沼田まほかるのレビュー一覧

  • 痺れる

    Posted by ブクログ

    沼田さんの作品は「ユリゴコロ」に次いで2作目。
    短編集だが、どれもゾワゾワする違和感みたいなものを感じながら読み進め、最後でちゃんとオチもあり。
    陰な刺激を受けたいときに沼田さんの作品を手に取ろうと思います。

    0
    2022年09月05日
  • 猫鳴り

    Posted by ブクログ


    読後
    しばらくぼーっとしていた。
    次の日も次の日も猫鳴りの事が思い浮かび、ぼーっとしていた。
    感動した、というのとは、ちょっと違う。
    心をわしずかみにされて、
    つかまれたまま、はなしてくれない。
    *
    私はいつも、
    今の自分の状況や、気持ち、過去の出来事、その出来事への想い、
    を重ねて物語を読んでしまう。
    *
    第一章の信枝の気持ち
    第二章の行雄の気持ち
    第三章の藤治の気持ち
    三人の気持ちに私の気持ちが重なり、
    一つ一つのシーンの細かい描写が、私の過去のシーンと未来のシーンと重なり、
    苦しくなる。
    *
    「猫鳴り」
    しっくりくる名前だと思う。
    私はネコを飼っていて、
    ネコがゴロゴロと喉を鳴らす、

    0
    2022年10月15日
  • 猫鳴り

    Posted by ブクログ

    表紙に惹かれて購入した小説。最終章でわんわん泣いた記憶がある。読み終わって数年経った今、もう一度読みたい本。

    0
    2022年07月02日
  • 痺れる

    Posted by ブクログ

    帯には9作の短編小説全てが逸作と書かれてあり、興味を持った。まほかるの作品は2つ読んでいて、どちらも大変好みだったため、期待大。短編でありながら彼女の特徴である、暗く重いが、決して嫌味な感じはなく、オチでしっかり裏切ってくれる所は健在。

    印象的だったのと、もう一度ゆっくり読みたいのは沼毛虫かな。

    0
    2022年06月01日
  • 痺れる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『林檎曼荼羅』
    認知症を患う女性のモノローグ。部屋を片付けながら思い出す家族との想い出、敬愛していた姑との間に起こった出来事。
    『レイピスト』
    既婚男性と不倫する女性があるときレイプされる。2度も中絶させているにもかかわらず膣内射精にこだわる交際相手と、外出しをしたレイプ犯。
    『ヤモリ』
    田舎暮らしの女性の家に都会から来た若者が転がりこんできた。草刈りを条件に若者を寝泊まりさせることにした彼女には心境の変化が訪れる。
    『沼毛虫』
    寄生虫系怪異と庭師とお嬢さん。
    『テンガロンハット』
    親切ななんでも屋かと思っていたら、勝手に次々と自宅に手を加えられ…。
    『TAKO』
    映画館で痴漢行為を受けた女性

    0
    2022年02月10日
  • 猫鳴り

    Posted by ブクログ

    最終章、涙なしでは読めません。
    愛猫が年齢は違えど全く同じ状況なので、重ねてしまって、というよりうちの子のことかな?なんて。

    0
    2021年05月31日
  • 猫鳴り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    間違いなく「モン」(猫)が主役の物語。

    「犬派?」「猫派?」と聞かれれば迷うことなく「犬派」と答えます。

    犬は何匹か飼ってきましたが、猫は飼ったことがありません。

    飼ったことがない以前に人生で何度触れただろう?という感じです。

    決してキライという訳ではなく、私には縁が無かったと言うのが正しいかも知れません。

    そんな私が猫と縁を持ってしまったのが、本作「猫鳴り」です。

    読み終えるまで正直こんなにはまるとは思っていませんでした。

    3部構成で描かれるのはまさに「モン」の一生で、いかに生き、いかに死ぬかの物語。

    決して心温まる優しい物語ではありません。

    何せ、物語は生まれたばかりの子

    0
    2021年05月01日
  • 痺れる

    Posted by ブクログ

    表現、文体のセンスによる引力が凄まじい。
    この人にとって世界は、日常はどんな景色として見えているのか。

    0
    2021年04月04日
  • 猫鳴り

    Posted by ブクログ

    最後の章は泣いてしまった。
    「死が怖い」という感情は私自身も感じることがあるが、
    自分の知っている人達が待ってるなら
    怖くないかもと思えた。

