沼田まほかるのレビュー一覧

  • 九月が永遠に続けば

    Posted by ブクログ

    沼田まほかる作品は「アミダサマ」「ユリゴコロ」「猫鳴り」に続いて4作目。
    本作はホラー的要素は薄いものの、ファンタジー感というかフィクション感が低く、人間的ドロドロがリアルで、身の回りにいくらでも転がってそうな、そういう意味での怖さがあった。

    驚くべきは、この作品が沼田先生56歳のデビュー作だということだ。
    恋心が自らを蝕んでいく(恋に恋しているようなバカではなく、自制的にも見える文彦でさえ!)思春期の苦しみや、愛と救いと赦しと肉欲と支配欲の渾然一体となった理性と本能のせめぎ合いや、そんなテーマを50代で描く、そのこと自体が良い意味で普通じゃない。

    登場する大人たちは、全員が全員、真っ白で

    0
    2025年07月11日
  • 九月が永遠に続けば

    Posted by ブクログ

    亜沙実と雄一郎を中心とした複雑怪奇な物語だった。亜沙実に起こったことは胸糞悪く、心が強く痛む。文彦の失踪は、読み終わってみれば必然だったのかな、と。父親が必要な時期に、その父親は母親ではない人と一緒になり、、、と。佐知子も文彦も、相手のその先に父親を見ていたかったのかな、と思いました。

    0
    2025年07月03日
  • 猫鳴り

    Posted by ブクログ

    モン・・・・!
    これが大往生ってやつなのかなぁ
    藤次さんも、大丈夫だろう、きっと。いつまでも悲しいだろうけれど、自然なことだから。

    0
    2025年05月04日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読後、私は人を愛したことがあるのだろうか?と考えてしまった。十和子から黒崎への思いも、陣地から十和子への思いも執着にも憎悪にも愛にも感じる。

    0
    2025年04月20日
  • 猫鳴り

    Posted by ブクログ

    沼田まほかるさんは、学生の頃から好きで映画化されたら1人でワクワクしながら見に行った記憶。

    第1章から3章までで構成されていてそれぞれ共通するのは、猫と死、生命。
    といったところだろうか。

    200ページ程の薄い小説だけど、私は動物が大好きだからこれ以上長く書かれても困る。
    よく読むイヤミス系小説とはまた違う精神的重さがあって、第3章だけが救いである。
    それでも、実家の輪々ちゃん(パピヨン)が年も重ねうまく歩けなくて、白内障であまり見えていなかったりする状況なので、やはり読んでいて辛かった。
    小説としてはとても面白い。

    解説はサラッとしか普段読まないけれど豊崎由美さんの解説までがこの小説な

    0
    2025年04月14日
  • 猫鳴り

    Posted by ブクログ

    底無し井戸のような絶望や虚無感を抱えながら生きている登場人物たち
    どうする事もできないほど深い暗闇の中にいるところに猫が現れる
    猫に出会わなければ、もっと深くまで落ちていってしまっていたのだろう
    ただ、その猫の寄り添い方が沼田まほかる作品らしく独特でおもしろかった。仔猫の可愛さや健気さだけではなく、その命の脆さや危うさ、グロさや汚さのようなものまでもを用いて登場人物達の心に影響していく。

    生まれる前に死ぬ事、死んだように生きる事、生きながら徐々に死んでいくこと。全三部の中で生きる、死ぬについてのいろんな視点を得れた。

    0
    2025年06月24日
  • 九月が永遠に続けば

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    沼田まほかる氏の作品というと、ねっとりとして、人間のいやーな部分をじっくり描くという印象があります。そういう意味ではイヤミスですかね。というかミステリーなのかな?

    でも、本作は高校生の息子の失踪とその原因というものがミステリー要素だったのでイヤミスかも。

    ちなみに沼田氏は本作がデビュー作(2004)で、第五回ホラー・サスペンス大賞受賞。当時56歳というから、すごいですね。

    ・・・
    で本作。
    感想を述べるのはなかなか難しい。

    ただ、これだけ複雑に絡み合う登場人物とその背景を少しずつ明らかにするにあたって、そこに混乱が全くなく、自然に内容が頭に入ってくるところは凄いと思います。

    主人公佐

    0
    2025年03月18日
  • 猫鳴り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小説でフィクションなのに、とてもリアルなお話でした。
    行雄の一線を超えそうなギリギリなところを行ったり来たりする様子は嫌悪感や恐怖を感じさせました。
    また、猫の段々と死に近づいていく様は悲しいはずなのに、自然の摂理だと言われるとその通りに感じ、悲しさよりもすごいなぁと感じる気持ちの方が大きかったです。

    0
    2025年02月16日
  • 九月が永遠に続けば

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ミステリーかと思ったらグチャグチャな愛?の物語って感じだった。

