やなせたかしのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
audible90冊目。
やなせたかしさんの戦争体験から、自分を犠牲にして他者を助けるアンパンマンが生まれた…という部分だけは何かで聞いて知っていましたが、アンパンマン誕生に至るまでこんなにも長い年月がかかっていたなんて思っていませんでした。
国民的アニメの生みの親(藤子・F・不二雄さん、手塚治虫さん、そしてやなせたかしさんなどなど)の先生方は天才で、早くからその頭角を示し、人気を博していたのだと勝手に思い込んでました。
やなせたかしさんはいろいろな分野に才能があったんですね。そのために、逆に遅咲きになったようです。
奥さんとの馴れ初めが素敵でした。
遅咲きのやなせさんに寄り添い、支えてく -
Posted by ブクログ
朝ドラでやなせたかしさんという人物がどのような人だったか気になり手に取った。
全体の感想としては、本全体が読者を温かく包み込んでくれる雰囲気をまとっていた。特に「お金がもうかる正しい原則」の章の「お金持になれる正しい原則は良心的な面白い仕事をすること」の一文が深く心に残った。この信念を貫いてきたから国民から愛されるアンパンマンが生まれたのだと納得した。
真面目さは馬鹿にされたり、良いこととして捉えられていない風潮があると最近感じていたがこの本を読んで、やなせさんのように自分も腐らずに実直に真面目に頑張っていこう、人生を楽しもうと元気をもらえた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレやなせ先生が亡き弟さんへのレクイエムとして書かれた詩集。
朝ドラ『あんぱん』がきっかけで、こちらの作品に出逢えた。
「母とのわかれ」「シーソー」は朝ドラそっくりの内容。ドラマ制作者の方がこの作品を参考にしたのだろう。
幼い頃のやなせ先生と弟さんの姿はとても儚げで心細そうで、見ているだけで切なくなってくる。
やなせ先生の弟さんへの複雑な想いが文面から伝わってくる。お兄ちゃんって色々ツラいんだね。
きっと今頃、あちらの世界で弟さんと再会できましたよね。アンパンマンをヒットさせて有名になれたことを弟さんに自慢してほしい。
久しぶりにあの頃に戻って、2人でシーソーをギッコンバッタンさせているかな。 -
Posted by ブクログ
やなせたかしの伝記っぽいものなのかと思って手に取ったら、小手鞠るいにとってのやなせたかし先生エピソードと、やなせ先生の詩の紹介みたいな構成。連ドラもやっているし、光村国語とも相性良いので手にとったけど、小学生には向いてない内容でした。でも、小手鞠るいさんの人生を読みながら詩も味わえる良い本です。なかなか、詩の本って、手に取らないものね。後は、小説家を目指している子どもにオススメの本です。『放課後の文章教室』『放課後の読書クラブ』併せて読んで欲しい。
やなせ先生の詩は改めて読みたいなぁと思いました。やなせたかし全詩集に収録されているそう。
「ヒトミシリ科のヒトミシリ」(幸福の歌)子どもにも刺さり -
Posted by ブクログ
この春スタートの朝ドラの主人公のモデルであり、アンパンマンの作者、やなせたかしさんのエッセイです。
遅咲きで突き抜けたからこその謙虚さと優しさ、そして、アンパンマンほど突き抜けることはなかったにしても、若い頃からマルチに活躍をされていた深みのある人生を垣間見ることができて、読んでいて勇気をもらいました。
もっと深く、詳細に作者の人生を覗いてみたいと思うほどに興味深い人生を送っていると思うのですが、割とさらっと描いているのは、子供からお年寄りまでこのエッセイを楽しんで欲しいという思いなのかもしれません。
アンパンマンは世界中で愛されているキャラクターですが、そこにやなせさんが込めた思想は深 -
Posted by ブクログ
0〜3歳くらいまでの子どもに本気で向き合う作品を作ってくれるやなせたかしさん。
ここ何十年の日本人なら、子どもの頃ほぼ全員が通ってきたのではないかと思うアンパンマン。
本を読んで、こういう方がアンパンマンを作ってくれたんだと思うと、自分が子どもの頃に関わっていたことに安心できるし、自分の子どもにも通ってほしい作品に思う。
赤ちゃんや幼児は、知らないことだらけの世界に生まれて、そんな中でアンパンマンみたいなキャラクターがいてくれたら本当に安心出来るし、大好きになるだろうなと思う。
大人になって、改めてやなせたかしさんの生涯を知って、アンパンマンをみると、今だって私の心の中にはアンパンマンがい