茂木誠のレビュー一覧

  • 「日本人とは何か」がわかる 日本思想史マトリックス

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    わかりやすい。天皇とは?縄文から令和まで、日本国のあらましがみえる。朱子学と陽明学の違いなど、ふとした疑問が解決する。神話時代、明治から昭和が特に興味深い。

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    2024年03月10日
  • 「日本人とは何か」がわかる 日本思想史マトリックス

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    駿台予備校の人気世界史講師によってまとめられた日本思想史の本。教科書のような端的で分かりやすい文章だが、情報量が多いのでじっくり楽しめた。

    歴代の日本思想家(宗教家や政治家)は、「国家主義」か「個人主義」か、「ナショナリズム」か「グローバリズム」かのグラデーション内で分類できるらしく、今までバラバラに理解していた有名な歴史上の人物が、キレイに「国家主義」と「個人主事」を両端に置くX軸、「ナショナリズム」と「グローバリズム」とを両端に置くY軸のマトリックス上に収まり、点と点が線や面として繋がってゆく様が快感であった。

    実際は本書が「政治思想マトリックス」の続編に当たるらしく、そちらも読んでみ

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    2024年02月29日
  • 世界史で学べ!地政学(祥伝社黄金文庫)

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    ・そもそも世界地理に疎い人間だったので、現在の世界地図と照らし合わせながら読み進めていった。その国が今そこにある歴史的背景や必然を感じながら、要所となる地名や位置関係などを自分の中でイメージすることができるようになった。
    ・日本について個別に説明する章はないが、各国の章の随所に日本との関係性や、日本の出来事で例えるとこう、という例を挙げてくれていて、遠い他所のエリアでも同じ法則で同じようなことが起きているんだなと実感することができた。市民一般的な価値観がいかに理想主義史観であったか思い知らされ、これからはリアリズム的に冷徹に世界を眺めなければという危機感を与えてくれた。
    ・地政学と言っても体系

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    2024年02月26日
  • ニュースの“なぜ?”は世界史に学べ 2 日本人が知らない101の疑問

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    民主党 : グローバリズム、国際金融資本、リベラル、
        大きな政府、メディア
    共和党 : 草の根、保守、WASP、自分の身は自分で守る、
        小さな政府

    ロシアがシリアを支援し、シリアはISと反目、そのISは米国と反目していながらロシア、シリアとも相容れない。複雑な世界。そして韓国、北朝鮮、中国、東南アジア、日本。勝手なことをしている国々があるように見えて、世界の歴史の中にその原因となることがあるようだ。すぐに水に流してしまう我が国とは異なり。根に持ってるんだな。そういう背景を知っていると解りやすい。
    少し無理して解説しているところも見受けられるが、大きな流れと背景の説明で解りやす

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    2024年02月23日
  • 「日本人とは何か」がわかる 日本思想史マトリックス

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    ポップな表紙デザインで手に取ったが、なかなか思想の濃い内容だった。
    うろ覚えだった日本史をおさらいするかのように読めた。面白い。
    著者の色が濃く出た記述もあるので、そこは各々が考えて捉えるべきだろう。
    天皇を主体として日本人の思想が形成されているという点は面白かった。南北朝時代の微妙なニュアンスも興味深い。

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    2024年02月21日
  • 世界史を動かした思想家たちの格闘

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    歴史的背景が分からなくても読める本ですが、少しは歴史と哲学をかじっていないと少し読みづらいかもです。
    現代に通じる哲学者たちをピックアップしているため、考えさせられる本です。

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    2024年01月23日
  • マンガでわかる地政学 改訂版(池田書店)

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    以前地政学関連の本を読んで興味を持ったので、2冊目に手を出してみた。
    以前の本はどちらかというと地理寄りの地政学だった気がするが、本書は政治も多いに絡まった地政学であった。

    シーパワーとランドパワー。そんな視点から地理と政治を見れるのか。
    これまでは、日本が武力を持ったり戦争をしたりすることに当然のように反対だと考えていたけど、ランドパワー国である中国の海洋進出を抑えるために、シーパワー国家のアメリカの従属国でいる日本が、今後どのような政策を取るべきなのか、考えるヒントをくれた1冊。

