今井絵美子のレビュー一覧
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髪ゆい猫字屋繁盛記 シリーズ3
江戸照降町で髪結屋「猫字屋」の主人おたみを中心に、悲しみや苦しみを背負っている人に、心を寄り添わせる人々を描いた、人情時代小説。
《初花》
二月の初午に、ここ数年、決まって縁切りの絵馬を買いに来る女のことが気になって仕方がない、絵馬売りの甚太。
《十六年待って》
「魚竹」の主人・武蔵に後添いの見合い話が、持ち込まれる。相手は、お互いに惹かれ合いながら、別れた人だった。武蔵の心は揺れるが、娘のおゆきの事も、気にかかる。そうこうしているうちに、死んだ女房の手紙が出てきた。
《春の雷》
丑松が居酒屋で、ヤクザ者三人から暴行を受け、大怪我をする。妹のおきぬは、過 -
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髪結猫字屋繁盛記 シリーズ2
髪結「猫字屋」の主人・おたみは、岡っ引をしていた嘉平に先立たれ、血縁関係のない、およし・佐吉・おけいの三人の子供を、実の親以上に厳しく、優しく育てた。
およしは、嫁に行き、佐吉は、南町奉行所・定町廻り同心・佐伯隼太の小者として働き、おけいが見世を手伝っている。
およしが見世に出られなくなったので、
腕も確かで、男振りも良い、鹿一を雇うことにした。
どうやら、彼は他人には言えない何かを抱えているらしい。
おたみの姉妹弟子のおしんが、吉原にいる姪に一目逢いたいと言う。余命わずかなおしんの願いを叶えようと思案する。
美人画を得意とする下絵師の菱川瑞泉は、居酒屋 -
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時代小説シリーズ3
《いざよふ月》
十九歳違いの嶋村鞆音の後妻に入った雪路。幸せに暮らしていた雪路であったが、夫・鞆音が落馬して、絶命してしまった。
二年後、嶋村の嫡男・裕一郎が、嫁を迎える事になった。
《平左曰う》
武具方御弓組の脇田平左衛門は、結構人である。ところが、おおらかな性格が酒が入ると、一変、曰い始める。
《花あらし》
奥右筆・立花倫仁は、お家の騒動に巻き込まれ、切腹する事になった。病弱な妻の萩乃は、後を追う。
萩乃の面倒を見るために、実家からついて来た、萩乃の義妹の決意は・・。
《水魚のごとく》
杉浦甚内は、出奔した友・布施威一郎の妻・華世を娶った。
華世は、威一郎の子供 -
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時代小説 シリーズ 2
《雀のお宿》
石森桐葉には、真島隼人という想い人がいた。津山藩きっての俊才と謳われている隼人は、三年間の江戸遊学を命じられた。
江戸から戻った隼人に、桐葉の妹・美鶴は「姉は嫁いだ」と嘘をつく。
《やさしい男》
喜四郎は、婿養子である。子供が生まれてから妻は、喜四郎を相手にしなくなる。
そんな折に、喜四郎は、お金を貢いでくれる女と、わりない仲になる。
《うずみ》
奈々江の夫の弓之丞の友人・三枝の妻・由布が、何者かに殺された。
由布は、夫の友人にさえ、媚びを売る女性である。
奈々江は、夫と由布の関係を疑い、ひょっとすると、夫が、由布を殺したのではないかと疑う。
《孤 -
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瀬戸内のある小藩を舞台にくりひろげられる人間模様を描いた、連作短編時代小説
《鷺の墓》
保坂市之進は、藩主の腹違いの弟・松之助君の護衛を申しつかる。ある日、松之助君の生母は、市之進の実母だと聞かされ・・
《空豆》
栗栖又蔵は、妻を亡くし姪の芙岐と暮らしている。芙岐の実家では、芙岐に栗栖を継がせて、婿をとる様に言う。
その芙岐が、無断で外出する事が増えて、不審に思っていた矢先、溺死体で見つかった。原因を究明した又蔵は、ある人物に会いに行く。
《無花果、朝露に濡れて》
紀和は、子持ちの古文書図書方・牛尾爽太郎の後妻に入り、子供も設けた。
夫の失態で、減俸され、家計は困窮を極めた。夫を文官に戻す為 -
購入済み
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このシリーズ人生の機微を見事に描いていて大好きで続巻を首を長くして待っています。本の中に出てくる「きやり」という表現もその時の心持ちを表していて私まできやりとしてしまいます。
今回読んでも見てとても気になったことがあります。過去の登場人物が出てきてあれっ誰だっけ?と思うことはありますが、その説明に過去の文章を長々と書かれてある場面が多くなっているような気がします。もちろんこの一冊から読み始める読者もいることを踏まえても少し多すぎると感じるのは私だけなのでしようか。 -
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ネタバレ導入部に、いささか困惑してしまったのは、
なぜか私だけが他人の様に、この小さな髪結床の部屋の中にはいなかったからだ。
解説を読んで納得。
これは、照降町自身番書役日誌シリーズの登場人物たちが、
メインの場所を髪結床の「猫字屋」に移し替えて繰り広げられるスピンオフシリーズだったからだ。
「照降町〜〜」をすでに読んだ方なら、そこは見知ったメンバーが続いて活躍するお話だったからだ。
そんなわけで、最初は馴染みのない私の様な読者には、
少しの疎外感を感じてしまうかもしれないが、読み進めていくうちに、愛情深いこの世界に没入することだろう。 -
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ネタバレいくらなんでも他に兄弟達がいるのに
自分だけ幸せになろうと思えるものなんだろうか。
一番下の弟の事は気にかけていたけれど
真ん中あたりだった弟をあまり気にかけてあげられなかった
という長女の言い分は分かるものの、
昔だと中間子でも、子供でも、「長男」はそれなりに家族の事を考えるようなイメージだったけれど…
こんな自己中で無責任な感じの別れ方だとこの先どんな人間になるんだろうとか考えてしまう…
姉達や弟の事を気にしている様子は微塵もなかったし…
2022.2追記
私の感想だと面白くないように伝わってしまいそうですが;
このシリーズはいい人悪い人癖の強い人(子供含む)
皆が助け合って生きて行く