茂木誠のレビュー一覧

  • ニュースの「疑問」が、ひと目でわかる座標軸 世界の今を読み解く「政治思想マトリックス」

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    「右」「左」とか「保守」「リベラル」というのがずっと分からなかったのだが、国や時代によって移り変わってきたのがよく分かる。
    右左の最初となるフランス革命(議会で座っていた席)の時代はシンプルだが、そこに資本主義vs社外主義が加わり、世界革命を目指したネオコンのアメリカでの変遷、なんでドイツはEUの盟主となってイギリスは退きたかったのかなどなど…
    それが現実と言えばそうだけど、どこも自分のことしか考えてないんだなー。
    最後の日本の章は、著者の怒りがよく伝わるが、その分書き殴った感もあり、少し冷静に読む必要がある気がする。

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    2020年12月27日
  • 世界史とつなげて学べ 超日本史 日本人を覚醒させる教科書が教えない歴史

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    駿台予備校の世界史の先生が書いた日本史。これは非常に面白かった。学校でこういう観点で歴史が学べたら世界史にも日本史にも興味を持てただろう。日本人はどこから来たのかに始まって、アジア諸国との関係の中で日本史は進んで行ったことがよくわかる。点ではなく線で繋がって歴史が面白くなる。

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    2020年12月27日
  • マンガでわかる地政学(池田書店)

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    私のように地政学の地の字も知らない人間にはとてもわかりやすい入門書。これ一冊で、現在世界で起きている紛争や各国の思惑等の世界情勢への理解度がかなり深まった。アラブ人は国の概念が希薄で宗派と部族への帰属意識が強いことや、外交とは昨日の味方は今日の敵、永遠の友も、永遠の敵もない、あるのは永遠の利益のみというイギリスの格言。外交に無知すぎる自分が恥ずかしくなった。外交とはあくまで国対国で、決して個人対個人ではない。そこを見誤ると政治に翻弄されて本質を見誤ってしまう、とも感じた。
    今までニュースの薄っぺらな情報に翻弄されていた自分が恥ずかしい。改めてワイドショーの害悪性、日本メディアの衰退にも危機感を

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    2020年12月06日
  • 世界史を動かした思想家たちの格闘

    mac

    ネタバレ 購入済み

    左翼思想と近代文明の病

    一部ご紹介します。
    ・ジャン・ジャック・ルソーの主張=①奴隷制に立脚した古代ギリシャの直接民主政を賛美。
    ②「個人の自由や財産」は全て国家管理とする。
    ③「公共の福祉」を志向する「一般意志」に、個人の意志である「特殊意志」が服従するべき。
    以上の主張から導き出されたフランス革命が、粛清、財産没収、徴兵実施といった全体主義へ行き着いたのは当然の帰結であった。
    ロシア革命はフランス革命の再現であった。
    ・戦争に正義はない。戦争を抑止するのは軍事力のバランスだけだ。
    ・ブッダの言葉「永遠の魂が、滅びゆく肉体に宿っているから、生きることは苦しみである」
    「苦しみには原因がある。幻のごと

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    2022年09月30日
  • 米中激突の地政学

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    やはり茂木誠の著書はすごい。米中それぞれの思想史が分かりやすく書いてあるので、現在の米中対立がよくわかる。この本を読むと大統領選はトランプが勝った方がいいかもと思ってしまう。

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    2020年10月25日
  • ニュースの“なぜ?”は世界史に学べ 2 日本人が知らない101の疑問

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    この著者の本はすごい読んでいて分かりやすかった!こうゆう本を学生の時に読んでいたらもっと社会に興味もてたのかも!

    特にアメリカと北朝鮮のところが分かりやすかった!

    この著者の本を他にもみてみようと思った!

