沼田まほかるのレビュー一覧

  • 九月が永遠に続けば
    高校生の一人息子の、突然の失踪。
    付き合っていた年下の彼の突然の事故死。
    元夫の現在の妻の忌まわしい過去。
     
    佐和子の周囲が、これでもか!というくらい
    複雑に絡み合い、怒濤の数日間が進んでいきます。

    読後感は噂通りでした。
    話自体は途中から面白くなってくるんだけど、
    そもそもが非...続きを読む
  • 猫鳴り
    少し暗い話だなーと思いながら読んだ。少女の頃のアヤメがなんとも可愛げがなく、とんでもない子を想像してたら、第二部のアヤメは謎過ぎて謎過ぎてもうワケ分からなかった。なのに結婚したって…えーーー!誰と?!と気になってしまった。まさか行雄ではないよね。
  • 九月が永遠に続けば
    沼田まほかるさんの圧倒的な筆致で表現される精神崩壊した痛々しさ。ここまで生理的に拒絶させるまで想像喚起するこの表現力は、本当に敬服いたしまする。不快感には違いないんだけど。

    ここで終わることなく、日常と非日常の目を逸らしていた境界線があるきっかけで崩壊していく。この物語の最後には、冒頭と同じような...続きを読む
  • 九月が永遠に続けば

    全員歪んでるなっていう印象。
    じとーっとしたイヤな感じがずっと。

    語りみたいなのが多くってちょっと疲れた。
  • 九月が永遠に続けば
    罪とか罰とかなのか…
    これでもかこれでもかと、
    次々に起きる、…と思ったていたらまた起きる

    サスペンスを答えのあるもののように思っていた
    ホラーとも違う
    強いて言うなら、雰囲気ホラー

    スッキリ感はなくて、答えもなく、曖昧
    疑問ばかりが残った
    悪い気分とは違うんだけど
    正直一人くらい幸せになって欲...続きを読む
  • 猫鳴り
    前半はまほかるさんの陰な感じが
    見え隠れしていましたが、最終章は
    飼い主と猫の最期の話で
    猫を飼った事の無い私でもウルウルとしたので
    猫が好きな方は涙無くしては読めないのではと思いました。
    最後はあったかい気持ちになりました。
  • 九月が永遠に続けば
     デビュー作にして2004年第5回ホラーサスペンス大賞受賞作。
    一人息子の失踪から事件は動き出し、シングルマザーの周囲で様々な人間模様が交錯する。
     少し推理小説の要素も含んでおり、読んでいるとドキドキ感はあるが、そこまでホラー的な要素は強くないように感じる。むしろ人間関係の描き方に迫力があるように...続きを読む
  • 猫鳴り
    終章で悲しくて悲しくて、涙が止まらなかったのは
    8歳で天国へ逝ってしまった愛犬との最後の時間が甦ってきたからだ。
    犬や猫は、きっと健康に過ごそうとか長生きしたいとか考えないんだろうな。
    生き物(人間も含む)を美化しないどころか醜さも剥き出しで
    甘さの欠片もない物語なのに、
    キラキラとした大切なものを...続きを読む
  • アミダサマ

    サスペンスよりホラー寄り

    最初は事件か?と思いきやゾクゾクドロドロなホラー作品でした。他映画作品から入り3冊目に読んだかな?
    徐々に来るホラー感で一気に読破しました。
  • 彼女がその名を知らない鳥たち
    関西弁が少し読み慣れなかった。
    陣治がかわいそうだった。陣治の深い愛がなんだか読んでて辛かったな。陣治は絶対いいヤツだけど、十和子のどこにそんなに好きになるほどの魅力があったのだろうか。
  • 痺れる
    この短編群を「痺れる」と題した意図は?
    不倫とレイプ と侵入の話が多い。それが植物の美しさや虫の気持ち悪さなどと結び付けられる。
    現代の小説にしては、女が男との関係に執着しすぎるのは何だろう。仕事よりも男か子供って、最近では珍しいタイプの女ばかり。総じて男のキャラが気持ち悪い。
  • 九月が永遠に続けば
    「九月が永遠に続けば」
    ホラーサスペンス大賞。


    佐知子は別れた夫・雄一郎との息子である文彦と暮らしていた。ある日、雄一郎から彼の再婚相手の娘・冬子が付き合っている男のことを知られる。佐知子は、偶然その男に会い、逢引を重ねる様になる。


    ここまでであれば、これはドロドロな愛憎劇になりそうだな、と...続きを読む
  • 彼女がその名を知らない鳥たち
    忘れられないことがあったり人がいたりというのは厄介なことなのね。他人に影響がなければ「お好きにどうぞ」と言ってあげられるけど、そばにいて影響がないわけないわな。
    そんなあれこれをわかって一緒にいてくれる人、大切にしたほうがいいんじゃない。大切にできないなら、一緒にいるべきじゃないわ。
  • 九月が永遠に続けば
    まるで、魚のうろこを反対から撫でているような感じ。

    滑らかにはすすまない。

    近代文学を思わせるような
    硬く緻密な表現、
    生々しい官能小説のような場面、
    そして、テーマ。

    しかし、時々、ぽろりと落ちた鱗が美しいように
    全体では見えない、美しさもある。

    好きではないのに、
    また読みたいという中毒...続きを読む
  • 猫鳴り
    以前に看取った愛猫2匹のことを思い出していたが、ただ、何故か泣けなかった...。「動物」から動かなくなる「物」になる時、そこにはどこか冷めた自分がいた。看取った時、悲しんでいる自分を演じている自分に気づいてしまったからなのかもしれない。
  • 彼女がその名を知らない鳥たち
    ここまでどの人物にも共感できないのは珍しく、全てのことが何度か回ればみんないい人に思えるのか?と思いながら読み進めました。
    最後にあーそっち側なのかと合点がいって少しですが共感できたのかなーと思いました。しばらく引き摺りそうな一冊でした。
    あとは、難しい漢字が多く勉強になりました。
  • 九月が永遠に続けば
    描写がうまい。情景や人物描写が緻密なので、読後、ほんとうに実在している人たちの話のように感じられる。ホラーサスペンスと帯にあったが、主人公目線で登場人物たちの感情が徐々に明らかになっていく感じはミステリーのような気もした。描写はうまいが、序盤と後半にかけて、展開がない部分でややだれる。ミステリーでは...続きを読む
  • 猫鳴り
    冷たくて鋭い描写が多くて、猫好きとしてはもうやめてくれ〜!みたいな場面も。それでも最後まで引き込まれた。優しくて切なくて心温まる物語が好きだから再読はないかな、どうかな。
  • 彼女がその名を知らない鳥たち
    波はなく物語はつづいていき、もやもやしたかんじだったけど、陣治の十和子への愛には感心した。
    2人で平穏に暮らせればよかったのにと思ってしまう。十和子は陣治に安心感を覚え、愛しているはずなのになぜ素直になれないのか。イライラしてしまったが、黒崎を思わずにはいられなかったのかな。
  • 九月が永遠に続けば
    沼田まほかる2作品目。

    この作品の登場人物の一人ひとりが放つ闇と嫌悪感。
    普段自分のいる日常からは想像もつかない世界。

    でも本当は、今電車の隣に座っている人、スーパーですれ違った人、親しい友人、自分自身、誰にでもそういう一面があるのかもしれない。