沼田まほかるのレビュー一覧

  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    ネタバレ

    読後、私は人を愛したことがあるのだろうか?と考えてしまった。十和子から黒崎への思いも、陣地から十和子への思いも執着にも憎悪にも愛にも感じる。

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    2025年04月20日
  • 猫鳴り

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    沼田まほかるさんは、学生の頃から好きで映画化されたら1人でワクワクしながら見に行った記憶。

    第1章から3章までで構成されていてそれぞれ共通するのは、猫と死、生命。
    といったところだろうか。

    200ページ程の薄い小説だけど、私は動物が大好きだからこれ以上長く書かれても困る。
    よく読むイヤミス系小説とはまた違う精神的重さがあって、第3章だけが救いである。
    それでも、実家の輪々ちゃん(パピヨン)が年も重ねうまく歩けなくて、白内障であまり見えていなかったりする状況なので、やはり読んでいて辛かった。
    小説としてはとても面白い。

    解説はサラッとしか普段読まないけれど豊崎由美さんの解説までがこの小説な

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    2025年04月14日
  • ユリゴコロ

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    引き込まれて勢い良く最後まで一気に読んだ。
    幼い頃に感じた成功体験のようなユリゴコロは少し分かるような気がして自分の中にも違うけど同じ感じ方をする体験はあるなと思ってゾクゾクするような引き込まれ方をしたけれど。
    話が進むにつれて理解できないことも多く単に描写が苦手で読むのが辛い部分も。
    最後の展開は少し読めてしまったし、しっかり収まる結末は、あぁ小説だな。とちょっと冷めた目で見てしまったのも事実。
    それでも最後の方は涙が自然と流れていた。
    映像化したくなる小説ではあると思う。

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    2025年04月03日
  • 九月が永遠に続けば

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    ネタバレ

    沼田まほかる氏の作品というと、ねっとりとして、人間のいやーな部分をじっくり描くという印象があります。そういう意味ではイヤミスですかね。というかミステリーなのかな?

    でも、本作は高校生の息子の失踪とその原因というものがミステリー要素だったのでイヤミスかも。

    ちなみに沼田氏は本作がデビュー作(2004)で、第五回ホラー・サスペンス大賞受賞。当時56歳というから、すごいですね。

    ・・・
    で本作。
    感想を述べるのはなかなか難しい。

    ただ、これだけ複雑に絡み合う登場人物とその背景を少しずつ明らかにするにあたって、そこに混乱が全くなく、自然に内容が頭に入ってくるところは凄いと思います。

    主人公佐

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    2025年03月18日
  • ユリゴコロ

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    生々しく陰鬱な犯行が綴られた手記のパートは読んでいて気分が悪くなったけれど、そこからは想像できない意外な結末だった。

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    2025年03月09日
  • 猫鳴り

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    ネタバレ

    小説でフィクションなのに、とてもリアルなお話でした。
    行雄の一線を超えそうなギリギリなところを行ったり来たりする様子は嫌悪感や恐怖を感じさせました。
    また、猫の段々と死に近づいていく様は悲しいはずなのに、自然の摂理だと言われるとその通りに感じ、悲しさよりもすごいなぁと感じる気持ちの方が大きかったです。

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    2025年02月16日
  • 九月が永遠に続けば

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    ネタバレ

    ミステリーかと思ったらグチャグチャな愛?の物語って感じだった。

    文彦がいなくなって佐知子が絶望したり希望を抱いたりして探す姿は状況は違うけど、今の自分と重なる部分があって読んでて辛かったー

    服部のおじさんがいい人過ぎてこの人と結婚すればいいのにと思った。

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    2025年02月06日
  • 痺れる

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    短編集。
    すべての作品にどこか暗さと不気味さがあって
    なんとなく昔の古い家の怖さみたいなものを連想させられた。

    出てくる人たちの奇妙さがなんとも言えない
    それと反して沼田さんの日本語の表現力が美しいと思った。

    個人的には テンガロンハット の男性が怖かったです。

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    2025年02月03日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    ネタバレ

    p.91
    そこに愛はあるんか?って感じ


    黒崎俊一がカスすぎるし、十和子はバカすぎる
    十和子〜〜〜〜〜〜クズ男に浸るなよ〜〜〜〜〜〜そんなことで自分に酔うなよ〜〜〜〜〜〜
    陣治は臭そう


    十和子〜〜〜〜〜〜〜〜
    クズ男なんかにいちいち振り回されてるんじゃないよ〜〜〜〜〜国枝のこともなんで従っちゃうかな〜〜〜〜〜
    陣治のも別に愛なんかじゃない
    こんなのが愛であってたまるか
    陣治は最後まで責任持って十和子の面倒見ろよ
    死ぬなよ陣治
    生命保険かけてんじゃねーーーーーよ!!!

