【感想・ネタバレ】猫鳴りのレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2019年07月24日

モンの茶色い毛玉姿は
常に先へ先へと 人をいざない
怖くないよ 辛くないよ
と道を知らしめてくれているかのよう
猫には 確かにそんな優しさを感じます
これを書ききった 沼田先生は
力強く 優しく 本当に素晴らしい
そして涙があふれて止まらない作品でした
読んでよかったです

このレビューは参考になりましたか?
ネタバレ購入済み

猫を飼う人は必読です

yomuko 2018年10月15日

とてもとても深いです。
猫と暮らしてる人、暮らしてた人、暮らす予定の人、読んで損は絶対に無いと思います。
私はまだ猫を見送った事が無いので、見送る生々しい描写のこの本が読めて本当に良かったです。
猫との時間を大切にします。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2021年02月21日

最後の章は泣いてしまった。
「死が怖い」という感情は私自身も感じることがあるが、
自分の知っている人達が待ってるなら
怖くないかもと思えた。

動物は人間と同じ言語を話さないから、
人間側が勝手に読み取るしかできなくて、
でも、その読み取り方がすごく絶妙だった。

久々に本を読んで泣けたよ。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年09月30日

ユリゴコロのイメージが強くて、どんなお話なんだろう?サスペンス??と思っていましたが、いいお話でした!!

題名になっている「猫鳴り」とは、猫がグルグル喉を鳴らすあれに、飼い主のおじいさんがつけた名前です。

始まってすぐに猫が捨てられたりするので、猫好きな方には苦しい描写もあるのですが、最後の章で...続きを読むおじいさんと老猫になったモンが心を通わせていくのが、なんとも言えない気持ちになりました。
希望がある訳ではないのに、冷たくない。むしろ温かい気持ちにさせてくれる本です。

モンン〜〜(T_T)ってなる。ほんとに。

自分や周りの命について、改めてハッと考える機会になりました。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年08月21日

全く猫派じゃない自分だが、沼田さんの作品だったからという理由だけで読んだ。
お腹の子を亡くした後に出会った猫のモン。
夫婦が空気のような存在になる時間の経過のように、モンが最後の時を静かに迎える描写が良かった。
読後に我が家の2階の窓からふと、目の前の駐車場を見ると、愛車の下から黒猫の足だけが見えて...続きを読むいた。滑稽な様に思わずスマホで写真をとってみた。 
気がつくと猫と目があっていてニヤケていた自分に驚いた。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年01月13日

沼田さんは、猫がゴロゴロと喉を鳴らす音を「猫鳴り」と書いている。

迷い猫「モン」と暮らした日々を三部に分けている。
いつも胸の奥深くにある、確かに一人の分身と思える自分の心、それを暗く厳しく、日常生活の中で見つめる作者の目はここでも健在だ。
その中に沈んでいる、生きていく日々の悲しみややるせなさ、...続きを読む孤独感が重くにじんでいる作品が、薄い本の中で充実している。
特に三部の「モン」との別れは、胸を締め付けられて涙が流れる。
沼田さんの作品を読むと、生きることにまっすぐに向かう強さと、書いているテーマの重さに読むのが苦しくなることがあるが、情に流されない乾いた筆致がこの作品では、時に揺れる。
「モン」に託した視線の暖かさや人の優しさに胸を打たれる。
長くなりそうな、「モン」の一生に付き合う話を、三部に分けた書き方も、語り巧者だと思う。


第一部
泥だらけで迷い込んできた手に中に納まるような小さな猫が、疎ましくて信枝は新聞紙にくるんで捨てた。だがなぜかよろよろと帰ってきた。今度は少しはなれた林に捨てた、だがまた帰ってきた。また捨てた、猫は林の中にずんずん入っていった。
信枝はやっと出来たわが子が流れて8ヶ月、何もいわないが夫の藤治も仔猫のことが心配げだった。
玄関を開けると女の子が立っていて猫を置いていったという、有山アヤメという子は猫を捨てたと知ると、林に向かって走っていった。藤治と信枝が追いかけていくが猫は見つかったが女の子は姿を消していた。
猫と藤治と信枝、猫の様子を見に来て居間に上がりこんで、肉じゃがを食べていくアヤメ、藤治の仕事仲間で将棋を指しにくる弟分の暮らしが始まった。「モン」は飼い安い猫だった

第二部
世間を憎み、母子家庭で父親にも構われなく育ち、不登校になった中学生が、公園で幼児を刺そうとして偶然に未遂に終わる。
顔見知りになったアヤメと他を威圧するほどたくましく成長した「モン」との付き合い。
幼児の母親に通報され警察の呼び出された時、親の心に触れ、初めて親しい感情を持つ。

