沼田まほかるのレビュー一覧
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読書に何を求めるかで評価が分かれそうな作品。
衝撃やゾワゾワっとする体験を求める方には前評判ほど刺さらず、登場人物の感情の変化や成長、物語の後の未来へ想いを寄せる方にはとても刺さる、そんな作品のように思います。
物語後半にある驚きポイントはある程度似たジャンルの作品を読んでいると予測できてしまうものなので、衝撃を求める方には物足りなくなってしまうかも。
ただ、よくあるイヤミスで終わらず、サイコパスと我々のような普通の世界の境界線とは何なのか、2つを知ってしまったからこその苦悩を丁寧に描き、ユリゴコロという固有名詞を通して、それぞれの世界を保つよりどころを考えさせられる良い作品。 -
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猫好きには酷な物語。
猫という生き物を通して、命のありかた(生き方、死に方)を考えさせられる。
第一部では、子どもを流産した女性が子猫の命と会えずに別れた子どもを重ねて、何度も猫を棄てにいく。この度に子猫がケガをして帰ってくるさまが痛々しく可哀想…。
第二部では、思春期の不登校になった少年が近所の幼い子供の命に悪意を向ける。荒んだ感情の中、父親が拾ってきた子猫を世話するうちに少年の感情が変化していく。
第三部では、第一部の妻が亡くなり、その夫(老人)と老猫の物語。老いを重ねた猫がだんだんと弱って死にゆくさまがリアルで辛い。どう最期を看取ってやるのが幸せなのか、どう生きて死ぬのが自然なのか -
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なるほど…
おびのり男爵が曼荼羅とレビューに書いてあった意味がわかりました…
読むのに時間かかりました…曼荼羅だし笑
とにかく薄っ気味悪い話
純粋なはずの幼い少女の発する無邪気とも言える何かに関わった人達は感染?汚染?されていく。
捨てられた冷蔵庫の中から発見された少女
見つけたのは声なき声に呼ばれた青年と僧侶
青年にも不穏な力があると感じた僧侶が秘密裏に少女を育てるんだけど…村全体がおかしくなって……
ホラーでしたε- (´ー`*) フッ
ちょっと曼荼羅わからないけど!
作中の引用ですけど
これが全てを物語ってました。
生と死のかたちを捻じ曲げてまでも、自分の妄想を現実化し -
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離婚しても夫を忘れられない佐知子
ある日突然いなくなった佐知子の息子
過去の性被害で壊れてしまった亜沙実
亜沙実がレイプによって生んだ冬子
亜沙実を救いたいと家庭を捨てた精神科医の夫
もう全員がもつれあってドロドロです。
亜沙実と冬子の病的な美しさや何故男を惹きつけるのか…男達の理性を狂わすのか…
作者の表現がなんとも言えず上手い!
そしてもう何もなかったあの9月には戻れない…
まさきとしかや遠田潤子に近い作風だけど更にあれを発酵させたような感じ?笑笑
これがデビュー作ってすごくない?
沼田まほかるはちょっとクセになるかも(゚-゚*;)
☆3.5かな?4でもいいかも?
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ネタバレ2026.1.23
久しぶりに1日で読み切った。
手記を書いたのは誰なんだろうってずっと考えながら読んでて最初はいなくなった千絵なのかなって思ってたけど、まさかの母だったのは驚いた。
細谷さんがその母だったのは全然信じられなくて父に伝えられた後も嘘だろ???って思った。(今も信じれてない)
手記の内容が生々しくて、読んでて情景がリアルに想像できてちょっと苦しかった。最近読んだ本の内容と若干似てるところがあって、そこも偶然だけどびっくりした。主人公は千絵とこれから仲良く暮らしていけるのかな、母が身近にいたことを知ってもっと話したかったんじゃないかなって勝手に悲しくなった。最近読んだ別の本は最後に -
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ネタバレ沼田氏の作品を読むのも久しぶり。
はじめて氏の作品を読んだときはイヤミスという言葉すら知らず、ただただ読後の不快感に、こういうのは肌に合わないな、と感じたものです。
20年以上の時を経て、「そういうもの」と分かった上だと、それもまた一つのジャンルだと頭で理解して、心から味わうということが出来るようになった気がします。
改めて。沼田まほかる氏は、1948年大阪府生まれ。主婦、僧侶、建設コンサルタント会社経営などを経て、2004年に56歳で『九月が永遠に続けば』にて第5回ホラーサスペンス大賞を受賞し、遅咲きのデビューを果たした小説家。
その後、『ユリゴコロ』(2012)で第14回大藪春彦賞 -
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暗っ!
重っ!というより気怠い感じ。
十和子さんも陣治さんもメンヘラ過ぎるんとちゃうの?
陣治さんの献身的というか、ドロッと粘着してるような愛情にも辟易とするし…
十和子さんの別れた黒崎さんが忘れられんわりには、ズルズルと陣治さんと暮らすのにも…
その黒崎さんが、行方不明から、流れが展開するんやけど、やっぱり気怠〜いわ。
こんな生活してたら、良くないで!
完全に精神ヤラレますって!
そんなダラダラしてんと、ちゃっちゃと動いて、シロクロはっきりさせましょ!って思ってしまう今日この頃です。
黒崎さんの行方不明が、多分、殺されてて、誰がやったかまでは、何となく分かるけど…
最後は、そうなるん -
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二度は読まないが、作者の他の作品はきっとこれから読んでしまう。
直接的な表現や性の残虐性というものが苦手なので気が狂うかと思ったが、先を読みたくなったのはストーリーや文章力の勝ち。
えげつない描写は本当にきついが、なぜか下品さは感じられなかった。
初めは異常で鬱陶しかった服部が、作中で1番まともであたたかい存在に思えるとは…
亜沙美を「魔性の女」と表現するのはしっくりこない。彼女は意識的に主導権を握りながら誘惑したりはしないだろう。
彼女はただ美しく妖艶だったのではなく、人の加虐性を煽るような何かを持ってしまっていた。そしてトラウマを乗り越えるための反動か、加虐を受け入れてしまう心と身体を -
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ネタバレ沼田まほかる氏の作品はこれで二作品目。
以前『九月が永遠に続けば』(2005)を読み、そのつるつるとした(喉ごし、ならぬ)「読みごし」に偉く感心したのでした。
で、今回の作品『彼女がその名を知らない鳥たち』(2006)、作風は相変わらずのいやーな感じ。前回の作品対比だとミステリー感は弱まりましたが、むずがゆい感覚はむしろパワーアップ。何とも言えない読後感でありました。
因みに10年ほど前に読んで以来の再読となりました。
・・・
で、内容ですが、何とも言いづらい笑
藤田香織氏の解説では、メインのキャラクター二人を、いみじくも『愛せない男と共感できない女』と表現。
そう、本作は、かつ -
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沼田まほかる作品は「アミダサマ」「ユリゴコロ」「猫鳴り」に続いて4作目。
本作はホラー的要素は薄いものの、ファンタジー感というかフィクション感が低く、人間的ドロドロがリアルで、身の回りにいくらでも転がってそうな、そういう意味での怖さがあった。
驚くべきは、この作品が沼田先生56歳のデビュー作だということだ。
恋心が自らを蝕んでいく(恋に恋しているようなバカではなく、自制的にも見える文彦でさえ!)思春期の苦しみや、愛と救いと赦しと肉欲と支配欲の渾然一体となった理性と本能のせめぎ合いや、そんなテーマを50代で描く、そのこと自体が良い意味で普通じゃない。
登場する大人たちは、全員が全員、真っ白で