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    2025年02月03日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    暗ーい感じで最後まで書かれてる
    十和子も怖いし陣治も怖い
    大事にされずにひどいことばっかり言われて、それでも一途に十和子を思う陣治がかわいそう

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    2025年01月05日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    クズ男にばっかりハマる主人公の気持ちは共感しにくい部分だった
    読んでる時から映画っぽいなとは思ってたけど、映画の配役が本のイメージぴったりでびっくりひた
    出てくる人みんなズブズブの恋愛って感じだった

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    2024年11月05日
  • 九月が永遠に続けば

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    ネタバレ

    なんとなく冒頭から暗さがあり、そこから息子が行方不明…など、読んでいて消耗する感じがして辛かったですが、謎は興味深くてミステリーとしてはしっかり作り込まれていて良かったです。服部さんのキャラは面白かったです。

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    2024年10月01日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    途中、ダラダラと恋愛もの系のところもあり、ナナメしてたけど、ストーリーは面白かった。
    最後に悪役が変身って感じ。

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    2024年09月09日
  • 九月が永遠に続けば

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    お下がり本

    性的な描写が前半多くて苦手かも、、と思った

    子供がいなくなる恐怖は計り知れない
    うちの子供も小学一年生の時に帰ってこなくて、学校に電話して、「もう帰りましたよ」と言われた時の絶望感を思い出しました

    もちろん無事に帰ってきましたが、私は号泣
    どこに行ったの、、、と不安でいっぱいの時間は永遠に続くのかと思うくらい長く感じた
    もう二度とあんな思いはごめんです

    なので、ゴミ出しを日に行って、ずっと帰ってこない子供を待つ親の気持ちが読んでいて辛かった

    人物描写が細かくてイメージは湧きやすかったです

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    2024年08月07日
  • 痺れる

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    お下がり本

    自分では手に取らないジャンルの本でした
    こういう本を読んで思うのは、、、
    結局ニンゲンが1番怖い!!
    特に「テンガロンハット」怖かったー
    善から悪になった瞬間。境目がはっきりした時、鳥肌でした

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    2024年07月06日
  • アミダサマ

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    切なくて苦しい物語だった。
    解説に、プロローグをどう解釈するかで印象が全く違うとあったけどまさにその通り。

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    2024年06月10日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    多分中学生のときに1回読んだことある…?

    ラストはさすがイヤミス女王。

    正直十和子は全く好きになれず、陣治にも好印象は抱けず、もちろん黒崎と水島はクズやし…。始終陰鬱で自分とは縁のない世界だなあと思った。十和子の思い込みの激しさ?が凄すぎて、これが自分の妹なら縁切っとるわ笑

    映画はかなり高評価で、陣治が愛情深い男という風に描かれてるみたいだけど、小説ではあまりにその描写が少ない&終盤に急に来た感がある。陣治を愛情深い男として描きたかったならもうちょっとそういう描写を入れるべきだと思うから、小説ではそこが狙いではない気がした。映画では「無償の愛」的なのをテーマにしてるけど、小説はあくまで「

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    2024年05月20日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    ネタバレ

    面白かった!!!!
    けど、絶対的に好きにはなれない本(笑)
    とにかく最初から最後まで主人公・十和子を好きになれんかった。心に深い傷を負ってることは分かる。
    陣治への嫌悪感みたいなものも描写から理解、共感はできる。けど、だからと言って自分のことを好きな陣治をわざと必要以上に傷つけながらそれで心の安定を保って…しかも生活に関しては陣治におんぶにだっこな上に家事すらマトモにせずに…。
    陣治がそれについて何も不満もってないんやからいいんやけど、絶対好きになれないタイプの女。笑
    姉のリンちゃんの意見に全面的に賛成!!
    確かに十和子は黒崎から哀れな目にあってたけど自業自得というか自分から不幸になりにいって

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    2024年02月22日
  • 痺れる

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    幼い頃、近所の公園によく遊びに行った。
    わたしにとって公園の3大遊具とは、向かい合って漕ぐ4人乗りのブランコと大きな土管、そして今はほとんど見かけることがなくなってしまった砂場だった。
    一緒に遊ぶ友だちがいない日は、砂場でひとり、遊んだ。大きな山を作って、左右から少しずつ掘り進めると、真ん中で右手と左手が触れ合う。それは両方とも自分の手であるにも関わらず、まるで他人の指に触れているような、妙なむず痒さを伴った不思議な感覚だった。誰にもその感触について話すことができない、幼少の頃には分からなかった、少し隠微なものだったのかもしれないと今になって思う。

    この9つの短編は、どれもわたしをそれによく

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    2024年02月19日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    嫌な大人、嫌なという言葉では甘すぎる…
    クソな大人たちしか出てこなく、思い返して浸りたい部分も特にない。

    しかしこの物語でしか表現されることのない“胸糞悪さ”と“恋”(これを当てはめるのはかなり躊躇する)があり、読んでいるうちは妙に癖になる。中盤くらいまでダラダラと十和子と陣治の描写が続くのがちょっとしんどい。

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    2024年02月15日