今井絵美子のレビュー一覧

  • 夢の夢こそ
    内容(「BOOK」データベースより)
    人形浄瑠璃が縁で二人は出逢った。男は尾道で造酒屋を営む忠三郎。女は廻船問屋の後妻・お夕。お夕が後妻に入った経緯を知った忠三郎は、次第に彼女に心を寄せていくが、婿養子の身でできることは限られる。そんな中、お夕が窮地に追い込まれることに。お夕を救おうとする忠三郎。忠...続きを読む
  • 梅の香 出入師夢之丞覚書
    これが3巻で終わってしまったとは残念でたまらない。
    きっと作者の病状がそれを許さなかったのであろう。

    今井絵美子さんは時代劇などの脚本も手がけていたという。
    情景がクリアに見えるような、場面場面の臨場感。
    人々の性格が如実に現れているような話し言葉。

    武家が俸禄を解かれて市井の長屋に住むこと12...続きを読む
  • 霜しずく 髪ゆい猫字屋繁盛記
    今回は「死」に関する4連作。

    逃げるように江戸に流れたが高女房は病に。

    一度の行き違いから気持ちがそれてしまった男二人。
    悔恨の情厚くしながらも片方の意地が和解を阻む。そんな男が死んで、その家族の力になる竹蔵。

    島抜けの途中サメの片足を食われ、看病してもらった恩を忘れず江戸にその生き別れの妹を...続きを読む
  • 望の夜 髪ゆい猫字屋繁盛記
    佐吉とおきぬのその後。
    丑松とおきぬの兄弟愛。
    髪結床、猫字屋の常連客、お蓮。
    今まで、誰にも明かすことのなかった来し方が明かされる。
    大きな愛の詰まったシリーズ4巻。
  • 綺良のさくら
    今井絵美子さんが、病の淵で描いた作品。

    盛岡南部藩の重臣であった父、桜木兵庫。
    末っ子の綺良は初めての女の子で可愛がられて伸び伸びと育った。

    現藩主が病でなくなると、性格に何がある短気な重直により、旧重臣はほとんど首になる。
    時代は家光の時代。幕府はどこの藩を無くするかで、奔走。
    大きな弱点を見...続きを読む
  • 忘れ雪 立場茶屋おりき
    大満足の読後感。

    百姓娘のおさん、源氏名を幾富士。
    幾千代を乗り越える幾萬と考えてた様だが音が悪いと、
    日本一の富士をつける。
    そんな負けん気の強い幾富士。

    負けん気が強く猛練習も重ねたが、
    何しろ始めたのが遅い、ライバルに先を越され、
    焦る。。。


    三吉は京都で、絵師を志し、稽古にくれる毎日...続きを読む
  • 暮れがたき 夢草紙人情ひぐらし店
    内容(「BOOK」データベースより)
    新吉原の華やかな表通りに隠れた場所に、ひぐらし店と呼ばれる裏店がありましてねえ。場所が場所でございますから、堅気の仕事をしている者はほんのひと握り。後は大道芸や芝居小屋の中売り。噺家とも呼べないろくでもない奴に、仕事師とくる。おんや、そんなひぐらし店に似つかわし...続きを読む
  • 残りの秋 髪ゆい猫字屋繁盛記
    作品紹介・あらすじ
    身重のおよしが突然、猫字屋に戻ってきたとおもったら、旦那の藤吉が突然店の金を持って失踪したという。およしに惚れ込んでいたはずの藤吉がなぜ?
    喜三次は、藤吉を訪ね歩いて、川崎宿まではるばる足を向けたが、そこで意外な内実を知る。
    生さぬ仲の子を我が子のように愛おしむ者がいるとおもえば...続きを読む
  • 紅い月 髪ゆい猫字屋繁盛記
    内容(「BOOK」データベースより)
    九年前、武家を捨てて照降町にやってきた喜三次に一目惚れしたおゆき。所帯を持って早二年、待望の赤児が腹に宿ったことを知らされるもおたふく風邪に罹っていることが判明。一方、人生の大きな節目を迎えた喜三次は、照降町の面々と水魚の交わりをしてきた年月を振り返り、書役の職...続きを読む
  • 永遠に 立場茶屋おりき
    とうとう終わってしまった...
    江戸の息使いや粋な仕草 市井に生きる人々の
    人情が愛おしい作品。
    凛としたおりきさんのこの先も
    応援し続けたい。
    出来るならば御宿かわせみのように...
  • 赤まんま 髪ゆい猫字屋繁盛記
    内容(「BOOK」データベースより)

