【感想・ネタバレ】痺れるのレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2021年01月24日

「林檎曼陀羅」「レイピスト」「ヤモリ」「沼毛虫」「テンガロンハット」「TAKO」「普通じゃない」「クモキリソウ」「エトワール」
9つの短編が収録されています。

最近の女性作家があまり怖い話を書かなくなり恋愛・日常的な作品に移行する中で久しぶりに背筋がぞわりとする様な作品に出会いました。

どの作品...続きを読むもとにかく怖いです。

それも血が飛び交う様な怖さではなく心理的にぞくぞくする様な恐ろしさ。
恐ろしくて堪らない、けれど結末が気になって読み始めたら止まらない。

沼田 まほかるさんの世界観は癖になります。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年08月23日

*十二年前、敬愛していた姑が失踪した。その日、何があったのか。老年を迎えつつある女性が、心の奥底にしまい続けてきた瞑い秘密を独白する「林檎曼陀羅」。別荘地で一人暮らす中年女性の家に、ある日迷い込んできた、息子のような歳の青年。彼女の心の中で次第に育ってゆく不穏な衝動を描く「ヤモリ」。いつまでも心に取...続きを読むり憑いて離れない、悪夢のような九編を収録*

まほかる作品の中では、1,2を争うお気に入りの作品。どの作品も独特の世界観で、瞬く間に引き込まれてしまいます。ぞわり、とするのに、また手に取ってしまう、不思議な魅力の詰まった1冊。

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購入済み

一気読み

510 2017年06月05日

はじめての作家さんでしたがモヤモヤとドキドキと驚きであっという間に読みました。違う作品も読んでみたいです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年03月19日

林檎曼荼羅
1話目からこのなんともあと味の悪い感覚が、やみつきになってしまった。タイトルの意味を考えながら2回目を読んでいるところ。
レイピスト
会社帰りに強姦被害に遭った多恵子。その出来事をきっかけに変わっていく様子を描いた話。こんなこと実際あるのかな。ラストは逆に怖いと思った。
ヤモリ
この中で...続きを読む一番すきな話。山奥の一軒家で一人暮らしをする美沙子のもとに突然現れたオサム。庭仕事を手伝うといつ条件でしばらく住み込みを許す。誰かと一緒に生活するという歓びを得た美沙子は、やがて日が経ち帰ると言うオサムに...タイミング的に、そこでそう来るか!と思わされた最後の一文。
沼毛虫
この辺りで、この作者の作風がだんだんわかってきた。読み終えたあとになんとも言えない感覚が残った。
テンガロンハット
とにかく山田にイライラするのと、はっきり断れない次子に何度もイライラさせられる。でもそこを姉の市子が出てきてスカッとさせてくれるものの...次子みたいなひといるね!たまに。
TAKO
最初に出てきた絵がまさかこんなところにつながるなんてーという展開。そして色々考えてしまった比呂美を突き落とすラスト。残念!

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Posted by ブクログ 2021年04月04日

表現、文体のセンスによる引力が凄まじい。
この人にとって世界は、日常はどんな景色として見えているのか。

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Posted by ブクログ 2020年04月04日

イヤミスで有名、沼田まほかるさん初読み短編集、どの作品はいずれもクオリティが高く、山椒系のしびれ大好きな私にはぴったりなビリビリする後味な読後いいかも。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年02月20日

不倫、愛、性犯罪、そんなものを凝縮した短編集。‬

色んな意味で怖い。
‪集中しては結末にハッと肩の力が抜けたり、最後の一行にギュッと心を掴まれたり。‬
‪繰り返す悪夢みたいに重い題材が続き苦しい気持ちになる。だがブラックユーモアもあり、これはオチまでの遊びを楽しむ作品だと気付いてからは気楽に読めた...続きを読む
「ヤモリ」の文章と雰囲気が好きだった。

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Posted by ブクログ 2020年01月13日

沼田まほかるさんは三作目。傑作「ユリゴコロ」の作風がぴったり来ていた。

次に勢い込んで読んだ「9月が永遠に続けば」はその暗さに圧倒された、楽には生きられないにしても、自分で招いた不幸までも何か運命のように襲ってきて、その上不意の事故、おぞましい性癖、忌みごと、怖くやり切れなない思いでもう読むのは...続きを読む止めようかと思った。

