沼田まほかるのレビュー一覧

  • 痺れる

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    ゾワゾワとページを捲る手が止まらない...
    ありそうでなさそうで、実は結構身近にありそうで怖。
    一生考えを理解できなそうな人間から、ひょんなことから誰にでも起こり得てしまいそうなお話まで。
    ユリゴコロも面白かったけど短編も面白い。

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    2026年01月04日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    これはもう、読んでいてずっと居心地が悪い話。愛だと思ってしがみついているものが、実は依存でしかないと薄々わかっているのに、やめられない。主人公は正直好きになれないけれど、だからこそリアルで目が離せない。優しさも救いもほとんどないのに、最後に明かされる真実だけが妙に静かで、あとを引く。読後、しばらく気持ちがざらつく一冊。

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    2025年12月24日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    どす黒く汚れた阿部サダヲとクズ男を引き寄せる雰囲気だだ漏れの蒼井優(褒めてます笑)

    映画も観てないし当時の予告で知る程度の情報で読み始めました。
    なんてピッタリなキャスティングでしょうか!


    前半ひたすら陣治の醜さ、汚さ、十和子に対する異常なまでの執着、その気持ち悪さが何度も語られます。
    その全てを口汚なく罵る十和子に驚くし呆れる。
    そして十和子の言動や行動に壊れた女の薄気味悪さが付き纏い読んでいてゾワッとします。

    クズ男に捨てられたから病んだのか…
    もともと壊れた女なのか…
    クズ男を引き寄せる女なのか…
    そして新たなクズ男と出会った事で俄然話が面白くなって来ます〜わたし的にですけど笑

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    2025年11月29日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    これを恋愛と言ってよいのか、無償の愛と言ってよいのか
    主な登場人物みんな、満たされない

    どこか自分の後暗い部分を突かれているようで、とても痛いような読後感

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    2025年10月23日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    全体を通して、仄暗くて逃げ場のないような雰囲気が漂っていた。これは「どうしようもない女」を愛してしまった不器用な男の、歪で真っすぐな純愛の物語だったと思う。
    15歳年上の冴えない男・陣治に支えられながら暮らす十和子。心の奥底では8年前に別れた恋人を引きずり続け、元恋人に似た既婚男性と出会ってしまったことで、どうしようもなく惹かれていく。情事に溺れる十和子と、彼女を手放すことなく愛し続ける陣治。どちらの関係にも歪さがあって、読みながらずっと不穏な気持ちがつきまとった。

    ただ、その不快さに蓋をするのではなく、人が心の奥に隠している弱さや欲望が容赦なく描かれているからこそ、途中から強く引き込まれて

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    2025年09月28日
  • 九月が永遠に続けば

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    ネタバレ

    「女は、あるいは男も、ある年齢になると、醒めた目で相手の実像を見つめながら恋に溺れるということが可能になるらしい」

    沼田まほかるさんの小説に出てくる女は、インモラルで変わり者ばっか。
    と思ってるけど、実際は人間の汚い内心が包み隠さず書かれているせいで、すごく感傷的で意地汚い人間たちに見えるだけで、自分にも共通する部分があるから目を逸らしているだけなのか。

    情景や感情描写が丁寧でリアルだからか、なぜかミステリー要素は薄いだろうと思いながら読んでいて、終わりにかけて1転2転する展開にびっくり!ミスリードも上手いし、伏線回収も確実でわかりやすく、総じてすごく読み応えがあった。

    このあと文彦と亜

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    2025年09月02日
  • 九月が永遠に続けば

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    濃密で、何か混沌とした暗さを持った小説ですね。
    それでも、先を読まずには居られませんでした。
    最後の、服部さんに対して見せた佐知子の仕草は何だったのかな?

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    2025年04月27日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    読み終わったあと、衝撃でしばらくぼーっとしてしまった。
    登場人物に誰1人共感はできなかったけど、痛々しいほどの感情の激しさが切なくもある。
    これが究極の愛なのかなあ。

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    2025年02月18日
  • 痺れる

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    ネタバレ

    私は何を読まされてるんだ…?て気持ちになる薄気味悪く官能的な短編集。結構好きだった!全部狂気を孕んでてじっとり怖い。作者は男性が嫌いなのかしら。キモい男がいっぱい出てくる。

    ↓特に好きな話、印象に残った話

    「林檎曼荼羅」
    呆けたおばあちゃんの懐かしくも心温まる思い出話なのかと思いきや衝撃的な過去…風呂場のシーン怖すぎるて!

