茂木誠のレビュー一覧
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縄文人気質:直感、感性、自己責任、個人・家族単位
弥生人気質:計画性、コツコツ、同調圧力、ムラ社会、自然を改変・開発
日本人:DNA、多民族
国家と宗教の成立は「認知革命」の賜物、国家という共同幻想。
神仏習合、相手を否定しない文化。
中華グローバリスト蘇我氏vsナショナリスト物部氏。
中臣・藤原氏:仏教・律令制を導入、唐との対等外交。
大伴部博麻:白村江の戦いで捕虜になり長安へ。自らを売って奴隷となり仲間4人を日本に帰し、唐の動きを伝える。30年後に帰国し持統天皇から恩賞を賜る。
大仏建立、行基。平安京遷都、最澄と空海。
両部神道:真言密教と合体した神道、金剛界と胎蔵界=外宮のトヨウケと内宮のアマテラス。
鎌倉幕府の最大の仕事は武士同士の土地の争いの調停、御成敗式目、男女同権、女性も家督を継げる。
元寇によるナショナリズムの再燃。
吉田神道(吉田兼倶)、伊勢神道(度会家行)
北畠親房の神皇正統記、易姓革命ならぬ易統革命、正統性に徳を求める。
江戸幕府の檀家制度により仏教は葬式仏教へ。
朱子学:中華文明の正統性、序列をつける、大義名分論、モンゴル支配への反発。
陽明学:知行合一、感情を発火点として現実を変える理論を生み出す。
日本陽明学の祖、中江藤樹。
西欧グローバリズム、蘭学、杉田玄白、高野長英。
国学、平田篤胤、賀茂真淵、本居宣長。
ナショナリズム、水戸学、会沢正志斉、藤田東湖。
(中央 レファレンス 104536852 121.0モ) -
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ゾクゾクするほど面白かった。
明治維新がなぜ成功したのかはいろんな説があるけど、維新の担い手たちがきちんと当時のルールである万国公法を学んでいたというところ(坂本龍馬のいろは丸時件とか)が大きかったことなど初めて知ることばかりだった。
また、大東亜戦争に至る部分を丁寧に扱った12章は非常に読み応えがある。軍部の暴走が国民を戦争へと駆り立てたのではなく、マスコミに煽られた大衆の世論が軍を後押ししたのだと言うところが、今まで何となく感じていた心の中のモヤモヤを一気に晴らしてくれた。
一方で、陸軍統制派が共産主義に汚染されていたと言うところがイマイチよく分からなかった。個々の事例も挙げられているが、どれも状況証拠の域を出ないと言うか…
そもそも共産主義の定義自体が(この本に限らず)何を読んでもよく分からない。茂木先生に改めて解説してほしいところ。 -
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長袖・長ズボンで、長い顎髭、長いもみあげの、「人物埴輪」は、どう見ても日本人とか東アジア人には見えませんし、渡来系の人達が作った埴輪だとしか考えられません。
大和朝廷以降の人たちは、埴輪がなんのためにあるのか、どうやって作るのかさっぱりわからなかった、調査とか研究とかもしなかったのは、自分たちとはまったく違う人達(民族)が作ったものだということがわかっていたからだという話も読んだことがあります。
まえがき 茂木誠
・主に関東地方の古墳から多く出土する「武人埴輪」が、正統派ユダヤ教徒のファッションとよく似ているが、偶然かもしれない。
・山伏(修験者)が額につける兜巾が、ユダヤ教徒が儀式で額につける小箱テフィリンとよく似ているが、偶然かもしれない。
・諏訪大社でかって行われていた儀式―木に縛りづけた少年を神官が剣で刺す所作を行うという奇祭が、『旧約聖書』創世記の「イサクの燔祭」とよく似ているが、偶然かもしれない。
・稲荷神社などの赤い鳥居は、『旧約聖書』出エジプト記の「過越」――門柱と鴨居を羊の血で赤く塗った話とよく似ているが、偶然かもしれない。
・皇位継承のシンボルである「三種の神器」(鏡・剣・勾玉)が、「契約の箱」に収められたという「モーセの石板・アロンの杖・マナの壷」とよく似ているが、偶然かもしれない。
・エルサレム旧市街のヘロデ門に刻まれた紋章は、皇室の紋章である菊のご紋(十六弁菊花紋)とよく似ているが、偶然かもしれない。
大陸から多くの渡来人がこの列島に渡ってきたことも明らかであり、その中には遠くオリエント方面からの来訪者が陸路で、あるいは海路で列島へたどり着き、我々の祖先である縄文人と混血したとしても不思議ではありません。
序章①歴史とは何か?歴史を学ぶことの意義とは?
