沼田まほかるのレビュー一覧

  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    これはもう、読んでいてずっと居心地が悪い話。愛だと思ってしがみついているものが、実は依存でしかないと薄々わかっているのに、やめられない。主人公は正直好きになれないけれど、だからこそリアルで目が離せない。優しさも救いもほとんどないのに、最後に明かされる真実だけが妙に静かで、あとを引く。読後、しばらく気持ちがざらつく一冊。

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    2025年12月24日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    どす黒く汚れた阿部サダヲとクズ男を引き寄せる雰囲気だだ漏れの蒼井優(褒めてます笑)

    映画も観てないし当時の予告で知る程度の情報で読み始めました。
    なんてピッタリなキャスティングでしょうか!


    前半ひたすら陣治の醜さ、汚さ、十和子に対する異常なまでの執着、その気持ち悪さが何度も語られます。
    その全てを口汚なく罵る十和子に驚くし呆れる。
    そして十和子の言動や行動に壊れた女の薄気味悪さが付き纏い読んでいてゾワッとします。

    クズ男に捨てられたから病んだのか…
    もともと壊れた女なのか…
    クズ男を引き寄せる女なのか…
    そして新たなクズ男と出会った事で俄然話が面白くなって来ます〜わたし的にですけど笑

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    2025年11月29日
  • ユリゴコロ

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    ネタバレ

    口コミが良かったので読破

    前半の回顧部分が完全にホラーでトラウマレベルの怖さ
    一方後半はやや爽やかに読み進められる、というなんか新しさを感じた
    ちょっと綺麗に終わり過ぎでは、、と思うが全体的に面白かった
    ホラー好きな人にはオススメ

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    2025年11月26日
  • ユリゴコロ

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    ネタバレ

    「何かのスイッチが入ったみたいでした。アナタという言葉のために用意された場所が、実ははじめから私のなかにあって、そこにカチリとアナタがはまった感じでした。」

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    2025年11月15日
  • ユリゴコロ

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    書き手が誰かわからない、内容が真実かもわからない手記を軸に進んでいく物語。

    ノートの表紙には「ユリゴコロ」とだけ記されている。
    このユリゴコロが何なのかは最初の方ですぐ明らかになるのだけど、
    由来といい五感といい、わたしはなんだかずっと好きだった。

    手記の内容は殺人衝動?と書き手の過去について。
    序盤は どこかで見聞きしたことあるような内容で気持ちが少しだれるかもしれないけれど、
    淡々と語られるのでするすると読める。

    そうやって読んでいくうち 中盤にも差し掛かる頃には、
    手記の語りが最初より馴染んだかのように読めるようになった。

    正直 つっこみどころというか 思うところもいろいろあるし

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    2025年11月14日
  • ユリゴコロ

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    順風満帆な生活を送っていた亮介。
    彼女の千絵が失踪したことを皮切りに不幸が連鎖する(父の病、母の交通事故死)。
    実家に帰った日、父の書斎の押し入れの中で見つけたのは謎の茶封筒。中には『ユリゴコロ』と書かれた4冊のノートが。それは狂気に満ちた殺人の告白文だった…

    人を殺めることでしか自分を満たせない者の人生を追体験できる本作。今まで行ってきた殺人の数々を綴った告白文に一切共感できなくて安心してます。
    一方で殺人でしか自分を満たせない者が愛する人や子供に向ける愛情の形には興味を持って読み進めました。
    脳が理解を拒んでいるのか何度も文字が滑って内容がスッと頭に入ってこない箇所もありました。
    殺人の

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    2025年11月06日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    これを恋愛と言ってよいのか、無償の愛と言ってよいのか
    主な登場人物みんな、満たされない

    どこか自分の後暗い部分を突かれているようで、とても痛いような読後感

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    2025年10月23日
  • ユリゴコロ

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    ネタバレ

    最後の場面の1文
    母の、アナタになった。
    この1文は何度も読み返したぐらい衝撃を与えた。
    恐ろしくも切ないお話だった、

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    2025年10月23日
  • ユリゴコロ

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    思ってた以上に面白かった。結構グロい表現もあったけど。
    なかなか数奇な人生に引き込まれた。ただ、一旦秘密が語られると、あら、そんな終わりなの?とちょっと拍子抜け。
    でも、その後、ちゃんと回収してスッキリというか、全く予想外で驚きました。小説ならではの謎解き。
    途中、主人公の狂気が少々理解できなかったけど、それ以外は読み応えもあり、大変面白かったです。

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    2025年10月15日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    全体を通して、仄暗くて逃げ場のないような雰囲気が漂っていた。これは「どうしようもない女」を愛してしまった不器用な男の、歪で真っすぐな純愛の物語だったと思う。
    15歳年上の冴えない男・陣治に支えられながら暮らす十和子。心の奥底では8年前に別れた恋人を引きずり続け、元恋人に似た既婚男性と出会ってしまったことで、どうしようもなく惹かれていく。情事に溺れる十和子と、彼女を手放すことなく愛し続ける陣治。どちらの関係にも歪さがあって、読みながらずっと不穏な気持ちがつきまとった。