    「テンガロンハット」
    イケメンでも得体の知れない人って怖い。

    「普通じゃない」
    苦手な人をふいに殺そうと思う主人公(えぇ…)。最後その場にいた人たちには超ホラーなのに読者はクスッと笑える展開に。

    「エトワール」
    前に一回別のアンソロジーに収録されてて読んでたはずな

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    2025年02月15日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    ネタバレ

    陣治がずっと優しくて、陣治に対して十和子がひどく罵る場面は胸が痛かった。
    けど、十和子にとって陣治は大切な人であったのだと十和子の少しの行動からわかっていた。
    最初謎がわかるまで十和子目線でしか描かれていないので、陣治が黒崎を殺しの犯人でないことをすごく祈った。でも、反面陣治が良い人であればあるほど辛いので陣治が犯人であることもバランスがとれていいかもしれないと思っていたが、結局陣治は十和子をとても愛していて、十和子のためにすべてを捧げていたんだとわかり、またとても悲しくなった。
    陣治の人生や、陣治のことを考えるとやりきれない気持ちになった。

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    2025年01月25日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    なんというか...読み終わった後小さなため息がでてしばらく放心状態
    人間の欲、歪み、純粋さ、愛、とにかくリアルな描写に嫌悪感を感じつつも引き込まれた。ミステリーというより歪んだ恋愛小説みたいな重さがある

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    2025年01月08日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    ネタバレ

    陣治の愛が深過ぎて、究極過ぎて、なんだかすごいものを見た感じがした。
    だけど十和子は違う人を求めてしまう。でも、陣治かは離れられないし、逃れられない。
    切なくなった。

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    2024年12月20日
  • ユリゴコロ

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    構成が良いし、文章も上手い エンターテイメント的作品でありながら文学作品としてのクオリティも高く、誰にでもおすすめしたくなる一冊。

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    2026年01月12日
  • 痺れる

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    あっちゃんオススメ沼田まほかるだけど あっちゃんが好きだと言っていたこの本。不思議な展開やオチのショートストーリー。そこまで重々しい話でもなく、でも本当にあったら気味悪い、そんな感じ。でも2回も読もうとは思わないなぁ。

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    2026年03月14日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    いやはや、なんともドロドロとしたお話し。

    タイトルの美しさからは想像もつかない闇な話し。

    ずっと薄暗闇で読んでるような、陰鬱でいて最後まで何が起きてるか分からない謎めいた、読み始めたら止まらない一冊。

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    2024年09月08日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    一つのことをいろんな角度から表現する
    慣れないうちはまわりくどく感じる
    それが人間臭さに繋がって
    好きな作家かも

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    2024年08月18日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    どろどろの男、ずるずるの女の描写がうまい。リアルな気持ちもこれほど表現できる人はめずらしい。タイトルの意味がわかるまで読み直します。

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    2024年07月23日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    陣治の描き方がすごいです。ほんとに生理的な意味で嫌悪してしまう。
    それなのに、最後まで読むと、陣治を愛おしいと思えてくる。
    いっぽう十和子はもうほんとにダメ女。
    なんで陣治は十和子をここまで愛せるのか、不思議です。
    黒崎も水島もクソ男。
    登場人物、ダメ人間だらけですね。
    痛々しくて哀れで悲しいほど切ないです。

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    2024年04月25日
  • 九月が永遠に続けば

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    取り返しがつかないほど恐ろしいことが、身の回りで起こってしまったら。
    そしてそれが自分の過失によるものではなく、原因も分からないままにただ立ち尽くすことしかできないとしたら。
    後悔する理由も見当たらず、眠れない夜に何度も寝返りを打ちながら思うかもしれない。あのときの報いを今、こういう形で受けているのではないだろうかと。

    高校生の息子が突然姿を消してしまう。すぐ近くのゴミ捨て場に行った息子は、寒い夜に軽装で、サンダルで、財布も持たずにいなくなってしまった。
    文彦の母である佐知子の胸にまず最初に訪れたのは、信じられないという気持ちだ。何がなんだかよく分からない。それから不安。追いかけるように焦り

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    2024年02月27日
  • 猫鳴り

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    猫が出てくるけど、猫好きじゃない人に 文章がじっとりと鋭く若干エグい描写がたまにあるものの、その対象、その時の感情を文字にするとそうなるのかも、とも思う。故に目を背けたくなる衝動も起きなくはないが、実際に起こっていないのにこう感じさせる言葉、とはいかにパワーがあるのかを知らされるし、だから読書は面白い。
    ストーリーは一部辛辣に感じる箇所は人によりあるかもだが、決して全編暗いストーリーではなく、だいぶ落ち着いたトーンの中に暖かさも見え隠れするストーリー。可愛い一辺倒の猫の話しではなく、一匹の猫を軸にした人間ドラマ。一部の描写から、猫好きの人より、猫好きじゃない人の方が対象としてはいいかも。

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    2026年03月14日