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    2023年12月10日
  • 学校では教えてくれない地政学の授業

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    ネタバレ

     海洋国家、日本やイギリスはシーパワー、大陸国家、中国はランドパワー。朝鮮は2000年、中国のランドパワーに翻弄されてきた。ソ連崩壊で、中国は北方の脅威から解放され、シーパワー化。東シナ海、南シナ海への海洋進出。②モンゴルは史上最強のランドパワー。ロシアはモンゴル帝国を継承したランドパワー国家。ウクライナのクリミアを持つことは黒海を持つこと、黒海を持つことは地中海に出ること。そして、ヨーロッパのシーパワーとロシアのランドパワーの境目が丁度ウクライナ。③日本には朝鮮が防波堤、米英にはインド防衛の防波堤は、アフガニスタン(ソ連・ロシア)とチベット(中国)。

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    2023年12月07日
  • “いまの世界”がわかる哲学&近現代史 プーチン、全体主義、保守主義(マガジンハウス新書)

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    <目次>
    はじめに
    開講の挨拶 歴史と哲学で本物の教養を身につけよう
    1時限目プーチンは独裁者?愛国者?
    2時限目社会主義の歴史と破壊力
    3時限目21世紀は全体主義の時代になる
    4時限目再評価されてきた保守主義
    5時限目リバタリアニズムと武士道
    講義を終えて ドゥーギン哲学と世界の多様化
    おわりに

    p195冷戦後
    米フランシス・フクヤマ「歴史の終わり」米一極
    米サミュエル・ハンチントン「文明の衝突」複数文明の競合
    露アレクサンドル・ドウ‐ギン自由市議x、社会市議x、
     全体主義x、第4のユーラシア主義(地域)
     人々の声から政治は生まれる
     =参政党は近い

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    2023年12月04日
  • ニュースの“なぜ?”は世界史に学べ 日本人が知らない100の疑問

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    外交関係において、なぜこの国はこのような行動を取るのか、ということをこれ以上なくクリアに説明している。ここまでわかりやすい説明もなかったように思う。続編もまた読んでみたい。

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    2023年11月18日
  • 日本とユダヤの古代史&世界史 - 縄文・神話から続く日本建国の真実 -

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    田中英道先生の日ユ同化論を基調として展開される対談本。ナショナリズムで有り、日本人・日本国を守っていこうとされる先生方の気概が感じられる一冊でした。「良いものは良い、悪いものは悪い」と、明瞭な立場でいえばいいのだと仰られる田中先生の懐の大きさ、その田中先生に対しての茂木先生のリスペクトが垣間見え、一生、学問を続けていくことの素晴らしさも感じられました。

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    2023年09月29日
  • ニュースの“なぜ?”は世界史に学べ 日本人が知らない100の疑問

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    アメリカがオバマ大統領、ロシアがまだウクライナに攻め込んでいない2016年の本。
    しかし、見事に今の事を予言していたし、世界の問題の裏をわかりやすく簡潔に解説していて、よく出来た本だと思った。現代の世界情勢を理解するには、うってつけの新書。

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    2023年09月23日
  • ニュースの“なぜ?”は地政学に学べ 日本人が知らない57の疑問

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    <目次>
    はじめになぜ、地政学を学ぶとニュースがよくわかる?
    第1章地政学で読み解くウクライナ戦争の行方
    第2章米中新冷戦で変わる国際秩序
    第3章これから米国の外交戦略はこう変わる
    第4章中国は本当に台湾に侵攻するのか?
    第5章台湾のシリコンの盾はどこまで有効か
    第6章ウクライナ侵攻で動揺する欧州
    第7章存在感を増すインドとイラン
    あとがきに代えて覚醒しない日本の行く末

    cgsの配信YouTubeの内容を元に加筆修正した本。
    茂木さんの真相深入りは、いつも勉強になります。

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    2023年09月15日
  • ニュースの「疑問」が、ひと目でわかる座標軸 世界の今を読み解く「政治思想マトリックス」