    ただ、その不快さに蓋をするのではなく、人が心の奥に隠している弱さや欲望が容赦なく描かれているからこそ、途中から強く引き込まれて

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    2025年09月28日
  • 九月が永遠に続けば

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    ネタバレ

    「女は、あるいは男も、ある年齢になると、醒めた目で相手の実像を見つめながら恋に溺れるということが可能になるらしい」

    沼田まほかるさんの小説に出てくる女は、インモラルで変わり者ばっか。
    と思ってるけど、実際は人間の汚い内心が包み隠さず書かれているせいで、すごく感傷的で意地汚い人間たちに見えるだけで、自分にも共通する部分があるから目を逸らしているだけなのか。

    情景や感情描写が丁寧でリアルだからか、なぜかミステリー要素は薄いだろうと思いながら読んでいて、終わりにかけて1転2転する展開にびっくり!ミスリードも上手いし、伏線回収も確実でわかりやすく、総じてすごく読み応えがあった。

    このあと文彦と亜

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    2025年07月13日
  • ユリゴコロ

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    恐ろしげな導入部分からしっかり心を掴まれた。手記の内容がとにかく面白く、先を読みたい主人公に共感した。結末では導入部からは予想もつかない気持ちに持っていかれていて、見事なストーリー展開に脱帽。

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    2025年06月24日
  • ユリゴコロ

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    実家で見つけたノートに記された生々しい告白文。読み進めていく中でゾワっとする感覚を感じると同時にだんだんと、こうなのでは?という予想が思い浮かんでいたのに、ページを捲る手が止まらなかった。

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    2025年05月29日
  • ユリゴコロ

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    ★4.4
    実家の押し入れにあった、古びたノート。
    綴られていたのは凄惨な「殺人の記録」だった。
    誰の手記なのか、妄想か、過去の記憶か。
    生きている意味が「誰かを殺すこと」でしかなった者の独白は、やがて家族をも揺るがしていく。


    ”サイコパス”という単語は、いつしか専門用語としてではなく、安直に「感情なき存在」を指し示す流行語になった。異常者を表す”ラベル”として市民権を得た。
    しかし本書はそれに寄りかからず、その奥を見つめる。
    人を殺す衝動に、こんなにも静かな詩のような語りがあることに、戸惑いながらも引き込まれていく。

    これは異常性の見世物ではない。
    “殺人衝動を持って生まれてしまった者”

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    2025年05月23日
  • 九月が永遠に続けば

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    濃密で、何か混沌とした暗さを持った小説ですね。
    それでも、先を読まずには居られませんでした。
    最後の、服部さんに対して見せた佐知子の仕草は何だったのかな?

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    2025年04月27日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    読み終わったあと、衝撃でしばらくぼーっとしてしまった。
    登場人物に誰1人共感はできなかったけど、痛々しいほどの感情の激しさが切なくもある。
    これが究極の愛なのかなあ。

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    2025年02月18日
  • 痺れる

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    ネタバレ

    私は何を読まされてるんだ…?て気持ちになる薄気味悪く官能的な短編集。結構好きだった!全部狂気を孕んでてじっとり怖い。作者は男性が嫌いなのかしら。キモい男がいっぱい出てくる。

    ↓特に好きな話、印象に残った話

    「林檎曼荼羅」
    呆けたおばあちゃんの懐かしくも心温まる思い出話なのかと思いきや衝撃的な過去…風呂場のシーン怖すぎるて!

    「テンガロンハット」
    イケメンでも得体の知れない人って怖い。

    「普通じゃない」
    苦手な人をふいに殺そうと思う主人公(えぇ…)。最後その場にいた人たちには超ホラーなのに読者はクスッと笑える展開に。

    「エトワール」
    前に一回別のアンソロジーに収録されてて読んでたはずな

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    2025年02月15日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    ネタバレ

    陣治がずっと優しくて、陣治に対して十和子がひどく罵る場面は胸が痛かった。
    けど、十和子にとって陣治は大切な人であったのだと十和子の少しの行動からわかっていた。
    最初謎がわかるまで十和子目線でしか描かれていないので、陣治が黒崎を殺しの犯人でないことをすごく祈った。でも、反面陣治が良い人であればあるほど辛いので陣治が犯人であることもバランスがとれていいかもしれないと思っていたが、結局陣治は十和子をとても愛していて、十和子のためにすべてを捧げていたんだとわかり、またとても悲しくなった。
    陣治の人生や、陣治のことを考えるとやりきれない気持ちになった。

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    2025年01月25日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    なんというか...読み終わった後小さなため息がでてしばらく放心状態
    人間の欲、歪み、純粋さ、愛、とにかくリアルな描写に嫌悪感を感じつつも引き込まれた。ミステリーというより歪んだ恋愛小説みたいな重さがある

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    2025年01月08日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

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    ネタバレ

    陣治の愛が深過ぎて、究極過ぎて、なんだかすごいものを見た感じがした。
    だけど十和子は違う人を求めてしまう。でも、陣治かは離れられないし、逃れられない。
    切なくなった。

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    2024年12月20日