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    2020年09月27日
  • マンガでわかる地政学(池田書店)

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    地形によって国が取る行動が定義され、その国のそれぞれの行動が関係し合う事で歴史が作られて来た事が分かる地政学の入門書。国の行動の裏には地政学の考えがあり、地政学を理解する事で歴史や政治の理解の一助になる。ちなみにマンガは殆ど無くて文章メインです。

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    2020年09月22日
  • 日本人が知るべき東アジアの地政学

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     地政学という観点から、2025年に韓国はなくなっているという近未来を予想するだけでなく、韓国・北朝鮮、アメリカ、中国、台湾、ロシアそして日本の歴史を振り返り、各々の立場からとるべき国策、なるであろう体制等をも網羅しており、非常に興味深く、是非ともこういった戦略的な視点を、日本の政治家達にも学んで欲しいと思える一冊である。
     自分が普段から思っていることだが、そもそも日本人というのは何事も「綺麗好き」でありすぎ、それは単に環境的要因の影響に形成された国民的性格というだけでなく、どうしても現実的なリアリズムよりも、本書でいうアイデアイズムに偏りがちであろう。
     例えば中国の抑えのため、北方四島の

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    2020年09月01日
  • 日本人が知るべき東アジアの地政学

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    いや、びっくりするくらい面白い。
    前半は東アジア、なかんずく朝鮮半島を中心とした歴史を「地政学」の考え方を絡めて駆け足で語っているので私にとっては、「そうそう、この著者、博識。かつ分かっていらっしゃる(事実の捉え方が)」と思いながら読んでいたのですが、白眉は後半。その歴史を踏まえて、「今後の見通し」を「日本が取るべき方向」まで含めてここまで…失礼ながら予備校の先生が…踏み込んで書いて(語って)らっしゃるとは正直思いませんでした。
    「地政学」というしっかりとした「軸」を持って今後を予測されているので滅法面白い。見方も冷徹。シビアだが扇情的ではない。
    著者の書かれた本、もっと読みたくなりました。

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    2020年08月20日
  • 世界史で学べ!地政学(祥伝社黄金文庫)

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    比較的理解しやすいアジアの地政学から入り、徐々に全世界に展開していく構成で読みやすい。
    地政学と世界史、繋がりが非常に理解しやすかった。

    以下学び
    ・地政学上では、国家は英米、日本などのシーパワーとソ連、中国などのランドパワーに大別される。この観点で冷戦や代理戦争などを見ると理解が容易。
    ・境遇が似ている国もある。朝鮮、ギリシアなどの半島国家は付け根の強国に命運を左右されがち。日本、トルコは急激な西洋化に苦しんだがその後は成功。
    ・拉致問題、領土問題はそれ単体では決して解決しない。二国間の関係性ではなく、他国の情勢が変化した際に初めて機が生まれる。

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    2020年08月14日
  • 学校では教えてくれない地政学の授業

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    教養として世界史は知っておくべきだと思いつつ、なかなかとっつきにくいと思っていたところで見つけた本(浪人明けの時期に買ったはず)。
    今まで気になりつつも読んでいなかったし、
    今マーケットの勉強をしながらその背景として知っておくべきと思い読んだ。

    過去についてはコンパクトにまとめつつも今に繋がるように解説され、現代社会の理解が深まるようになっている良書。

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    2020年07月13日
  • 経済は世界史から学べ!

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    入門には最適。歴史的観点から経済の流れがよくわかる。
    今後の経済学の勉強への勉強の関心が高まる良書だった。

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    2020年02月10日
  • 世界史とつなげて学べ 超日本史 日本人を覚醒させる教科書が教えない歴史

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    現在予備校の世界史の講師をしている著者が日本史の本を書いたというのがおもしろい。世界史とつなけで日本史を見ると、別の真実が見えてくる。とくに、豊臣秀吉が伴天連追放令を出した理由とか、新羅百済高句麗の時代に、日本人勢力が朝鮮半島に領土を持っていた事実を資料等により説明したところ。昔は教科書にのっていたのに、韓国で否定されたので日本の教科書から外された点。忖度。知らないことを知れて良かった。一応、通史なのだが江戸時代までで終わっている。近現代史は色々とややこしいので避けた気持ちはわかる。読み物としても楽しい。

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    2020年02月01日
  • マンガでわかる地政学(池田書店)

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    地政学という言葉を最近耳にするようになったが、私が学生だった30年ほど前には聞いたことがなかった。
    それもそのはず、太平洋戦争の元となったスローガン?「大東亜共栄圏」構想は、この地政学に基づいたモノだったらしく、敗戦と同時に地政学は日陰へと追いやられてしまったようだ。
    それが近年また注目されるようになったのは、同盟国アメリカの弱体化と自国最優先主義、膨張する中国の脅威といった日本を取り巻く不安定要素から、地政学の必要性が再認識されたからだろう。