序章②
ユダヤ問題の基礎知識と「ユダヤ人渡来の5つの波」
第1章
縄文時代の日本文明とユダヤ人の出エジプト(紀元前3千年~千年頃)
・結ぶ国、家族の国、日本
「古事記」に記されている日本の最初の神の3柱「造化三神」の神々のお名前には「むすぶ/むすひ」という言葉が出てきます。それはつまり家族を結ぶことが一つ、「息子」「娘」などの「ムズ」もそういった意味、つまり両親が結ばれて生まれた言葉。
・「国家」という言葉に「家」という漢字をつけたのも、非常にうまい日本語です。西洋の「国」を表す「ステイツ」とか「ネイション」なんて言う言葉には「契約」しかないともいえます。
・西洋文明がなぜ城塞都市をつくるのか?その根底にあるのは「恐怖」です。周りの敵から攻められるからつくっているわけでね。
・古代日本は、実は移民の国ともいえますね。
・鹿島神宮は太陽崇拝の神殿だった。参道の先には太陽がある。
・神社、お神輿、わっしょいはユダヤ起源!?
モーゼの十戒が書かれた石版を収めた箱「契約の箱」は、四角形の長方体に棒が2本付いていて、お神輿そっくり。
・「十戒」も「論語」も、つまり実際のヘブライ人、中国人はその逆をやっていたということ。
第2章
日本建国の真実と失われた10支族~国譲りと天孫降臨の謎を解く~(紀元前660年~)
・内陸の長野の諏訪大社や京都の祇園祭に、なぜ海の祭や船の形があるのか。
祇園祭の山鉾巡行は毎年7月17日に行われますが、「ノアの箱舟」がアララト山にたどり着いたのも7月17日・・・
徳島県の剣山の宝蔵石神社の例大祭もなぜか7月17日。
第3章
秦の始皇帝からキリストの時代へ(紀元前300年~)
・始皇帝は漢人ではなかった。あきらかに別の人種。
第4章
巨大古墳の時代~文明の邂逅と秦氏の役割(200年~)
・日本全体で少なくとも16万5000基の数の古墳が作られた。
・大林組が1985年に仁徳天皇陵築造の試算をした。工期は15年8ヶ月、作業員数は一日あたり2000人、延べ680万7000人、総工費は資産当時の貨幣価値で約800億円というものでした。
あの時代にあれだけの数の古墳がつくられた。
・西洋風の現代建築はたいてい雨漏りするのです。国立美術館を設計したのは、ル・コルビュジュですが、雨がひどいとすぐ雨漏りするわけです。
日本の湿気が多く雨の多い風土に合わない。
・渡来人系にしかみえない風貌の、耳のところに束ねられた髪の「みずら」をつけた洋服のような長袖・長ズボンの人物埴輪。
・「古墳=石の文化」は最新テクノロジーだった。
第5章
蘇我氏とは、一体何者だったのか?
・山岳信仰の山伏や天狗の格好は、ユダヤ教の祭司の格好と瓜二つ。
・赤い鳥居の由来。鳥居の朱色(赤色)は、ユダヤのお祭りである「過越の祭り」に由来しているという説がある。
神が、「イスラエル人だけを救うために「“門柱”と“鴨居”に子羊の血のついた家の前は神が“過ぎ越し”災いを免れた」という話。
・「イナリ」というのは「INRI」。イエス・キリストが磔刑に処せられた時、その十字架の上に掲げられた罪状書きの頭字を並べたもの。ラテン語で、意味は「ユダヤ人の奥、ナザレのイエス」からきたものだという説もあります。
第6章
中世以降のユダヤ人と世界史(1400年~)
・ユダヤ人は一枚岩ではない。
アシュケナージ・・・西欧・東欧・ロシアのユダヤ人。ヨーロッパ各地で混血が進んだため、見た目は白人特別ができない。
・スファラディ・・・イベリア半島から地中海沿岸へ広がったユダヤ人。
・オリエントユダヤ・・・エジプトやイラク、イラン、中央アジアのユダヤ人。
・ファラジャ・・・東アフリカのエチオピアのユダヤ人。
・教会に祀られているイエス像は白人顔ですが、1世紀の時代のユダヤ人の人骨から再現された顔からして、モーセや、イエス・キリストは、黒髪で褐色の肌をした中東人らしい顔立ちといわれます。
・7~10世紀のトルコ系遊牧民は、純粋なモンゴロイドで、我々とよく似た顔でした。
・19世紀のロシア全土でヒステリックなユダヤ人襲撃が起こりました。
「ポグロム(破壊)」で、数十万人以上が殺され、数百万人がロシアから脱出し、欧州やアメリカへ亡命しました。その被害規模はナチス・ドイツのホロコーストと同様、またはそれ以上だったともいわれます。
バイデン政権のブリンケン国務長官、ヴィクトリア・ヌーランド国務次官は共にユダヤ人で、祖父がウクライナからアメリカに移住したという経緯があり、ロシアにものすごい怨念をもっています。
第7章
新しい時代のための「日本人とユダヤ人」論(1900年~)
・樋口季一郎の功績と日本精神
終戦後にソ連軍が攻めってきて、19日まで戦って北海道を守った。「ユダヤ人を救って、日本人を守った」
対談を終えて思うこと●田中英道
付録「ユダヤの著名なる人々」
【宗教・思想界】【新聞・メディア界】【芸術・芸能界】【探検家】【学界】【政界】【財界】【起業家】(いずれも創業者) -
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これは分かり易い良書だ。世界中の大きな動きをグローバリズムとナショナリズムの対立軸と、自由と平等という経済的対立軸のマトリックスで整理している。このように視点を固定してみると、世の中の動きが良く見えるのだなぁと感心しました。
