沼田まほかるのレビュー一覧

  • 彼女がその名を知らない鳥たち

    一気によみました(*^^*)

    続きが気になって、どんどん読んでしまいました!なかなか面白い本でした✨
  • ユリゴコロ

    感動!!

    最後にはとても暖かくなる小説でした、

    全然気づかずまさかと思いましたが、
    素敵なお話でした。
  • アミダサマ
    少女の力の解放をきっかけに、田舎町が少しずつ狂気に侵されていく。
    現実世界がゆっくりと腐って、すえた臭いを放ちながらグズグズと朽ちていくような、不穏な描写が絶妙で頁をめくる手が止まらなかった。
    仏教にさほど関心無くとも一気に読ませる暗黒の幻想世界。
  • 猫鳴り
    猫が好きな人や猫と暮らしている人ならばきっと、様々なことを思ってしまうだろう内容の小説だった。
    残酷な描写や悲しい描写も出てくる。だけどそれは紛れもない現実で、その現実から目を背けずに書ききっているところにむしろ愛情のようなものを感じる。

    ようやく授かった子どもを流産し、悲しみとともに暮らす中年夫...続きを読む
  • アミダサマ
    まほかるさんは、人知を超えた「存在するもの」を書くのがうまいなあ。なぜか評価は悪いみたいだけど、人物の心理を丁寧にしっかりと書いているのが好きです。「文章力」という感じがする。
  • アミダサマ
    2011/12/17 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2021/4/8〜4/13

    3年ぶりのまほかる作品。その間に、いくつかの作品が映画化され、プチまほかるブームが来ていたなぁ。
    産廃処理場に捨てられた冷蔵庫から発見された少女、ミハル。その子に“呼ばれた”住職の筒井浄鑑とサラリーマンの工藤悠人...続きを読む
  • ユリゴコロ
    大藪春彦賞受賞、本屋大賞ノミネート作品。
    殺人鬼が出てくるホラーミステリーなんだけと、最後は泣ける小説。そして社会から落ちこぼれてしまった人間の再生物語でもある。
    この作品は人間の愛憎もサブテーマだと思う。昔から小説の世界は、コトの大小にかかわらず愛憎なくして成立しえない。例えば、
    ★人間は一生、人...続きを読む
  • 彼女がその名を知らない鳥たち
    面白かった!!!!
    けど、絶対的に好きにはなれない本(笑)
    とにかく最初から最後まで主人公・十和子を好きになれんかった。心に深い傷を負ってることは分かる。
    陣治への嫌悪感みたいなものも描写から理解、共感はできる。けど、だからと言って自分のことを好きな陣治をわざと必要以上に傷つけながらそれで心の安定を...続きを読む
  • ユリゴコロ
    昔コミカライズの冒頭だけ読んで、気になってたので手に取った本作。
    序盤はミステリというかホラー感が強くゾクゾクした。途中のリストカットの描写がリアルで恐ろしかった。
    最後の展開は予想していなかったので良かった!
    全体的な感想としては、短めであっさりと読めると感じた。
  • 痺れる
    幼い頃、近所の公園によく遊びに行った。
    わたしにとって公園の3大遊具とは、向かい合って漕ぐ4人乗りのブランコと大きな土管、そして今はほとんど見かけることがなくなってしまった砂場だった。
    一緒に遊ぶ友だちがいない日は、砂場でひとり、遊んだ。大きな山を作って、左右から少しずつ掘り進めると、真ん中で右手と...続きを読む
  • ユリゴコロ
    2024/2/13
    先が気になってどんどん読んだ。
    で感想が表現しづらくて放置してる間にぼんやりした印象も消えてしまったな。
    なんか遠すぎて。
    感情移入できる人がいないとこうなるんだよね。
    結果どうなったのかが知りたかった。
  • 彼女がその名を知らない鳥たち
    嫌な大人、嫌なという言葉では甘すぎる…
    クソな大人たちしか出てこなく、思い返して浸りたい部分も特にない。

    しかしこの物語でしか表現されることのない“胸糞悪さ”と“恋”(これを当てはめるのはかなり躊躇する)があり、読んでいるうちは妙に癖になる。中盤くらいまでダラダラと十和子と陣治の描写が続くのがちょ...続きを読む
  • 彼女がその名を知らない鳥たち
    前半部分は、正直主人公にかなりの嫌気が指した
    だが、このままどう結末を迎えるか気になり完読
    若干真相のイメージがついていたが、最後の畳み掛けは想像を越えた
    自分的には重い1冊
  • 痺れる
    感想
    落ち着いて見える。でも心の中に昏い衝動を飼っている。誰でもそう。太っていく。ではどうやって解放するか。それが向こうとこちらの境目。
  • 九月が永遠に続けば
    サスペンスホラーと言うことで、怖いのが苦手な私はちょっと構えて読んでたんですが、幽霊系ではなくてほっとしました(笑)面白かったです。まぁ、ちょっと異常な登場人物が多いだけに読んでて気持ちのいい内容ではなかったし、もう1度読もうって気にはならないけど。ページを捲る手が止まらなかったのは久しぶり。息子の...続きを読む
  • ユリゴコロ
    殺人に依存する人
    自傷行為に依存する人
    子どもに依存する人

    ユリゴコロのある殺人と
    無意味な殺傷行為の違い。
  • 猫鳴り
    猫が主人公のような脇役のような
    バラバラのようで時代は繋がっているストーリー
    傍観者的な読み進め方になったかな
  • 猫鳴り
    あらすじ
    ようやく授かった子供を流産し、哀しみとともに暮らす中年夫婦のもとに一匹の仔猫が現れた。モンと名付けられた猫は、飼い主の夫婦や心に闇を抱えた少年に対して、不思議な存在感で寄り添う。まるで、すべてを見透かしているかのように。そして20年の歳月が過ぎ、モンは最期の日々を迎えていた…。「死」を厳か...続きを読む
  • 猫鳴り
    静かな作品である。
    そして、常に死が隣にある作品である。
    一方で、生の話である。
    即ち、沼田先生の作品である。

    生まれてすぐに捨てられた猫「モン」の生を時間軸として、その周りに生きた人間の、命の葛藤を描いた作品である。

    この作品は3部構成である。

    1部。生まれて間もなく飼われて、速攻で捨てられ...続きを読む
  • 九月が永遠に続けば
    まさかこの本、不倫のお話?と思いきや、息子が行方不明になるわ元夫の奥さんの過去の話しとその娘の現状、その彼氏といろいろなことが次から次へと気になることばかりが出てきて一気に読めた作品でした。
    途中嫌な描写もあったので気持ち悪いのと怖いのもありました。
    最後が少し分からない感じで終わったので私的にうぅ...続きを読む