    地理と近・現代史が合わさった内容。
    シーパワーとランドパワーなる言葉は、恥ずかしながら初めて知った。
    島国日本人にはピンと来ない、それぞれのパワーの

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    2020年01月25日
  • 世界史とつなげて学べ 超日本史 日本人を覚醒させる教科書が教えない歴史

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    日本史の授業では習わなかった、世界との関わりに関する日本の歴史を学べた。
    日本の歴史において一貫しているのが、時代ごとにおける先進国(古代の中国や大航海時代のスペイン・ポルトガル、江戸末期のイギリス・アメリカ)から最新の知恵・技術を学んで独自のものを築き上げたこと。
    現代にも通ずるものがあると思う。

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    2020年01月06日
  • 世界史で学べ!地政学(祥伝社黄金文庫)

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    これまでは、歴史を学ぶとき、現代と切り離されたストーリーを見ているような気持ちがどこかあった。本書を読んで、現在は過去から淀みなく続いてきた流れの延長線上にあること、また、現在も世界は強国同士の生存競争の真っ只中にあることを思い知らされた。これは、地政学という視点で見たからこそ得られた学びだと思う。人類(国家)の行動は地理的要因に強く影響されるから、同じような条件がそろえば、異なる地域・異なる年代でも似たような出来事が起こる。「歴史に学ぶ」の意味をやっと理解できた気がする。

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    2019年12月10日
  • 日本人が知るべき東アジアの地政学

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    「地政学」をとおして歴史を眺めると、脈々流れる史実には、「なるべきしてそうなった」因果が常に糸を引いているように感じられる。
    だから、この本の二十一世紀の第一四半期の予想シナリオは、現状からは見えてこないストーリーが描かれているが、読んでいると(各国の地政を俯瞰すると)、十分ありうると思えてくるから不思議だ。
    「大陸史観」(ランドパワー)、「島国史観」(シーパワー)、「半島史観」という地政上の特性をDNAとして受け止めたうえで、それぞれがその地域、時代、リーダーによって志向する方向が変化していくのを観ていると、まるで生き物のように、それぞれの生存権を拡大したり、死守したり元の鞘に戻ったりし

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    2019年09月29日
  • 世界史とつなげて学べ 超日本史 日本人を覚醒させる教科書が教えない歴史

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    面白い。
    日本史も、世界史の中で語られると、こんなに
    ダイナミックなんだな。

    でも、世界史の知識がないので、
    世界史学んでから、また再読したい

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    2019年08月21日
  • 世界史で学べ!地政学(祥伝社黄金文庫)

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    世界史をこれまでまともに勉強してこなかった身としては、根強く残る世界中の諸課題の背景について、少し理解できたような気がした。また、著者は世界情勢に対して強い問題意識・危機感(特に日本に対してかな?)を持っており、本書では著者の考えや解釈が強く主張されているように感じた。「◯◯は△△という国のやり方だ」といった表現など引っかかる箇所はあったが、そのような主張をされる根拠も説明されていたので、確かにそう言えなくもないかもなとは思った。「無責任な平和主義が国際紛争を抑止するどころか増長させることも、国際社会の現実なのです。」(p.193)という一文は一番印象的であった。歴史認識は人によっても異なって

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    2019年06月30日
  • ニュースの“なぜ?”は世界史に学べ 2 日本人が知らない101の疑問

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    日本国内のニュースは政治だろうが経済だろうが、登場する人物や場所になじみがあり、理解も容易だ。が、国際ニュースとなるとそうはいかない。過去をよく知らないトランプ大統領や習近平、金正恩やヨーロッパの移民問題や極右政党などがいきなり登場し、世界をにぎわせる。これらのニュースの表面だけをなぞってわかった気になるより、さらにそのネタを掘り下げれば、そのニュースの価値に気づく。その掘り下げとして世界史から学ぶことが必要だと、著者は説く。

    トランプ大統領の行動を理解するためには、アメリカの2大政党や移民問題の歴史を知るべき。イギリスのEU離脱を理解するためには、イギリス連合やEUの歴史を知るべき。北朝鮮

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    2019年02月14日