    動物は人間と同じ言語を話さないから、
    人間側が勝手に読み取るしかできなくて、
    でも、その読み取り方がすごく絶妙だった。

    久々に本を読んで泣けたよ。

    0
    2021年02月21日
  • ユリゴコロ

    ネタバレ 購入済み

    ひどく残酷で,おそろしい話のはずなのに,なぜかラストは綺麗に感じてしまう。

    細谷さんの,無償の愛を超えた,残酷なまでの愛情。
    人を殺してでも,守りたいもの。

    おそろしい「ユリゴコロ」は,歪んではいるものの,唯一無二の「オヤゴコロ」に生まれ変わったのかもしれない。

    0
    2020年09月16日
  • 痺れる

    Posted by ブクログ

    イヤミスで有名、沼田まほかるさん初読み短編集、どの作品はいずれもクオリティが高く、山椒系のしびれ大好きな私にはぴったりなビリビリする後味な読後いいかも。

    0
    2020年04月04日
  • 痺れる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    不倫、愛、性犯罪、そんなものを凝縮した短編集。‬

    色んな意味で怖い。
    ‪集中しては結末にハッと肩の力が抜けたり、最後の一行にギュッと心を掴まれたり。‬
    ‪繰り返す悪夢みたいに重い題材が続き苦しい気持ちになる。だがブラックユーモアもあり、これはオチまでの遊びを楽しむ作品だと気付いてからは気楽に読めた。
    「ヤモリ」の文章と雰囲気が好きだった。

    0
    2020年02月20日
  • 痺れる

    Posted by ブクログ

    沼田まほかるさんは三作目。傑作「ユリゴコロ」の作風がぴったり来ていた。

    次に勢い込んで読んだ「9月が永遠に続けば」はその暗さに圧倒された、楽には生きられないにしても、自分で招いた不幸までも何か運命のように襲ってきて、その上不意の事故、おぞましい性癖、忌みごと、怖くやり切れなない思いでもう読むのは止めようかと思った。

    ところがそんな毒に染まったのか、この本をふと手に取り、チラッと読んで、また取り込まれた。「悪は伝染する」とか「毒はじわじわ伝わる」とかあり来たりの言葉を、言い訳めいて思い出だしながら読んだのだが、面白いシーンは短く終わってしまった。私は迂闊にも短編集だと気がつかなかった。

    0
    2020年01月13日
  • 痺れる

    Posted by ブクログ

    この人の本は毎度のことながら、読みながらグッと息がつまり。2、3分たって、はぁーーーー、、、、で、また、グッと息止めて、また数分後、、、だはぁーーの繰り返し。

    読みながら、
    あ、は!、う!、え!?、あぁーぁ。あ、だ!!!、ンンンンどぁ。がぁ、は!ぇ、どぅ、あ!

    っていうね。うん。そうなんだわ。そうなのさ。なんとも言えないのよ。あの感じ。手のひらにドサっと見えない何か乗せられたんだけど、その得体の知れないものがなんか冷たいような?ドロっとしていてそれでいて、ふわぁーと動き始めたような感覚。わかるかなぁ。わかんないだろうなぁ。

    ホント、沼田まほかるの本はどれもそんな感じ。多分触るとそういう感

    0
    2019年09月29日
  • 痺れる

    Posted by ブクログ

    わたしの中で、怖気の立つ小説を書く作家さんと言えばまほかるさん。
    こわいでも気持ちが悪いでもなく。まさに、怖気の立つって感じ。

    まほかるさん作品はかなーり前に読んだことあったけど、この短編集は初めてでした。

    どの話も濃くて、ずっしり。短編集とは思えない濃厚さでした。

    0
    2019年05月07日
  • ユリゴコロ

    cEo

    ネタバレ 購入済み

    ひとり

    Xじゃない方の母親の苦悩と愛情の回収が不十分な気がして母親の最期を思うとやるせないです。
    小説自体は1日で一気に読みきりました。

    0
    2018年06月22日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

    購入済み

    一気によみました(*^^*)

    続きが気になって、どんどん読んでしまいました!なかなか面白い本でした✨

    0
    2017年12月04日
  • ユリゴコロ

    購入済み

    感動!!

    最後にはとても暖かくなる小説でした、

    全然気づかずまさかと思いましたが、
    素敵なお話でした。

    0
    2017年09月30日
  • アミダサマ

    Posted by ブクログ

    少女の力の解放をきっかけに、田舎町が少しずつ狂気に侵されていく。
    現実世界がゆっくりと腐って、すえた臭いを放ちながらグズグズと朽ちていくような、不穏な描写が絶妙で頁をめくる手が止まらなかった。
    仏教にさほど関心無くとも一気に読ませる暗黒の幻想世界。

    0
    2017年09月02日
  • アミダサマ

    Posted by ブクログ

    まほかるさんは、人知を超えた「存在するもの」を書くのがうまいなあ。なぜか評価は悪いみたいだけど、人物の心理を丁寧にしっかりと書いているのが好きです。「文章力」という感じがする。

    0
    2014年05月27日