    佐吉と祝言をあげ、猫字屋の嫁がすっかり板についたおきぬ。今後も照降町にはよきことだけが待っているように思われたその矢先、木戸番夫婦の許ですくすく育っていた三兄妹の末っ子お梅が突然の病魔にたおれる。砂を噛むような想いで己を責め続けるおすえ。それでも後ろを振り向い...続きを読む
  • 佐保姫 立場茶屋おりき
    内容(「BOOK」データベースより)

    立場茶屋おりきでは、女将と大番頭が、板前の巳之吉が特別の想いで用意してくれた朝餉を頂こうとしていた。するとそこへ、明日の晩、娘・お佐保の百日の祝いをやりたいと、甲本屋の使いがやって来た。どうやら特別な理由があるらしい…。大切なひとを続けて亡くしたおりきだが、悲...続きを読む
  • 由縁の月 立場茶屋おりき
    内容(「BOOK」データベースより)

    師走も二十八日。立場茶屋おりきの茶屋と旅篭、彦蕎麦、あすなろ園の餅搗きの日。女将のおりきは、慌ただしさの最中、大番頭の達吉と常連客の吉野屋幸右衛門の身を案じていた。一方、幾千代は、呉服屋・京藤に幾富士を息子の世話係に譲ってくれないかと頼みこまれて、悩んでいた。...続きを読む
  • 指切り 立場茶屋おりき
    立場茶屋おりき
    かかわる人が全て長い付き合いになるな
    登場人物が多くて色んな人生悲喜こもごもで
    満腹の一冊です
  • 指切り 立場茶屋おりき
    内容(「BOOK」データベースより)

    立場茶屋おりきの常連客・吉野屋幸右衛門は、三十年ぶりに腹違いの弟・勝彦と深川で再会を果たした。しかしながら、勝彦は肝の臓を病み死の床についていた。素庵の診療所に通いながら必死に看病する幸右衛門。そんな彼を「おりき」では身体に優しく美味しい料理などであたたかくも...続きを読む
  • 君影草 立場茶屋おりき
    内容紹介

    品川宿の立場茶屋おりきでは、久々に七海堂のご隠居らの三婆の宴が催された。筍の三種盛り、甘鯛の桜蒸し、蜆ご飯、柚子の葛饅頭―――と已之吉の素晴らしい料理を堪能した七海は、女将のおりきに、近所に引っ越してきた足袋屋「雀隠れ」の夫婦の隠された過去を語るのだが・・・・・。深い傷を負った者たちが愛...続きを読む
  • すこくろ幽斎診療記 5 秋暮るる
    内容(「BOOK」データベースより)

    女房のおやすを亡くしたばかりの鞆吉が肝の臓を患い、施薬院幽々庵に運ばれてきた。鞆吉の子供四人を預かることになったお辰は、俄かに手狭になった養護院草の実荘の現状を目の当たりにし、ある思いを巡らせていた。一方、幽々庵の代脈美馬龍作に縁談話が持ち上がったのだが…。命...続きを読む
  • 花かがり 立場茶屋おりき
    商品の説明


    内容(「BOOK」データベースより)

    大晦日の彦蕎麦は、朝から大わらわ。そんな中、岡っ引きの亀蔵親分の義妹・こうめのお腹が痛み始めた。どうやら陣痛が起きたらしい。一方、「立場茶屋おりき」の旅篭では、お正月の準備に余念がない。おりきは、あすなろ園の幼子にお年玉をと思い、下駄商の天狗屋...続きを読む
  • 凛として 立場茶屋おりき
    内容(「BOOK」データベースより)

    佃煮屋田澤屋の隠居・おふなの食が、このところ極端に細っているという。おふなは齢八十三。海とんぼ(漁師)の女房だったが、糟喰(酒飲み)の亭主に頼ることなく佃煮作りで身を起こし、一代で店の基礎を築いた。不遇の時代を経て、息子夫婦と共に暮らすいま、思い残すことはない...続きを読む
  • すこくろ幽斎診療記 3 麦笛
    内容(「BOOK」データベースより)

    貧しき民のために、町医者杉下幽斎が開いた施薬院幽々庵。その幽々庵のすぐ傍にある養護院草の実荘の門前に、生後間もない赤子が捨てられていた。さらに、捕縛された盗人一味の手先だった四人の子供を引き取り、俄かに大所帯となった草の実荘。やがてその草の実荘に大事件が降りか...続きを読む