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    「右から歴史を科学的に俯瞰する」

    茂木先生の著作を読んだのは2つ目だが、帯にある通り「仕事でマストな教養」として大人向けに書かれていた印象を受けた。
    どんなに優れた人間も認識のバイアスから逃れることはできない。
    今回は先生の思想が割とよく出ていた気がする。そのことに自覚的でないと物を考えない保守が結構な勢いで生まれてしまう気がする。

    中東のついて語られた章では、「価値のグローバリズム」という観点から現在の混乱を分析する。そしてあらゆる革命軍はエネルギーを持て余し暴走する宿命があるという命題を、演繹的にソ連やイスラム世界に当てはめ説明していた。
    対象を破綻なく説明できている間は暫定的に正しい

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    2023年06月28日
  • ニュースの“なぜ?”は地政学に学べ 日本人が知らない57の疑問

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    ロシアのウクライナ侵攻
    中国による武力による台湾統一
    世界が大きく変わっていく中で、日本の立ち位置も変わっていく。防衛面をアメリカに大きく依存してきたことでアメリカの顔色を伺わざる得ない政治家たち。
    日本の地理的な立ち位置が、朝鮮戦争などを通じて優位に働いてきたこが、大きな経済発展へと繋がったのも事実かもしれません。一方で、中国の台頭によるアメリカの国力の限界などを考えると、自分の国のことは自分たちで考える必要性に迫られている気もしました。

    安倍さん、生前は色々と言われていましたが、世界、特にインドでは偉大な人だったのですね。それでも次の指導者には、日本のことを一番に考えてくれる政治家になっ

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    2023年06月13日
  • 経済は世界史から学べ!

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    この壮大なテーマをこの一冊にまとめなければならないなら、これがベストの形だろうな、と思います。ただ、やはり、説明不足、シンプル過ぎ感が否めないので⭐️4になりました。

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    2023年06月07日
  • ニュースの「疑問」が、ひと目でわかる座標軸 世界の今を読み解く「政治思想マトリックス」

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    歴史的史実を紐解きながら
    『右派』、『左派』を解説している
    各国の繁栄と衰退
    社会主義、共産主義、民主主義を知ることができる

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    2023年06月06日
  • ニュースの“なぜ?”は地政学に学べ 日本人が知らない57の疑問

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    時事ネタ本。
    茂木先生らしい歴史と地政学の観点から解説。
    世界情勢を知りたいのであれば、オススメです。

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    2023年05月29日
  • 【新装版】イエス・キリストと神武天皇

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    スピリチュアル系やトンデモ系をよく出してる出版社なので、
    「キリストは神武天皇だったという、⚪︎すか⚪︎きお的な本かなw」
    と思って手に取ったけれど、全然違った。

    仏教、ヒンドゥー、キリスト、イスラム、ユダヤと各宗教の成り立ちをザックリ俯瞰できる内容。インド・ヨーロッパの宗教はお互い影響を受け合ってる。

    前半は仏教とヒンドゥー教の話。日本神話や神道については終章で少し書いてあるだけなので、書名は内容を表してない。

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    2023年05月14日
  • ニュースの「疑問」が、ひと目でわかる座標軸 世界の今を読み解く「政治思想マトリックス」

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    様々な時代、様々な国の政治思想をのせめぎあいを、X軸を経済的自由、Y軸を政治的自由として、政治思想を二次元座標で表現したデイヴィッド・ローランが考案した政治思想マトリックスを用いて示している。自民党には主に3つのグループの流れがあるという説明はわかりやすい。

    フランクリン・ルーズベルト大統領は、ニューディール政策によって失業率を25%から15%まで下げる成果を出したが、財界から社会主義的であると批判されたため、「我々こそがリベラル」と主張したのがリベラルの始まり。

    1924年にレーニンが死去すると、国内建設を重視するスターリンと、世界革命を進めようとするトロツキーをはじめとするユダヤ人との

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    2023年04月21日