あらすじ
藩主の腹違いの弟・松之助警護の任についた保坂市之進は、周囲の見せる困惑と好奇の色に苛立っていた。保坂家にまつわる因縁めいた何かを感じた市之進だったが……(「鷺の墓」)。瀬戸内海の一藩を舞台に繰り広げられる人間模様を描き上げる連作時代小説。「一編ずつ丹精を凝らした花のような作品は、香り高いリリシズムに溢れ、登場人物の日常の言動が、哲学的なリアリティとなって心の重要な要素のように読者の胸に嵌め込まれてくる」と森村誠一氏絶賛の書き下ろし時代小説!
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Posted by ブクログ
初、今井絵美子。瀬戸内の一藩を舞台に繰り広げられる人間模様を描き上げる5編の連作時代小説。表題作《鷺の墓》藩主の腹違いの弟・松之助警護の任についた保坂市之進は、周囲の見せる困惑と好奇の色に苛立っていた。保坂家にまつわる因縁めいた何かを感じた市之進だったが…。家臣の妻に懸想する暗君な藩主を家老・重役が勢力争いを有利にする為に、「上意」を掲げ家臣を追い詰める。お家大事・跡継ぎ重視の武家社会の暗い一面を描いていて有る意味正直な作品です。市之進のおじに当る人物が、武家を見捨てて農家に飛び出したのが救い・・