やなせたかしのレビュー一覧
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本書は、インタビュー番組で語られた漫画家・やなせたかし先生の言葉をもとに原稿を作成し、単行本化したものだそうです。
先生の代表作『アンパンマン』誕生秘話、その根底にある戦争体験。
老いてなおマンガと向き合い続ける姿勢、震災復興への思い…等々。
齢93歳(当時)にして現役漫画家として輝き続ける先生の、現在と未来を見つめて語られた珠玉のメッセージが胸に響きます。
尊敬する著名人を挙げるとしたら、私は迷いなくやなせ先生を挙げると思います。
先生の代表作である『アンパンマン』のヒーロー像には、先生の正義に対する一貫した信念が生きていると思います。
先生が作詞した『アンパンマンのマーチ』は、人間の永 -
Posted by ブクログ
戦前、戦中、戦後をいきたやなせさんの自伝。すばらし内容でした。
覆らない正義とは何か?ひもじい人を助けるということだ。ひもじい人をこの世からなくす。これは日本にいようがアメリカにいようがどこにいっても正しい事で絶対的だ。それ以外はかわる。83
何をやってもうまくいかなくてそんな絶望の中からふとうまれたのが「ぼくらはみんな生きている」の歌だった。106
山梨シルクセンターの社長と知り合い、この会社は出版なんかしたことないのにやなせさんの詩集を出版したいと。それでいきながらえた。のちのサンリオ。
僕が食べる事にこだわるのは、命を支えるのは食べ物しかないからです 120
あんぱんまんは大人向けのメ -
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愛する妻を亡くしたやなせたかしさんが、死を身近に感じ、「アンパンマン」がどうやって生まれてきたのかが分からなくなると思ったことで書いた遺書。
遺書という名の人生を語ったエッセイのようで、やなせさんのあったかみの感じる文章に、とても穏やかで優しい気持ちになった。し、奥さんへの愛をたっくさん感じて、「のぶちゃん‥!」となった。
あとやっぱりあんぱんを見てたから、実際にドラマになった話が本当にやなせさんが経験したことをやなせさんの言葉で書かれていて、聖地巡礼してる気分だった。
あっ、これほんとに言われたんだ!みたいなのがすごく良かった。あんぱん見たいわぁ。 -
Posted by ブクログ
この本は、単なる児童文学の裏話ではなく、戦時下を生き抜き、長く苦しい無名時代を経験した一人の人間が、その人生のすべてをかけて見出した「人生の哲学書」である。読者は、やなせ氏の飾らない、ユーモラスでありながらも深い言葉の数々から、「アンパンマン」という存在の持つ真の重みを感じ取ることができる。特に「いかに正しく、それでいてゆるく生きるか」という読者の洞察は、本書のメッセージを見事に体現している。
最も印象的なテーマとシーン
本書を通じて貫かれている最も印象的なテーマは、「正義の逆転」と「絶対的な献身」です。
やなせ氏は、戦争経験から「ひもじい人を助けること」こそが普遍の正義であると断じます。