    文彦がいなくなって佐知子が絶望したり希望を抱いたりして探す姿は状況は違うけど、今の自分と重なる部分があって読んでて辛かったー

    服部のおじさんがいい人過ぎてこの人と結婚すればいいのにと思った。

    0
    2025年02月06日
  • 痺れる

    Posted by ブクログ

    短編集。
    すべての作品にどこか暗さと不気味さがあって
    なんとなく昔の古い家の怖さみたいなものを連想させられた。

    出てくる人たちの奇妙さがなんとも言えない
    それと反して沼田さんの日本語の表現力が美しいと思った。

    個人的には テンガロンハット の男性が怖かったです。

    0
    2025年02月03日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    p.91
    そこに愛はあるんか?って感じ


    黒崎俊一がカスすぎるし、十和子はバカすぎる
    十和子〜〜〜〜〜〜クズ男に浸るなよ〜〜〜〜〜〜そんなことで自分に酔うなよ〜〜〜〜〜〜
    陣治は臭そう


    十和子〜〜〜〜〜〜〜〜
    クズ男なんかにいちいち振り回されてるんじゃないよ〜〜〜〜〜国枝のこともなんで従っちゃうかな〜〜〜〜〜
    陣治のも別に愛なんかじゃない
    こんなのが愛であってたまるか
    陣治は最後まで責任持って十和子の面倒見ろよ
    死ぬなよ陣治
    生命保険かけてんじゃねーーーーーよ!!!

    0
    2025年02月03日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

    Posted by ブクログ

    暗ーい感じで最後まで書かれてる
    十和子も怖いし陣治も怖い
    大事にされずにひどいことばっかり言われて、それでも一途に十和子を思う陣治がかわいそう

    0
    2025年01月05日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

    Posted by ブクログ

    クズ男にばっかりハマる主人公の気持ちは共感しにくい部分だった
    読んでる時から映画っぽいなとは思ってたけど、映画の配役が本のイメージぴったりでびっくりひた
    出てくる人みんなズブズブの恋愛って感じだった

    0
    2024年11月05日
  • 九月が永遠に続けば

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんとなく冒頭から暗さがあり、そこから息子が行方不明…など、読んでいて消耗する感じがして辛かったですが、謎は興味深くてミステリーとしてはしっかり作り込まれていて良かったです。服部さんのキャラは面白かったです。

    0
    2024年10月01日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

    Posted by ブクログ

    途中、ダラダラと恋愛もの系のところもあり、ナナメしてたけど、ストーリーは面白かった。
    最後に悪役が変身って感じ。

    0
    2024年09月09日
  • 九月が永遠に続けば

    Posted by ブクログ

    お下がり本

    性的な描写が前半多くて苦手かも、、と思った

    子供がいなくなる恐怖は計り知れない
    うちの子供も小学一年生の時に帰ってこなくて、学校に電話して、「もう帰りましたよ」と言われた時の絶望感を思い出しました

    もちろん無事に帰ってきましたが、私は号泣
    どこに行ったの、、、と不安でいっぱいの時間は永遠に続くのかと思うくらい長く感じた
    もう二度とあんな思いはごめんです

    なので、ゴミ出しを日に行って、ずっと帰ってこない子供を待つ親の気持ちが読んでいて辛かった

    人物描写が細かくてイメージは湧きやすかったです

    0
    2024年08月07日
  • 痺れる

    Posted by ブクログ

    お下がり本

    自分では手に取らないジャンルの本でした
    こういう本を読んで思うのは、、、
    結局ニンゲンが1番怖い!!
    特に「テンガロンハット」怖かったー
    善から悪になった瞬間。境目がはっきりした時、鳥肌でした

    0
    2024年07月06日
  • アミダサマ

    Posted by ブクログ

    切なくて苦しい物語だった。
    解説に、プロローグをどう解釈するかで印象が全く違うとあったけどまさにその通り。

    0
    2024年06月10日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

    Posted by ブクログ

    多分中学生のときに1回読んだことある…?

    ラストはさすがイヤミス女王。

    正直十和子は全く好きになれず、陣治にも好印象は抱けず、もちろん黒崎と水島はクズやし…。始終陰鬱で自分とは縁のない世界だなあと思った。十和子の思い込みの激しさ?が凄すぎて、これが自分の妹なら縁切っとるわ笑

    映画はかなり高評価で、陣治が愛情深い男という風に描かれてるみたいだけど、小説ではあまりにその描写が少ない&終盤に急に来た感がある。陣治を愛情深い男として描きたかったならもうちょっとそういう描写を入れるべきだと思うから、小説ではそこが狙いではない気がした。映画では「無償の愛」的なのをテーマにしてるけど、小説はあくまで「

    0
    2024年05月20日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった!!!!
    けど、絶対的に好きにはなれない本(笑)
    とにかく最初から最後まで主人公・十和子を好きになれんかった。心に深い傷を負ってることは分かる。
    陣治への嫌悪感みたいなものも描写から理解、共感はできる。けど、だからと言って自分のことを好きな陣治をわざと必要以上に傷つけながらそれで心の安定を保って…しかも生活に関しては陣治におんぶにだっこな上に家事すらマトモにせずに…。
    陣治がそれについて何も不満もってないんやからいいんやけど、絶対好きになれないタイプの女。笑
    姉のリンちゃんの意見に全面的に賛成!!
    確かに十和子は黒崎から哀れな目にあってたけど自業自得というか自分から不幸になりにいって

    0
    2024年02月22日