沼田まほかるのレビュー一覧

  • アミダサマ
    まほかるさんの作品にはどれも特殊な感想を持ったが、今回はまずまず。
    クライマックスの描写はいまいちついていけなかった。

    え!?ここでそんなことしちゃうん?それはあかんやろー。っていうのは健在。

    愛されることをしらず、愛に飢えた女の子の悲しい物語なのか?
  • アミダサマ
    まほかるワールドとも言える観念的な世界観の物語でした。そこに人間臭い登場人物の思いが交錯して物語が描かれています。人間の嫌なドロドロとした部分と物語の中心にいる少女ミハルの見ている世界の対比が生み出すホラーなのかもしれないと思いました。
  • 彼女がその名を知らない鳥たち
    映画のシーンを追想しながら読んだ。
    9割くらいのところから一気に引き込まれる。

    ストーリーの紡ぎ方は、映画のほうが好き。
    陣治が落ちる瞬間に過去のシーンを振り返る。
    映像ならではの手法かもしれないけど。

    田口ランディのコンセントに似た空気感だった。
    読むタイミングが悪いと引っ張られてしまうかもし...続きを読む
  • アミダサマ
    沼田さん3冊目
    そろそろ作者さんの癖をつかめるかな?

    これまでの2作はどちらもクセツヨな感じだったので、今回もそれ系かな?と思ってたけど、そんなことはなくクセややツヨだった。

    仏教の用語や考え方とかが出てくるのだが、いまいちピンとこない。
    多分、仏教に精通してる人や、俺と違って感受性豊かな人が読...続きを読む
  • 彼女がその名を知らない鳥たち
    世の中混沌とした時代を反映したような作品でした。
    リーマンショック、政権交代と先行きが見えない時代を反映したような作品でした。
    ストーリーの展開、結末が新鮮でした。
    でも、ちょっとだけおっかなかったです。
  • 彼女がその名を知らない鳥たち
    途中まで主人公にも陣治にも嫌悪感を抱き続けていたが後半から変化が。気味の悪いストーリーも文章もぐっと引き込まれて止まらず一気読みしてしまった。
    しかし、ここまでの不快感を描けるのは本当にすごいな笑

    愛と憎しみは表裏一体でその中間はないのだろうか…。
  • 猫鳴り
    久々に積読本としたままだった沼田まほかるさんの作品を読んだ。いつも胸の底からグワーッと感情を持ってかれるのである程度余裕が無いと読めない気がしてました。そしてまさに、猫鳴りもそうで、次の日仕事休みじゃないと辛いな…
    自分で差し迫った死を感じた事はそんなには無いけれど、死は怖い。喋れる人間が周りにおら...続きを読む
  • 彼女がその名を知らない鳥たち
    すんごいな
    執着まみれの内容だったな
    なんか……単に好きだからというだけではうまくいかないことって死ぬほどあるんだなと思わされた。
    この本読んだあとにkasabianのyou’re in love with a pshycoを聴くとまじ主題歌にしか聞こえない
  • 猫鳴り
    第一部は、飼えない子猫に対しての彼女の行動は仕方ないのかもしれないのだけど、そこまでして?って思った。それでも子猫の懸命に生きる姿に心打たれた。死んでもおかしくないのに、強い生命力に安堵した。20年も生きるなんて凄い。
    第三部は、本当に切なくて、でも最期まで懸命に生きるモンと飼い主の絆になんとも言え...続きを読む
  • 九月が永遠に続けば
    なんだろ、、期待値が大きすぎたか、、、
    描写がうますぎてどんどん引き込まれていった。読んだ時から時間が経ったからちょっと忘れちゃった。

    あ、思い出した。息子が妹の母親(ややこしいけど見れば意味がわかる)が好きとかなんか気持ち悪いなと思って最後はドン引きしながら読んでた。なんか冬子可哀想。精神病院で...続きを読む
  • 猫鳴り
    飼い猫、飼い犬の死が近づいた時、どんな治療をするか…悩んで悩んで…死んだ後もあれで良かったのか?間違ってた?と後悔ばかりのペットロス(u_u)

    後半とてもリアルな看取りの内容で涙…

    天国の愛犬に逢いたくなっちゃいました(/ _ ; )
  • 猫鳴り
    モンがどのように猫生を送っていたのか詳細には書かれていなかったのに最終章凄くリアルで苦しくて悲しくなって涙が出た。徐々に迫ってくる死を受け入れてるモンの姿を見て、こういう死生観もいいなと思った。アヤメの話をもっと知りたかった。
  • 九月が永遠に続けば
     夫の雄一郎と別れ、今は高校生の一人息子・文彦と2人暮らしの佐知子。教習所の教官だった年下の犀田(さいだ)と関係を重ねるようになったのは、雄一郎から再婚した亜沙実の娘・冬子が付き合っている相手だと知ってからだった。ある日も犀田と会った後、佐知子は少し離れたところに息子らしき人物を目撃する。見られたの...続きを読む
  • アミダサマ
    生と死のかたちを捻じ曲げようとするミハルの力。
    だんだんおかしくなっていく千賀子や町の人々の様子が恐ろしかった。
  • 猫鳴り
    11歳で亡くなったうさぎのことを考えて辛くなった。年寄りになったら見返したい本。死ぬ準備できるのか、できるような死に方するのかわからないけれど。
  • 痺れる
    愛のある殺人を書くのが本当に上手い。
    あと全体の登場人物の心情の変化がとても面白い。
    結構えげつない事をしているにも関わらずコミカルな部分もあって面白く読めた短編集だった。
  • 猫鳴り
    死を受け入れる、とは。大事な人の死、自分の死。生々しく描かれている。絶対に避けて通れないし、少しずつ、確実に近づいてきているものなので、リアルに感じさせられた。
  • 九月が永遠に続けば
    徐々に明かされる絡み合ってもつれあった関係
    さきのわからないミステリー部分がつよくて先が気になった。
    気持ち悪さも最後にどっと来る。
  • 猫鳴り
    全体的に死臭がする、生の話だなと思った。
    間際の話なので生命が生き生きとしている部分がそんなに無くて、小説ってそういう取捨選択もあるんだなぁと思えた。
  • 九月が永遠に続けば
    男を狂わせる女に翻弄される母と息子と、複雑な人間関係から生じる愛憎劇。
    正気を失うほど男に痛め付けられておきながら、それでも男に媚びずにはいられない亜沙美の思考と感情がまるで理解出来ないが、それがこの作品の肝である。