ところがそんな毒に染まったのか、この本をふと手に取り、チラッと読んで、また取り込まれた。「悪は伝染する」とか「毒はじわじわ伝わる」とかあり来たりの言葉を、言い訳めいて思い出だしながら読んだのだが、面白いシーンは短く終わってしまった。私は迂闊にも短編集だと気がつかなかった。

これならいけると思った。そして読み進んで驚き、心から詫びた。沼田さんの作品は奇をてらうのではなく、ことさら暗さを呼び寄せるのではなく、常ならざる影がある。それが人生の底辺を流れている、それが生きること、そういう意志がみえてきた。それを作品にする力を持つ人なのだ。

三作目にして少し解った、と、このくらい書きたくなるほど、良く出来た短編集だった。ホラー、ミステリ、サスペンス、形は違ってもこれから読む沼田本はどんな毒でも素直に染まってみよう、それほどインパクトのある、様々なスタイルを持つ作品集だった。

こういう特異な作家は読者を選ぶかもしれない。でもそれぞれの短い話は絶品で、多少猟奇的でハードさが、いつか気持ちよくなる、そんな気持ちを共有してみたいと思うことでもあれば、強くお勧めする。

《林檎曼荼羅》
これがいい。認知症で独り暮らしの老女が、探し物をするので棚のものを出していく。それにつれて様々な思いが去来する。ユリゴコロに通じるような日常にある違和感、それが認知症の頭で歪んで見える、過去と現実がだぶる、探し物に紛れて秘めた過去が出てくる、じわっと恐ろしい。

《レイピスト》
不倫女性がレイプに会う、その結果は、という並でない話。

《ヤモリ》
これも面白い、最後であっという、もしかしてと言う感じがじわじわと。

《沼毛虫》
これも日常が普通に進んでいく家庭なのだが。曽祖母の話を聞く曾孫刃考える。あらわになる出来事が、それまで日常に生まれて過ぎてきた、不思議さが巧い。これが沼田さんの持ち味かな。

《テンガロンハット》
女の独り暮らしの話。古い家を修理してくれる庭師が器用で、おそろしい。ちょっと悲しいかも。

《TAKO》
いやぁ、参った。映画館の暗い観客席に少し秘密がある。最後の一行で名作になる。

《普通じゃない》
そう、コロンボって変なおじさんで、”どう見ても性格異常者だ”と思い私なら、彼の上を行く完全犯罪が出来る。どじなどしない。そして綿密に計画を練る。じこうしたが、最後のシーンが眩しい(笑)

《クモキリソウ》
この目立たない花がマニアックでいいのです。毎年、門の脇においてくれる人がいる、ミステリかな、ちょっと違う、優しい出来事。

《エトワール》
吉澤と不倫関係にある、吉澤は年上の妻も愛しているらしい。葛藤と嫉妬がわく。異常な感情に傾いていく。あぁ巧いな、きっとやられます。しまった。



300ページちょっと、すぐに読める、面白くて読み始めると勢いがついて止まらない、そんな短編集だ。
池上冬樹さんの解説にまで激しく同意。

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Posted by ブクログ 2019年09月29日

この人の本は毎度のことながら、読みながらグッと息がつまり。2、3分たって、はぁーーーー、、、、で、また、グッと息止めて、また数分後、、、だはぁーーの繰り返し。

読みながら、
あ、は!、う!、え!?、あぁーぁ。あ、だ!!!、ンンンンどぁ。がぁ、は!ぇ、どぅ、あ!

っていうね。うん。そうなんだわ。そ...続きを読むうなのさ。なんとも言えないのよ。あの感じ。手のひらにドサっと見えない何か乗せられたんだけど、その得体の知れないものがなんか冷たいような?ドロっとしていてそれでいて、ふわぁーと動き始めたような感覚。わかるかなぁ。わかんないだろうなぁ。

ホント、沼田まほかるの本はどれもそんな感じ。多分触るとそういう感じになると思う。感情の動きがさ。なんとも言えないのょ。わかるけどわかりたくない感情とか、知らないけど知ってるようなとか、見たいけど見たくない!みたいな。あのなんともいえない、全ての人類に備わるあの押しちゃいけないボタンは押したくなる感情を弄ぶのがとにかく上手いのよ!まほかるは!笑笑

