新装版 ぼくは戦争は大きらい ~やなせたかしの平和への思い~

新装版 ぼくは戦争は大きらい ~やなせたかしの平和への思い~

891円 (税込)

4pt

4.2

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アンパンマンの作者が体験した戦争。

2013年10月13日に94歳で亡くなった漫画家で『アンパンマン』等の絵本作家、詩人でもあるやなせたかしが自らの戦争体験を語った本。やなせは昭和15(1940)年の春に召集を受け、小倉の野戦銃砲部隊に入隊。召集期間満了直前の昭和16年12月8日の開戦により、召集延長に。その後、中国戦線に派遣され、上海郊外で終戦を迎えた。やなせは、自伝などの中で戦争のことを簡単には語っているが、戦争体験だけをまとめて語るのはこれが初めて。人殺しも団体生活も嫌だったというやなせにとって、軍隊はばかばかしいだけの世界。しかし、辛い中にも何か楽しみを見出してゆく持ち前の性格で、戦争と軍隊を内部から風刺していく。特攻に志願した弟との別れなど、辛く悲しい思い出にも持ち前のユーモアを交えながら語る笑いと涙の戦記になっている。嫌いな戦争のことはあまり語りたくないと考えていたやなせが、90歳を超え、戦争体験、軍隊体験を語り継ぐことで、過去の戦争のことが未来を生きる世代の記憶に少しでも残ればいい、と亡くなる直前まで語ったラストメッセージである。

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新装版 ぼくは戦争は大きらい ~やなせたかしの平和への思い~ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    アンパンマンの見る目が変わった。
    何のために生まれて何のために生きるのか。
    読む時期によって、受け取り方は変わってくるけど
    やなせさんの言葉は厚みがすごい。

    0
    2023年08月07日

    Posted by ブクログ

     やなせたかしさんの戦争体験。
     中国福州にいるときは紙芝居で現地の人たちと仲良くなり、日本と中国が戦争している雰囲気でなかったとか、上海の朱渓鎮では日本軍が蒋介石や馬賊や匪賊から店や町の人を守ったとか。
     また軍隊には聖人君主のような人やひどく堕落した人もいる。陸軍幼年学校から陸軍大学日本に進んで

    0
    2025年09月03日

    Posted by ブクログ

    文章もつくりも読みやすい。理不尽な悲惨なことも飄々とした語り口で辛くなりすぎずに読めた。小さい頃に親しんだ優しい世界のアンパンマンが、戦争をきっかけに生まれていたことに驚いた。
    本で語られたこと以上に、偶然が重なって生き延びたやなせたかし先生がアンパンマンを描いたように、戦争で亡くなった人たちが生き

    0
    2025年08月19日

    Posted by ブクログ

    あの戦争を経験した人が少なくなり、生の声を聞く機会が減ったいま、ここまで細かく兵士として戦地へ行っていた人の記憶に触れられるのがすごいしとても貴重
    嫌な記憶だから話したくないと思っていたら可哀想だし…と思い、わたしは自分の祖父に聞けなかったけどやっぱり聞いておけばよかったのか。考えても仕方ないが

    0
    2025年06月15日

    Posted by ブクログ

    やなせ先生が戦争時代を生き抜いたというのは知っていたけど、それをテーマにした本は知らなかった。
    どういう状況にいたのか、は本当に人それぞれだ。ユーモアを加えて語っていても、話す事自体が辛いという経験は誰しもにある訳じゃない。
    やなせ先生だからこそのこの表現方法も。その惨状がむしろ、想像するに難い位だ

    0
    2025年04月05日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「戦争を語る人がいなくなることで、日本が戦争をしたという記憶が、だんだん忘れ去られようとしています。人間は、過去を忘れてしまうと同じ失敗を繰り返す生き物です。」

    やなせさんが戦争時代を生き抜くことができたのは、偶然の重なりだったということが分かりました。親族がいないことで高知ではではなく小倉に入隊

    0
    2025年11月01日

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