沼田まほかるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
沼田さん3冊目
そろそろ作者さんの癖をつかめるかな?
これまでの2作はどちらもクセツヨな感じだったので、今回もそれ系かな?と思ってたけど、そんなことはなくクセややツヨだった。
仏教の用語や考え方とかが出てくるのだが、いまいちピンとこない。
多分、仏教に精通してる人や、俺と違って感受性豊かな人が読むと違った解釈になるのだろう。
と言っても、読みにくいことはなく、ガンガン読み進められたし、続きも気になるほど引き込まれた。
ただ、終わり方はモヤモヤ系。
好みは分かれるが、俺はちょっと苦手な感じ。
映画とかでもよくわからんまま終わって「ん?」ってなることがある。
『この作品は○○を表現してい -
購入済み
サスペンスよりホラー寄り
最初は事件か?と思いきやゾクゾクドロドロなホラー作品でした。他映画作品から入り3冊目に読んだかな?
徐々に来るホラー感で一気に読破しました。 -
Posted by ブクログ
2018年、27冊目は、久しぶりの、沼田まほかる。
産廃処理場の、廃冷蔵庫の中で発見された幼女、ミハル。発見したのは、近くの寺の僧、浄鑑と、東京でサラリーマンをする、工藤悠人。浄鑑と悠人はミハルによって呼び寄せられるようにして、その場に居合わせることとなった。その後、悠人の目から逃れるように、寺に引き取られるミハル。もう一度ミハルに呼ばれることを望む悠人。ミハルの成長を見守る浄鑑とその母。待ち続ける悠人。そして……。
ミハル、浄鑑、その母のパートと、悠人のパートが不規則に交互してストーリーは展開して行く。
ん~っ、色々と悪くないんだけどね。自分の仏教知識の浅薄さとか置いておいても、ちょっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ人間のドロドロした、いや~な小説を読みたいと思って手元の本から手にしたんですが、どちらかというとホラーな感じでした。私が求めていたのとはちょっと違ういや~な感じだったんで挫折するかなと思ったんですが最後まで読んでました。ミハルや悠人の存在をどういうふうにとらえていいのか、いまひとつ消化できないまま終わってしまいました。人が理性や常識などで抑えているいろんな種類の強い欲望は純粋な欲望に当てられると開花していくのか…欲望だらけになった町が怖かったし、哀しかったです。カアサンや悠人の変貌が恐ろしい。最後、ミハルが悠人の子として生まれ変わろうとしているとき、本当に生まれてきてそこから二人が出会ってしま