その押したらダメなのに押したくて、でも押せない人の中に押しちゃった人がでてきたりさ。そのね、なんていうかね、あぁーっていうね。その感じ。そう、それそれ。

短編集なんだけど、どれもそういう感情の動きを見事に弄ぶ本です。いろんな角度から弄ばれるから。ホント、数分以上は絶対に息止めないように。要注意。

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Posted by ブクログ 2019年05月07日

わたしの中で、怖気の立つ小説を書く作家さんと言えばまほかるさん。
こわいでも気持ちが悪いでもなく。まさに、怖気の立つって感じ。

まほかるさん作品はかなーり前に読んだことあったけど、この短編集は初めてでした。

どの話も濃くて、ずっしり。短編集とは思えない濃厚さでした。

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Posted by ブクログ 2019年01月06日

なかなかよかったです。
まほかるさんらしさもあり、奇妙なおかしみと悲哀が同居してて、秀逸。

狂気と無垢って、紙一重なのよね……。

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Posted by ブクログ 2018年10月05日

九編からなる短編集。どれも長編作品に引けを取らない世界観で、面白い!
グロテスクで狂気的な描写もあり、コミカルでストンと落とされる最後の一行オチも秀逸。沼田まほかるワールド全開で、良かった。

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Posted by ブクログ 2018年06月16日

短編集ですが、「痺れる」という題名の作品はありません。電気なり毒なりで直接人に痺れをもたらす何かが描かれているわけでもありません。しかし不思議なことに、読み終えると一冊の本として束ねるのにこれ以上ないふさわしい題名に思えてきました。
個人的には「ヤモリ」「テンガロンハット」「エトワール」が面白かった...続きを読むです。「ヤモリ」はそっちのほうに行くのかと思ったら最後にそうきますかと。「テンガロンハット」はサスペンス風なんだけどコミカルな要素もあって一番読みやすかったです。「エトワール」の真相はさすがに読めませんでした。吉澤の印象が反転する様は『彼女がその名を知らない鳥たち』の陣治を彷彿とさせます。トリを飾るのにふさわしい、まほかる氏らしさが光る佳品といえるのではないでしょうか。

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Posted by ブクログ 2018年02月04日

沼田まほかる第二弾。後味が悪い短編ばかり9作。「あからさまに腐臭が漂う江國香織」というか。
この世界からどこにも行けない閉塞感、何かぬるぬるしたものに気道を塞がれるような絶望感。

特に好きだったのは「普通じゃない」と「TAKO」かな。若合春侑にも少し似ているかも。

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Posted by ブクログ 2018年01月11日

まほかるさんの本をどんどん読んでいます。
個人的になかなか短編集はどこかあっさりと残念に終わるものも多いので手を出さないのですが、こんな短編でもこんなに味を出せるのかと思いました。なかなかない本当にイヤーな感じと、どこか女性たちに共感したり、愛着を抱く自分がいました。この方の書く心理描写がとてもリア...続きを読むルだといつも思います。

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Posted by ブクログ 2017年01月10日

友だちにおすすめしてもらって初めて読んだまほかるさんの本!
内容はどろどろしてたり気持ち悪いなあとか思う場面もあってさすがイヤミス…!って思いました。でも最後のどんでん返しや結末が意外だったり、女性の心理を細かく描いていたりして読んでて楽しかったです!

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Posted by ブクログ 2016年11月08日

 どれもほとんど外れなし。著者らしい生理的にキモイのに謎の感動のある話から、コメディたっちの快作まで幅広く楽しめる。コロンボファンならニヤリとする記述あり。

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Posted by ブクログ 2015年05月05日

長女オススメの「まほかる」さんの短編集。 秀逸なのもあり、「このオチはないわ~」もあり。 全体的には好きなテイストです。

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Posted by ブクログ 2019年11月02日

この短編群を「痺れる」と題した意図は?
不倫とレイプ と侵入の話が多い。それが植物の美しさや虫の気持ち悪さなどと結び付けられる。
現代の小説にしては、女が男との関係に執着しすぎるのは何だろう。仕事よりも男か子供って、最近では珍しいタイプの女ばかり。総じて男のキャラが気持ち悪い。

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Posted by ブクログ 2019年01月06日

沼田まほかるにしか出せない空気感がある。本著は短編集だから、短いストーリーテラーの中での、独特な視点、言葉選び、固有名詞が織り成す世界観が尚更そう感じさせる。その独特な感性の中で、少し奇妙な物語9編。静かな冬の電車に相応しい、ジワリとした読み応え。

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