものすごく深い歌詞であることに
改めて気づく。
信念とは、経験と考え抜いた先に形成されるものだと
わかった。
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戦争体験からアンパンマンに込めた願い、やなせさんの哲学が詰まった1冊。最後まで描き続け、子供と大人に希望を与え続けたやなせさんの温かさが胸にしみます。
目次より
・前向きに考えよう
・おしゃれは気力
・アンパンマンが生まれた背景 など収録
p46アンパンマンとバイキンマンの戦い
インフルエンザだったら、ワクチンを打って立ち向かう。(中略)でも。ばい菌は死なない。ずっとそういう戦いんですよ。ですから、アンパンマンとバイキンマンの戦いというのは永遠に続いていくわけ。(p47人間の皮膚やお腹の中の菌に触れ、)p48ようするに、我々はその戦いの中で健康を維持しているという原則をこの話の中に入れてあるんですよ。
NDC 726.1 -
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ネタバレやなせたかし氏の晩年のインタビュー。
氏の哲学がやさしい言葉で丁寧にしたためられた良書だった。
備忘録
・現在と未来をなるべく楽しくなるべく面白く生きたほうがよい。
・自分が全く傷つかないままで正義を行うことは難しい。
・正義の味方は傷つきやすい
・描き続ける。この世界は運、鈍、根。満員電車に乗っていてもいずれは席は空く。自分の座る席が必ずどこかに空くのでその時座ればいい。
・来るべき時の運をつかむためには、自分がやり続けていないといけない。絶えず自分がやっていないといけない。どんな状況になってもやり続ける。その場を楽しむように。 -
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インタビュー形式の本です。とても深い内容を平易な言葉で回答されています。アンパンマンの元祖となる絵本が54歳の時、アニメ化が69歳の時とのことなのでそれまで苦労されたからとても心に響く言葉を紡げるのだと思います。初代アンパンマンは人間で、国境関係なくひもじい人にアンパンを届けるちょっと太ったヒーロー。最後は許可なく国境を超えてしまった為撃ち落とされてしまうという物語だった。
【印象に残った言葉】
・色々なヒーローがある中でアンパンマンは一番弱い。濡
れれば弱る。だからジャムおじさんに顔を作り直しても
らわないと戦えない。しかしいざという時には戦う。正
義を行う人は、自分が傷つくことを覚悟しなくちゃいけ
ない。
・困っている人、飢えている人に食べ物を差し出す行為は
立場や国に関係なく「正しいことを」。これは絶対的な
正義なんです。
・幸せの中にいる時は「幸せ」はわからない。不幸になっ
た時「幸せだった」とわかる。悲しみがあるから喜び
がある。悲喜交々(ひきこもごも) -
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ネタバレ(自称)銀河系宇宙の片隅に生まれる、人間業を生業とするやなせたかしさんの
有名なアンパンマン以前の絵本。
昭和43年に雑誌PHPからの依頼で、1年間の短編の連載。
絶版になっていたのが、復刻。
売れない漫画家のころ、まだ名前も広く知られていなかった時代。
この本の中には、すでにアンパンマンが登場。
今のビジュアルとはだいぶ違いますが。
全編を通して流れる精神性は、平和を願い、
弱いものに添わせるこころ。
中のイラストは当時のもので、ロマンティック。
短編の長さは、あっという間に読めるものばかりですが
ホロリと涙がこぼれてしまう、優しいヤナセワールドいっぱい!
これは、見つけたら手に取り読んでみてください。 -
Posted by ブクログ
90年以上の人生で家族の死や戦争、病気、また様々な仕事を経験されてきたやなせさんの言葉は説得力が違いました。本屋に並ぶ人生のHOWTO本を読むよりもきっと、この本を読んだ方が何かを得られると思うし、未来に光を見出だせると思います。
悲しいことをたくさん経験されているのに、文面からはほとんど悲愴感を感じないんです。過去を振り返って書かれている時でもやなせさんは、常に一寸先の光を目指して歩き続けていたからだと思います。
私はやなせさんのようにこれからも長く生きていくつもりですが、挫けそうなときはこの本を思い出したい。きっと楽しく老いていけそうです。 -
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私はやなせたかし氏の一ファンです。
母からのすすめで読んだが、本当に氏は偉大な人だと再認識。直接話したことがなくても、氏のことを話せば顔が柔らかくなる人は決して少なくないだろうと思う。
簡単なことではないだろうけど、本当にやなせさんのような姿勢の人になりたいと思う。
自分の人生のお手本として読んでも、焦りが少し和らぐような、やさしい本になっている。
途中下車せずに立ち続けたら、あるとき目の前の席が空いた。人生には椅子取りゲームのようなところもある/正義とは、自分の身を犠牲にしてでも人を助けようとすること/キャラクターはそのうち勝手に動き出し、作者はあとをついていくだけ/後輩にも気を遣う本当に優しい人だった/主題歌はやなせさんの憲法のようなもの/『しあわせよカタツムリにのって』などの詩が紹介されているのも良い/叙情画が心を慰める/漫画の投稿を続けていると、新しい仲間ができた/収入があっても、クリエイターにとって芯のない生活はむなしいもの/考えてもいなかった別の運命が、自分の知らないところで進行して、それが突然に思いがけない形で人生に化学変化を起こす/なにかを夢見ていても、少年にも現実が見えてくる/コンプレックスを拭う時間が発酵期間のようにはたらく/漫画家は、代表作がなければ人の記憶に残らない/めぐりあいがあって、努力したから結果が出た/仕事がないときこそ自分の「仕事」をすればいい/儲けたお金をすべて人を楽しませるためにつかうとは、なかなかできない/震災時のアンパンマンパワーのエピソードは、本当に感動的/アンパンマンの歌の中の「夢」は世界の不幸を少しでも減らしたい、というような、みんなが共有している夢 -
Posted by ブクログ
やなせたかしさんの晩年のインタビュー本。
生い立ちから、100年後の世界に向けてのメッセージ。
中にあるのは一貫した人生観。
戦争を通じて得た、
「それぞれの立場を言い合う。言い合っている限りは戦争は終わらないし、なくならない」といった言葉は非常に重い。
また
「楽にお金を稼ぐということばかりを考えているのではなく、自分のやっていることが世間にどういった影響を与えていくのか、ということを考えること」が重要とも。
児童文学に最初は志向がなかったものの、次第に天職とかんがえるようになる経緯などは非常に参考になりました。
文末、自分の人生の晩年を夕暮れに例えた「夕日の歌」という詩が掲載されているのですが、これは必読。
夕暮れの中を飛んでくるアンパンマン。
アンパンマンを知っている方は、一度は読んでおいたほうがいい本かと思います。