あらすじ
夫が賄を受けたという、いわれのない咎で西国の藩を追われ、親子三人で江戸に出てきて十四年、夫が亡くなってから十三年。その間、真沙女は息子・夢之丞の仕官だけを頼みに、地道に生きてきた。しかし元奉公人のお久米と偶然にも再会し、一緒にお袋の味のお惣菜とお茶漬けの店をはじめることに。母親の変わり様に出入師の夢之丞はとまどいながらも、生き生きとしている母の姿を見て、陰ながら店を助けるが……。“母子燕”が自ら幸せを切り拓く、待望の新シリーズ、ここに誕生。
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Posted by ブクログ
余命いくばくもないと宣告されていた今井絵美子さんが、「立場茶屋おりき」シリーズを終了させ、久々に「出入師夢之氶覚書シリーズ3巻」を読んで、「父子鷹」子母沢寛 作も彷彿とさせる作品は楽しく、その後を描いてみたいと書き始めたのがこの作品。残念なことに今井さんの寿命は続きを書くことなく尽きてしまったのだが。
出入師〜シリーズのその後を今井流のしっとりほろりの作風で素晴らしい1冊となった。
Posted by ブクログ
夫が賄賂を受けたという、いわれない咎で西国の藩を追われ、親子3人で江戸に出てきて以来14年。その間、真沙女は息子・夢乃情の士官だけを頼みに、地道に生きてきた。しかし元奉公人のおくめと偶然にも再会し、一緒にお袋の味のおソウサイとお茶漬けの店を始めることに。母親の変わり様に出入りしの夢の城はっ戸惑い永あらも、生き生きとしている母の姿を見て、陰ながら店を助けるが・・・
親子燕が自ら幸せを切り開く。
Posted by ブクログ
亡くなった今井さんの本を集中して読んでいますが、この本はシリーズ物の派生のようですね。これからに期待したいと思ったら、これで終わりで悲しい••