沼田まほかるのレビュー一覧

  • アミダサマ

    Posted by ブクログ

    最初はミハルの「力」の全貌がよくわからなかったけれど、理解した時にはゾッとしました。純真すぎるがゆえに、この世の理を捻じ曲げる・・・。哀れだと思うのに、同じくらい、いやそれ以上に恐ろしく、不気味な存在・・・。

    解説で、プロローグを「救済と読むか、無限の業苦と読むかで、印象は全く違ったものになると思う。」とありましたが、私は業苦だと思ってしまった方です。
    そうか・・・救済。うん、救済だといいな。

    0
    2018年08月02日
  • ユリゴコロ(コミック版) 下

    購入済み

    上巻は面白かった

    けど、下巻は・・・。
    だろうね。と言う感想。

    0
    2018年04月15日
  • アミダサマ

    Posted by ブクログ

    一度仏門に入ったまほかるさんならではの本だった。仏教の教育を受けた人には、何と無くわかるんじゃないかと思った。ただ、最近まほかるワールドにハマりすぎて少し苦しくなり、次は少し気持ちが明るくなる本を読みたいなと思った。

    0
    2017年12月20日
  • ユリゴコロ(コミック版) 上

    Posted by ブクログ

     分冊版をブックパスにて。
     立て続けに人が亡くなる、行方不明になる、事故に遭うなどなど、だいぶ悲惨な人生をたどり始めてきた主人公。
     実家にてあるノートを見つけ、それが殺人等の告白であることを知り、……という感じの話の流れ。
     亜月さんの絵はりぼんから馴染みがありそこまで大幅な変化をしていないので安心して読んでいられる。

    1
    2017年09月30日
  • アミダサマ

    Posted by ブクログ

    冷蔵庫に閉じ込められていた「ミハル」
    その「コエ」に呼び寄せられた悠人と、近所の寺の院主。
    何度も出てくる阿弥陀の話、無神論者の私にはしっくりこなかった。
    でもそれに嫌悪感や反発心を抱く事は無かった。

    「コエ」「喉が切り裂かれたもの」「ミミ」

    このあたりが曖昧でもやっとした。
    ミハルがなぜ周りを不幸にしてゆくのかも謎。
    死なせたくないものを死なせない力だけではダメだったのか。
    その存在自体が不吉だから、村が陰鬱なものになっていったのか。

    「リツコ」という存在の救い。
    物語の最後に新しく宿る命。
    希望かと思えば、一抹の不安にも感じる。
    なにしろモヤモヤする本だった。

    ただ、ハマり出すと読

    0
    2016年07月24日
  • アミダサマ

    Posted by ブクログ

    このテイストで、うさんくさくならないギリギリのラインをちゃんと保ちながら、最後まできちんと読ませる力量がすごい。
    寺の住職と医者が幼馴染で、村?町?がどんどん平穏な日常からずれていく、という設定が小野不由美さんの屍鬼と重なって、おや。と思った。
    救われたいと思わないことで救われる、という主人公の潔い信仰が心に残った。

    0
    2016年04月04日
  • アミダサマ

    Posted by ブクログ

    ひたすらに禍々しい小説。
    沼田まほかる好きだけど、これはうーん、、、
    超現実的なホラーなのか、人間の怖さなのか、よくわからなかった。
    千賀子に取り憑き、あれほどのことをさせたのは一体なに?単に読者を怖がらせるための演出なのか?

    0
    2016年02月20日
  • アミダサマ

    Posted by ブクログ

    純粋さは罪なのか?
    という話だと思う、多分。
    帯で「最恐!」と謳っていたからちょっとびびっていたのだけれど、怖いというよりは「気持ち悪い」が勝った読後感。
    産業処理場の冷蔵庫に閉じ込められていた、ミハルという純粋さの化身みたいな女の子が寺に拾われてから、村には悪意が満ち、位相がずれたみたいに人々がおかしくなっていく。
    その描写は確かにぞっとするものがある。
    特に寺の住職の母親の変わりようには、読みながら頭の中で「えーっ…」と愕然とせずにはいられなかった。
    でも、やっぱり怖いというよりは、そのぬめっと湿るような描写が気持ち悪くて仕方ない。
    詳細さのせいなのか、何なのか…
    『猫鳴り』もそうだったと

    0
    2015年12月28日
  • アミダサマ

    Posted by ブクログ

     人間心理による何とも言えない薄気味の悪さ。これが著者の真骨頂だと思うけど、本作はストレートなホラータッチで、これを描く。面白かったけど、なぜ村全体が悪意に染まっていくのか、とかよくわからない点も多く、やや消化不良。

    0
    2015年12月15日
  • アミダサマ

    Posted by ブクログ

    うーーーん何か物足りない。なんだろう。頭ですごいアニメーションが流れてくるほど勢いを感じた。異常な美少女に生きる女が勝てたのではないけれど、でもそっちへの希望みたいのなあったのが新鮮だった。あっさり幸せっぽく終わるのは好かなかったけど、完結させたくなかったからこういう終わり方なのかな。

    0
    2015年09月14日
  • アミダサマ

    Posted by ブクログ

    沼田まほかるのアミダサマを読みました。

    産業廃棄物の冷蔵庫の中に放置されていた少女ミハルを助けた僧侶の浄鑑は母と一緒にその少女を育てることにします。
    しかし、その少女が寺に住み始めた後、集落には凶事が起きるようになってしまいます。
    ミハルは亡くなってしまった飼い猫や浄鑑の母が生き返ることを望むのですが...