第三部
信枝も亡くなり、アヤメも結婚して遠くに行った。老猫になった「モン」と暮らしている藤治。
「モン」は動きが少しずつ緩慢になり、食も細くなってきた。医者に見せると腎機能が病んでいると言う。手当ての方法が無く、食を補う注射をして、口に塗るペースト状の食材をくれる。「モン」は嫌がったが口に塗ると少し食べた。二階の信枝のベッドの下から出てこなくなり、名前を呼ぶと返事をして尻尾をパタパタと床に打ち付けた。
それも次第に弱しくなっていった。子供の頃から毛をすくと喜ぶので綺麗にすいてやり掃除機で吸い取るとそれも気持ちよさそうにしている。好きなところをなでてやるとゴロゴロと体全体が震えるほどの猫鳴りが聞こえる。
果物籠を見つけて入れてみると大きなからだが丁度収まった。ブランコのように揺すると嬉しそうな金色の目でジッと見つめてくる。だが籠がだんだん軽くなった。ベッドから出てくることも無くなって、綺麗好きの「モン」の毛が尿でぬれているようになった。からだをずらして拭いてやる。
美しい金色に輝いていた毛並みが汚れている、拭いてやると嬉しそうに顔を見た。だが何も食べなくなって皮膚が腹の下に滑り落ち、顔もとがってきた。

夜中の二時頃に、ベッドの下をのぞき込むと、奇妙な無表情さが猫の全身を覆っていた。呼吸もあやふやであるような気がした。
「モン」
名を呼んだ。
猫は半分はもうモノになりかけていた。それでも、尾がはっきりと応えた。床をうつてハタハタと優しい音を立てた。
もう一度呼び、もう一度応えた。

見事な別れを果たしきった猫を、やんやと褒めそやしてやりたい。その想いをありったけ指先に込めて、見開かれたままの琥珀色の眼も最後にそっと閉じてやった。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年12月04日

一匹の猫を中心とした三者三様の物語です。

当初、読み始めたとき、これは群像劇なのかなと思っていました。第二部をしばらく読み進めて、同じ猫の話かと気づきました。ただ第二部ではメインの猫ではないですが。

第一部で出てきたサブキャラと第二部のサブキャラが同一人物であるって言うのもそこで気が付いたり。
...続きを読む
とにかく暗いです。闇というかなんというか。特に第二部の主役が、闇を抱えまくっている状況だったりしますし。

ただ、ずーっと闇なのではなく、第三部の締め付近は、もうなんというか、光が差していましたね。

最後まで読むのは辛いですが、読み終えたとき光が差してくる、すがすがしい小説です。最後の解説もスッキリ出来ますね。

一応、補足しておくと、第二部の終わりも第一部の終わりも救いが無いわけではないです

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年01月29日

仔猫期、成猫期、老猫期それぞれのモンの一生を描きながら、そこに接する人物達が、感情をぶつけたり何かに気づいたりしてその時その時を生きていく
ある時は生々しい感情だったり、いかにも青臭い欲求だったり
生きてればまあホントに色々あるように思っても、猫の側を通る程度のひと時のことなのかも

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2018年12月27日

油断しました(TT)

題名から想像して、まぁこんなもんかな?
なんて割と軽い気持ちで手に取った本でしたが、
とんでもなくすばらしい作品でした。

まほかるさんの作品は2冊目でしたが、前作と同様に
誰もが持っている「自然」と言うこと。
何かや誰かを救うとか救われるとかそういう事ではなくて
自分の在り...続きを読む方を導いてくれるような、優しくは無いんだけどちゃんと勇気をくれるような。
いい本だなぁって思いました!

そうなることは分かってたけど、モンの生き様に涙をこらえきれなかった~(TT)

このレビューは参考になりましたか?
ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年09月10日

リアルな小説の中では群を抜いてずば抜けている。

3章に渡り、死をテーマにした物語が展開する。

表紙とタイトル通り、各章にはキーキャラである1匹の猫が登場人物たちに影響を与える。

お腹の子を無くした母、
死の誘いに戸惑う少年、
死を穏やかに受け入れた老人。

ハッピーエンドや全員が救われるといっ...続きを読むた、救済措置など何1つない。

猫と登場人物たちは、平凡に生き、そして死ぬ。

暗いどん底へ突き落とされることも、理不尽な現実が訪れるわけではない。

ただ死へ向かって生きる物語なのだ。

読み終わった時、心は落ち着き、不満など一切なかった。

それほどに、リアルなのだ。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2018年02月12日

1部で心がギリギリし、2部ではヒリヒリし、そして3部。
とてもよかったなあ。
「自分と猫が目に見えない河の流れのようなものに一緒に身を浸しているような心地」
「猫だの人間だのの境がぼやけて…丸ごとあいまいに溶け合ってあんしんしている」
じんわりと心を満たしてくれました。
死期の迫った老猫を前にオロオ...続きを読むロする藤治に対し、モンのなんと泰然としたことか。
これは何度も読み返したい一冊。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2017年03月29日