たとえば、第一章の「ナショナリズムとグローバリズムのシーソーゲーム」では、フランス革命もイギリス革命もロシア革命もグローバリズムとナショナリズムの構想の歴史であったことがマトリックス思考でわかりやすく理解できます。わかりにくいブレグジッドもこのマトリックス思考でその流れを理解できます。
予備校講師でYouTuberの茂木誠の本はとても面白い。 -
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縄文のアニミズムが神道の起源であり、古事記、万葉集では祭祀王としての支配を「しらす」、豪族たちの軍事行政的支配を「うしはく」と表現して区別している。
「しらす」は「知る」が語源で、民をよく知る、民に心を寄せるというニュアンス。
「うしはく」は軍を指揮するニュアンス。
これが皇室が長く続く理由であり、日本の特徴。
1935年の美濃部達吉の天皇機関説に対して、上杉慎吉が天皇主権論を唱え、天皇神格化が始まる。
国防思想の強い日蓮宗の信徒であった石原莞爾が満州を足がかりに、アメリカと最終戦争を行い勝者による世界統一をプランする。
陸軍内の皇道派と統制派の争い。皇道派は北一輝の革命思想の影響を受けた青年将校が中心。統制派は軍の上層部。政治家や財閥と妥協を図り思想がなく東條英機はこの典型。
二・二六事件で陸軍の主導権を握った統制派がなし崩し的に中国国内へ戦線を広げてしまう。
このように、縄文時代から現代までの日本国を特徴づけている宗教と政治思想がよく分かる本です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ保守というと伝統的な価値観や既存の在り方を守り抜くというイメージがあったが、伝統を守りつつ緩やかな改革を進めていくものだと学ぶことができた。
明治維新と第二次世界大戦敗戦が日本にとって大きな転換点であることが再確認できた。
戦争反対という切り口で、憲法改正を止めようとする勢力もあるが、そもそも自国の防衛を外国任せにすることはリスクなんだとこの本を読んで思った。
メディアや労働組合などが組織票を投じていることなど聞いたことはあったが、まさか本当だとは思わなかった。
また、中国やロシア、北朝鮮に傾倒した共産主義しそうがまかり通っていたことも驚いた。(特に北朝鮮)
一方で、戦後から日本は政治的にも経済的にもアメリカの言いなりのようになることが多くあったが、それを踏まえると共産主義を悪、アメリカのような民主主義を善とする考え方ははたして必ずしも正しいものなのかという疑問もある。(私は共産主義は望んでいないが)
同じ自民党でも派閥によって全く政策が異なることがわかったが、支持する政党の支持する派閥をどう応援していくべきかの手段が見えなかったので知りたい。
小泉純一郎が敏腕政治家だったことがとても印象に残った。
筆者が現在の岸田政権の日本の政治や、安倍晋三殺害についてどのように考えているのか聞いてみたい。 -
Posted by ブクログ
右→保守(国家優先)左→自由(共同体優先)
という基軸だけでは、今の世界は理解できなくなっている。
★経済的 平等←→自由
★政治的 ナショナリズム←→グローバリズム
というタテヨコのマトリックスを使って整理していく本。
フランス革命→イギリスの2度の革命
保守党、自由党の二大政党→自由党と産業資本家の結びつき→自由貿易帝国主義の拡大→ポンドからドルへ
※貧富の格差拡大への不満から、共産主義が発生。
アメリカのルーツ・・・ピューリタン→労働と投資→プロテスタント国家ゆえ
カトリック→勤労と蓄財は罪→経済的発展不可
アメリカの保守→共和党→モンロー主義→小さな政府×個人の自由、自主独立、保護貿易
ウィルソン大統領の世界大戦への参戦が契機でグローバリズム(世界の警察官)にかじを切る。バブル、恐慌を経て、再度第二次世界大戦に参戦。
恐慌以後のアメリカのリベラル→大きな政府(修正資本主義、ケインズ)→さらに国際金融資本と結びつき→大きな政府×グローバリズム
→今日のリベラル
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Posted by ブクログ
保守派もそうでない人も、一度は読んでみるべき名著。地理や地政学について学問としてしっかり踏み込んだ上で説明してくれるので他の本と一線を画している。
ロシアウクライナ戦争について、アメリカ等の周辺国の思惑も含めて非常にわかりやすく説明している。やはり何と言っても中国の脅威について正しく理解できるようになった。
ロシアウクライナ戦争は決して対岸の火事ではない。台湾を狙う中国の軍事侵攻をトリガーする可能性も秘めている。そしてその中国が次に狙うのは尖閣諸島だ。防衛をアメリカに丸投げしてきた日本の政治を本書は舌鋒鋭く斬る。迫り来る脅威に正しく対応する、強い指導者が望まれる。そしてそれを選ぶのは読者自身だと本書は結ぶ。
深く考えさせられ、政治に対するモチベーションも励起してくれる本だった。