沼田まほかるのレビュー一覧
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ネタバレ猫好きには辛い描写もありましたが…
第三章で藤治が、モンは近い将来自分にも訪れる死というものがそれほど恐ろしくはなく、自然なものなんだと教えてくれていると考えるシーンがありました。
私も飼い猫が亡くなった時、初めて死というものに触れました。死を認識し、体験し、理解したという感覚です。(長い年月が必要でしたが)でも私にとって死は恐ろしいものでした。きっと、彼にとっても恐ろしく苦しかったと思います。
モンは穏やかに、緩やかに最期に向かっていて、だから、藤治は取り乱したり後悔をすることは幾度となくあっても、最後の最後は、あのように穏やかに送り出せたんだと思います。モンがそうだったから。 -
Posted by ブクログ
15年ぶりの再読。
何度も何度も捨てたのに、戻ってきた猫の二十年後、人生(猫生)を静かに全うする物語。
初読の頃、我が家も猫や犬、インコ、加えてヒトが毎日を騒々しく過ごしていて、それぞれの終活なんて思いも及ばなかったが、あれから15年、たくさんの命を看取った今読むと、心に刺さる深さの違いに驚いている。
ひと月以上、水しか摂らず静かに逝く描写は、きっと逝くまでに身体を清く保とうとする自然の姿なのかもしれない。
一年前に看取った犬も同じだったな、と小説最後の描写は泣けてしまった。
死の概念の無い生き物から静かに、厳かに、逝くことが自然なことだと教えられた気がした。
•我知らず心がふと生活の領 -
Posted by ブクログ
読み始めてから…ん?
なんかちょっとこの話知ってるか?
ユリゴコロ…ヨリドコロ…
少年の死で読んでたことに気づいた!!
けど死んだ経緯しか覚えてなかった(゚-゚*;)(;*゚-゚)
父親の押入れで見つけた手記
ノート4冊に書かれた、ある女性の殺人記録
手記がストーリーの主軸って先が気になって止まらないですよね〜
生まれ持った漠然とした殺人衝動?
本人は殺すということも理解してないようだったから罪悪感もある意味ない
飽きさせないストーリーで非常に面白かったんだけど、これだけの衝動がなくなったのは何故かが今ひとつあやふやかなぁと…
ものすごく綺麗に終わりすぎて余計に気になってしまったのかもし -
Posted by ブクログ
ある日、亮介は実家の押入れで「ユリゴコロ」と表紙に書かれた数冊のノートを見つける。そこには、静かでありながら激しい時間を生きた殺人鬼の告白が綴られていた。それは母の手記なのか、父の創作なのか、真実と虚構の境界は分からない。そのノートの正体を追ううちに、亮介は思いもよらぬ過去と向き合うことになる。
告白文と亮介の現在が交互に描かれる物語は、後半で二つの流れが重なり合い、伏線が静かに回収されていく。読み始めは不気味なホラーサスペンスのように感じるが、読み進めるうちにその印象は変わり、単純なジャンルには収まらない作品だと気づく。前半と後半で読み心地が大きく変わる点も印象的。
自分のルーツと向き合