沼田まほかるのレビュー一覧

  • 彼女がその名を知らない鳥たち
    自暴自棄にも似た歪んだ愛が暴走して、哀れでつらく不快なのに読む手が止まらない。
    「俺が殺ったらよかった」という台詞を読んで、陣治がいい男に見えて仕方なかった。恋人で兄妹で親子みたいな2人。この物語の終わりからが本当の苦しみの始まりだ。
  • ユリゴコロ
    読み進めるうちにどんどん引き込まれていった。

    それぞれの大切な人が複雑に絡み合い、絡まった糸が解けた時には衝撃の結末が。

    1人1人が過去からの重い十字架を背負いながら懸命に生きていく中で、複雑に絡み合った暗い過去を紐解く鍵は悲しい程に切ない愛。

    著者の他の作品も読んでみたいと思える作品でした。...続きを読む
  • 九月が永遠に続けば
    沼田さんの嫌悪を感じる、気持ち悪い人の描写と性行為の描写が本当にすきです。登場人物どこか頭可笑しくて、全員会ったこともないのに人相が思い浮かべられる。冬子が可哀想、一人で寂しく死んでいったのか……
  • 痺れる
    わたしの中で、怖気の立つ小説を書く作家さんと言えばまほかるさん。
    こわいでも気持ちが悪いでもなく。まさに、怖気の立つって感じ。

    まほかるさん作品はかなーり前に読んだことあったけど、この短編集は初めてでした。

    どの話も濃くて、ずっしり。短編集とは思えない濃厚さでした。
  • ユリゴコロ
    けっこうグロい、怖い。
    こういう系は苦手なんだけど、それを我慢して(?)乗り越えたらおもしろい展開が待っていました!
    若干先が読めた部分もあるけど、それでも最後はどんでん返しに遭いました。
    内容忘れかけた頃にまた読みたいなと思う。
  • 彼女がその名を知らない鳥たち
    生々しい感情は読んでてドッと心にのしかかってくるけど、彼女が抱える感情のドロ沼にまさにずるずる引き込まれるように読んでしまった。
  • 彼女がその名を知らない鳥たち
    何が真実か、読み終わった後も少し混乱するかもしれない。

    陣治の真の顔とはなにか。

    中だるみしそうになったあたりから、
    新たな事実が判明するなど、
    その展開は、さすが「まほかるワールド」といったところ。

    不愉快な物語でありながら、うまくできた話。

    読んでいて、いい気持ちになることはないかもしれ...続きを読む
  • 猫鳴り
    仔猫期、成猫期、老猫期それぞれのモンの一生を描きながら、そこに接する人物達が、感情をぶつけたり何かに気づいたりしてその時その時を生きていく
    ある時は生々しい感情だったり、いかにも青臭い欲求だったり
    生きてればまあホントに色々あるように思っても、猫の側を通る程度のひと時のことなのかも
  • 九月が永遠に続けば
    ホラーサスペンス大賞受賞作品だけど、沼田まほかるさん=イヤミスのイメージが強く、デビュー作であるこの小説もイヤミスの要素が強かった。ホラー要素はほとんど無いと言っていいと思う。(複雑に絡んだ人間関係はある意味ものすごいホラーだけど…)
    最後の最後までラストが読めなくて、内容のおぞましさと不可思議な美...続きを読む
  • 彼女がその名を知らない鳥たち
    沼田まほかる作品一作目。

    ひたすらだらだらと進むストーリーに、途中で読むのをやめたくなった。

    けど、読み終わった後に残るこの感覚は何なんだろう。登場人物の誰にも感情移入なんて出来なかったのに、読み終わった後に今まで味わった事のない感覚になった。そしてもう一度読み直したくなった。

    歪んでいるのに...続きを読む
  • 彼女がその名を知らない鳥たち
    ユリゴコロを読んだ時ほどの衝撃ではなかったけれど、やっぱり最後に涙が出てしまった。

    陣治が愛おしくなる。
    ぜひ映画も観たい。

    沼田まほかる、好き!

  • 痺れる
    なかなかよかったです。
    まほかるさんらしさもあり、奇妙なおかしみと悲哀が同居してて、秀逸。

    狂気と無垢って、紙一重なのよね……。
  • 猫鳴り
    油断しました(TT)

    題名から想像して、まぁこんなもんかな?
    なんて割と軽い気持ちで手に取った本でしたが、
    とんでもなくすばらしい作品でした。

    まほかるさんの作品は2冊目でしたが、前作と同様に
    誰もが持っている「自然」と言うこと。
    何かや誰かを救うとか救われるとかそういう事ではなくて
    自分の在り...続きを読む
  • 九月が永遠に続けば
    率直に話に引き込まれて一気に読んでしまいました。比較的設定にも無理がなく、それぞれの人間らしさが描写されていて生々しいサスペンスのように感じました。途中から全ての人間を疑いにかかりましたが、終盤にかけて「そうきたか」と思わされました。後味が良い訳ではないけども、すこしの希望があってあからさまなハッピ...続きを読む
  • 彼女がその名を知らない鳥たち
    最後に視点を一気に転換させられ、どうしょうもない不幸な女の話が、美しい?恋愛小説に変わります。でもこんな恋愛は望まれないのでは?
  • 九月が永遠に続けば

    面白かった。
    久しぶりに読むことを最優先したくらい浸かりました。

    文章が〜とか展開が〜とか気にならないくらい
    純粋に早く続きが読みたくて、早く結末が知りたくて、
    ドキドキして、怖くて、泣きそうになって。
    読んでない時もボーッとこの本について考えて。


    犀田が重ねた彼女。
    亜沙美が重ねた彼。
    ...続きを読む
  • 痺れる
    九編からなる短編集。どれも長編作品に引けを取らない世界観で、面白い!
    グロテスクで狂気的な描写もあり、コミカルでストンと落とされる最後の一行オチも秀逸。沼田まほかるワールド全開で、良かった。
  • 九月が永遠に続けば
    41歳の水沢佐知子は、息子の文彦と二人で暮らしていました。かつての夫だった精神科医の安西雄一郎は、壮絶なレイプ事件の被害者となった亜沙実という女性の治療にあたっているうちに、彼女と恋仲になってしまい、佐知子と離婚することになったのでした。

    ある日佐知子は、自動車教習所の教官で25歳の犀田勉という男...続きを読む
  • 猫鳴り
    リアルな小説の中では群を抜いてずば抜けている。

    3章に渡り、死をテーマにした物語が展開する。

    表紙とタイトル通り、各章にはキーキャラである1匹の猫が登場人物たちに影響を与える。

    お腹の子を無くした母、
    死の誘いに戸惑う少年、
    死を穏やかに受け入れた老人。

    ハッピーエンドや全員が救われるといっ...続きを読む
  • 九月が永遠に続けば
    こっちかい!!
    産まれながらに男を魅了し狂わす女いるんだなーーー(*_*)
    何だか人間関係も背景も濃厚で複雑で読んでいて疲れる話しでした(ヽ´ω`)