猫が好きな人や猫と暮らしている人ならばきっと、様々なことを思ってしまうだろう内容の小説だった。
残酷な描写や悲しい描写も出てくる。だけどそれは紛れもない現実で、その現実から目を背けずに書ききっているところにむしろ愛情のようなものを感じる。

ようやく授かった子どもを流産し、悲しみとともに暮らす中年夫...続きを読む婦のもとに1匹の子猫が現れた。
“モン”と名付けられた猫は、飼い主の夫婦や心に闇を抱えた少年に対して、不思議な存在感で寄り添う。まるですべてを見透かしているかのように。
そして20年の歳月が過ぎ、モンは最期の日々を迎えていた。

悲しみを抱えた夫婦のもとにやってきた1匹の猫。妻はその存在を気にしながらも、はじめは飼うことをためらう。それはその猫を見ていると、否応なしに流れてしまった子どもの存在を思ってしまうから。
悲しみに溢れたプロローグ。何度も庭先にやってくる猫を1度遠くに連れていく描写はとても残酷で、それなのに猫の持つ生命力を強く感じた。

ざっくり3章に分かれている物語は、子猫のモンが現れ夫婦の家に居付くまでが1章、そして最後の章はモンが年老いたあとのお話で、その間にある2章目は夫婦とはまったく縁がない1人の少年が主人公。
不登校になり鬱々とした日々を過ごす少年の前に、時折現れるモン。
ある日少年の身に起きた、動物の命と向き合った数日の出来事は、果たして少年を変えるのか否か。

猫に限らず、動物とともに暮らしその命を全うする彼らの姿を見るのはとても辛く悲しい作業だと思う。
その分大きな幸せをくれるものの、最期の時はやはり悲しい。
簡単に命を手に入れて、無責任に手放す人間が多く存在する今の世の中に向けたアンチテーゼのような内容にも思えた。

そんな今日、我が家で飼っていた小鞠の6回忌だったりする。時が過ぎてもやはり忘れないし、愛おしさもすぐに思い出せる。動物と暮らし愛するということは、そういうことなのだと思う。

ちなみにタイトルの“猫鳴り”とは、猫が甘えている時にゴロゴロと喉を鳴らす音を登場人物が密かにそう呼んでいることから。
以来私も猫がゴロゴロするたびに、猫鳴りだ、と思ってしまう。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年09月03日

生きること、生きていくことをテーマにした作品だと思います。人も、猫に代表される動物もひとしく「生き物」であり、生き物同士のかかわりが描かれていると言えます。猫は身近な動物ですが野生が残っており、人間の意のままにはならない(できない)ものです。にもかかわらず人間に翻弄される猫の悲哀が、第二部の少年を通...続きを読むじて浮き彫りにされます。人間の業を描きつつ、そんな人間も、周囲の生き物も愛おしくてしかたない、そんなメッセージを感じました。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2017年11月09日

一匹の子猫を主人公の女性が庭先で拾うところからこの物語は始まる。すぐに自宅で飼うわけでなく、「かわいそうだけど誰かに拾ってもらってね」と女性は2度にわたって子猫を捨てに行く。それでもなおその女性の元へ戻ってくる子猫に運命的なものを感じ、結局自宅で飼うことに。子猫の時代の1話と成猫になってからの2話と...続きを読む老猫になってからの3話の構成になっている。3つ全体をとおして、感じられるのは、猫に比喩される小さきものへのどうしようもない憤りや憐憫。つながりを求められる人間にも一種の哀愁を感じる小説です。読書後、自宅の猫がとってもかわいく思えます。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2021年03月02日

全体的に死臭がする、生の話だなと思った。
間際の話なので生命が生き生きとしている部分がそんなに無くて、小説ってそういう取捨選択もあるんだなぁと思えた。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2021年02月05日

二十年の月日が一気に流れます。

途中読むのが辛いところもありました。

バッドエンドという訳じゃないのになんだか切ない読み終わりでした。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2021年01月11日

モンという猫を柱にその周りの人たちの屈折した想いと人生の悲哀を描かれている。
猫を飼ったことがある人には共感できる小説。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年06月16日

出会ってしまった、というか出会わされてしまったのね、猫と。こんなことになったら飼うしかないじゃないか。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年05月09日

少し暗い話だなーと思いながら読んだ。少女の頃のアヤメがなんとも可愛げがなく、とんでもない子を想像してたら、第二部のアヤメは謎過ぎて謎過ぎてもうワケ分からなかった。なのに結婚したって…えーーー!誰と?!と気になってしまった。まさか行雄ではないよね。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年01月20日

前半はまほかるさんの陰な感じが
見え隠れしていましたが、最終章は
飼い主と猫の最期の話で
猫を飼った事の無い私でもウルウルとしたので
猫が好きな方は涙無くしては読めないのではと思いました。
最後はあったかい気持ちになりました。

このレビューは参考になりましたか?