沼田まほかるのレビュー一覧
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取り返しがつかないほど恐ろしいことが、身の回りで起こってしまったら。
そしてそれが自分の過失によるものではなく、原因も分からないままにただ立ち尽くすことしかできないとしたら。
後悔する理由も見当たらず、眠れない夜に何度も寝返りを打ちながら思うかもしれない。あのときの報いを今、こういう形で受けているのではないだろうかと。
高校生の息子が突然姿を消してしまう。すぐ近くのゴミ捨て場に行った息子は、寒い夜に軽装で、サンダルで、財布も持たずにいなくなってしまった。
文彦の母である佐知子の胸にまず最初に訪れたのは、信じられないという気持ちだ。何がなんだかよく分からない。それから不安。追いかけるように焦り -
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ホラーサスペンスと言っても、純粋なホラーって感じやないな。
何か、じとっとした感じ…
それも、ずっと…
年末の最後にこれ読んで、良かったんか…っと少し後悔せんでもないけど^^;
初夢の中身がロクなもんしか思い浮かばない…
主人公のミハル、冷蔵庫の中で発見される。
一度、死の世界に行ったのか、特殊な力を備えてる。
あかんで!
一度、冥土にいったモノを呼び戻すなんて!
怖すぎる…
何か呼び戻すしても、もう普通の状態やない!
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が、火神を生んだために病んで黄泉国に移った伊弉冉(いざなみ)尊を追っていく話を思い出す。
もう、黄泉の人の姿は!
ぎゃー!!
まぁ、この話自 -
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詩的で、かつ描写は鋭く、
嫌悪感から始まり、どんどんと引き込まれて行って、
最終的にたくさんの優しさを感じた。
歪んだ感情、重苦しい描写の闇や影、、、生と死の隔たりの少なさを感じる。
さすが沼田まほかるさんの傑作と呼ばれるだけあるなぁとおもいました。
描き方が強烈で、グサグサと心に突き刺さる、
きれいなものだけじゃない、残酷で汚らわしく汚い面もちゃんと描かれてる。
人間とはこういうものだなと叩きつけられる小説。
読み終わると何故か爽やかな気持ちになる不思議な小説。
小説でこんなに泣いたの初めてくらいめちゃめちゃ泣きました笑
泣きたい人、猫好きな人はぜひ -
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読み終わった後に映画化していることを知って、猛烈に観たくなった。北原十和子を蒼井優が、佐野陣治を阿部サダヲが演じ、竹野内豊と松坂桃李が出演しているとなれば、DVDを購入してもいいくらいだ。
それはさておき。
十和子は15歳上の陣治と暮らしている。陣治は下品で不潔で貧相で、ほとんどの女性が生理的嫌悪感を抱くような男だ。一方の十和子も、そんな陣治を毛嫌いしながらも、生活のために一緒にいる。働かず何もしていない、ろくでもない女だ。
十和子には、8年前に別れた忘れられない男がいる。その男は黒崎という既婚者で、十和子はさんざん利用された挙句、ゴミのように捨てられた(ゴミのほうがまだ丁寧に扱われているか -
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「痺れる」の意味
1 からだの一部または全体の感覚が失われ、自由がきかなくなる。「正座して足が―・れる」
2 電気などを感じてびりびりふるえる。「感電して―・れた」
3 心を奪われてうっとりとする。強烈な刺激を受けて陶酔する。「ジャズ演奏に―・れる」
3番かな?
この短編集は〜!
何か魔がさしてというか…
こんなん、あかんやろ〜と思いながら…って感じのいつものイヤラシイ感じなのが好き!
いつものを期待して読んだけど、コミカルなのもあって新鮮でした〜(「普通じゃない」)
最後のオチが笑ける〜
帯に書いてある通り
「怖さも面白さも尋常じゃない九つの物語」
でした〜(^-^)v -
Posted by ブクログ
息子の失踪から始まり…とあるが、まぁ、これだけでは警察は動いてくれんか…
しかし、徐々に色々分かってくる。
息子と父親、更にその娘、更に娘の男友達などなど…更に更に、色々絡み合って複雑怪奇〜
まぁ、要はドロドロって感じやな。
そんな、身内ばっかりで、色んな関係あると、もう麻痺してしまいそう…
死に関しては、またまた、どんでん返し的な…
タイトル通り、時が止まって欲しそうな気になる。
もう起こった事は、仕方ないから、前向いて行こう!レベルではないし…
この人ら、これから普通の生活はムリ!
謎は解かれても、しんど〜っ感じ。
先が気になって、一気読んだから、面白いんやろうけど、あと味は…
しかし、 -
購入済み
家族について考えさせられる一冊
4冊のノートに記されていた全てに、驚きを隠せませんでした。自分が亮介の立場だったら、と考えると、怒りと悲しみでいっぱいになっていると思います。
ノートの内容を中心に物語が展開されていて、読むスピードを抑えることができませんでした。