茂木誠のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本の思想の系譜が日本史と世界史の観点からわかる本。
体系的に、思想の繋がりが見えるのは面白く、色々な発見もあった。
ただ、少し著者の主張が強すぎて、かくあるべき、この思想は好き嫌いというのが見え隠れしていて、近現代の思想の部分はちと読んでいて苦しいものだった。
保守の本当のあり方や、多様性と寛容さが大事という主張には大いに賛同できるものの、何となく鉛を飲んだような気分になった。
それは、本書を読んで、思想というものが、下手をすると自分の理想や頭の中で描いた都合の良さを論理的に説明するもののように見えてしまったからかもしれない。政治的に統制をかけるとか、自身の価値や権力に箔をつけて、正統性 -
Posted by ブクログ
他書とはまた異なる切り口で、しかも、あまり引用されない情報を基に論理展開されていて面白かった。どこから情報を得るのかリソースやルーツを知りたくて著者を検索すると、特定政党と関係のある方。私はあまりこだわりが無いので読書のノイズにはならず、単なる濁りなき情報として楽しんだ。
地政学とは何ぞ、から始まる。そして、地政学が日本の軍事面でも経済面でも防衛上重要である事を読者と認識共有し、個別ニュースの解説に入る。で、冒頭の話だが、普段あまり聞かない裏方が登場してくる。調べれば分かるのだろうが、ユダヤ系情報は、その政党との関係も含めて興味深い。
ー ゼレンスキーのスポンサーは、「ウクライナのメディア -
Posted by ブクログ
日本に生まれ、住み、暮らしているので、私の価値観や考え方は、日本全体を包んでいる思想や歴史に、少なからず影響されているのだろうなと思い、手に取ったのがこの本である。
平易な言葉で分かりやすかったが、あと少し、もうちょっと、字が小さくなってもよいので、深く掘り下げても良いかも、本当はもっと書きたいことがあるのでは?という匂いを感じた(まぁ、入門書なので、このくらいが良いのかな、、、)
最後の方は、政治思想を中心とした解説が多く、それらの思想を私に結びつけるには、まだまだ勉強不足だなぁと分かった。この入門書を参考に他の本も読んでいきたいと思う。そもそも日本人の思想なんてあるのか分からなくなってきた