    サイコホラーはあまり好きではないので、評価は低くなります。

    0
    2015年03月15日
  • アミダサマ

    Posted by ブクログ

    途中までは、物語にひきこまれて、どろどろとした世界観を十分味わうことができた。
    ただ、ラストが私の好みとは合わなかったかな。
    急に抽象的になってしまって、ぷっつり終わってしまったような…

    0
    2014年11月07日
  • アミダサマ

    Posted by ブクログ

    気配に惹かれ、産廃場に放置されていた冷蔵庫に閉じ込められていた幼い少女を見つけ、引き取った住職・浄鑑。しかし寺のある集落は、少女の無垢な願いとともに少しずつ狂気に侵されていく…。無垢な願いの恐ろしさにじりじりするけど、まほかる作品特有の醜さ、グロテスクさが少ない気がするのは主人公の浄鑑がとても常識人で好感が持てるからかもしれないと思う。雰囲気のある作品なんだけど、いわゆる“まほかる感”を期待してたのでちょいガッカリしてしまた。

    0
    2014年08月10日
  • アミダサマ

    Posted by ブクログ

    じわじわと世界が腐っていくような描写が不気味でホラーとしての怖さはある。

    終盤の展開がかなり概念的な話になっていって置いてけぼりを食らった感じ。

    0
    2014年06月23日
  • アミダサマ

    Posted by ブクログ

    背景に仏教。
    冷蔵庫に閉じ込められた寡黙な幼女と拾われた猫。
    ホラー要素がきっちりと揃った上に
    あの沼田まほかるさん独特の
    どうしようもなく弱くて醜い人間たちの交錯。
    旅先での夜のお供に選んじゃいました。

    毎回思うんですが
    ねとっとした人を描くのが上手ですよね。
    憎悪に満ちた悪役や
    計算高い裏切り者を描く作家は多かれど
    反射的に嫌悪感を抱かせるし
    顔ごと背けたくなるみじめさを漂わせているのに
    ものすごく気になる登場人物を読者に憑かせる。
    その腕前は本当に見事です。

    ストーリーそのものは
    もうちょっとホラー街道をひた走るか
    どうせなら醜悪を極めるかの
    どちらかに寄った方がよかったのかなあと。

    0
    2014年05月06日
  • アミダサマ

    Posted by ブクログ

    この人は、下卑た男を書かせたらすごい。
    緊迫感をもって、読ませてくれる。
    でも最後までこの物語の主人公がいったいなんだったのかがわからなかった。

    0
    2014年01月19日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

    Posted by 読むコレ

    うわぁ...これは凹むなぁ...。登場人物の全てがデフォルメした
    人の弱さ、狡さ、穢さ、不器用さを持ち合わせ...etcを
    撒き散らかしてくれます。活字なのに読んでいて、
    精神的に参るような臭いを放ってます...。
    こりゃ...重たい。

    なのに目を逸らすことなくページを捲り続けるのは...
    何か救いが待っているから...という期待と、
    この嫌悪感は人間の放つものだから...自分も
    持っているものだからやめられないのか...。
    淡く持った救いに対する期待にこの結末で
    迎えられたら...凹みます(笑)。

    黒い...黒すぎる!湊かなえの比じゃねぇっす。

    0
    2013年02月20日
  • 九月が永遠に続けば

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み終わって解説を見てデビュー作なのを知ってビックリ。
    更にお歳を知って二度ビックリ。
    凄みがある読感&毒感にちょっと納得。
    話題になっているのは薄く知っていて、あと失礼ながら名前が変わってるので、角川ホラー系(例外もあるけれど、どちらかというとライトな感じ)かなぁと読む前は思っていたのでした。
    手放しで好き、とまではまだ言えないけれど、ほの暗い部分に惹かれるところはあります。
    作風は違うけど『猫鳴り』も読んでみよう。

    0
    2025年05月28日
  • 彼女がその名を知らない鳥たち

    cEo

    ネタバレ 購入済み

    沼田作品2作目

    半分ぐらい読んだところで、中々、話が進まないためとばし読みしてしまう。
    途中オチに気付いてからはトントン拍子。
    ユリゴコロについで沼田作品2作目という事でオチがわかってしまったのと登場人物の誰も好きになれなかった事から割りと苦痛時間が長かったかな。

    0
    2018年10月11日
  • ユリゴコロ

    購入済み

    少女漫画なら名作かもしれません

    映画のPR「あなたの優しさには容赦がありません」に誘われて原作を読んでみました。
    作者のご都合主義には容赦がありませんでした。
    少女漫画なら名作なのかもしれませんね。

    0
    2017年09月21日