茂木誠のレビュー一覧
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ネタバレ何かの紹介で認識。政治について今ひとつ理解を深めようと読書。わかりやすくてめちゃめちゃ良い本。
メモ
・昔の右派左派は右が保守・共同体、左が自由・個人というシンプルな構成だった。
・カトリック蓄財は罪、寄付が望ましい行為
プロテスタント勤勉すべき。投資は神の望む行為
→アメリカプロテスタント発展
中南米カトリック経済発展は大きくない
・ナポレオン戦争は保護主義のフランス連合と自由主義のイギリス連合との戦い。
・自由主義による経済格差の拡大が社会主義をうむ。
・ロシアには議会がなかった。政教一致の独裁継続、皇帝は神の代理人。産業革命もなく、時代は中世。
・日露戦争敗退をきっかけに政治 -
Posted by ブクログ
本書は米国の政治学者デイヴィッド・ノーランが用いた政治思想のマトリックスを応用して、さまざまな時代・国の政治思想の対立軸をすっきりと見せてくれます。
高校時代の社会科は世界史を専攻していましたが、産業革命以後の歴史が非常に苦手でした。
しかし、本書の第一章を読んで今まで混乱していた歴史のつながりがすっきりと整いました。
世界史といえば、ただただ事実関係を暗記しているだけのものでしたが、本書を読んでなぜその歴史が生まれたのかという背景がよくわかり、しかもそのことが現代にまで繋がっているということまで理解できたので、とても読んでいて楽しかったです。 -
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超大国アメリカ、迷走するEU、そして朝鮮半島・中国・日本を中心とする東アジアと3つの地域について世界史の視点からその背景に迫り、現在の国際情勢について理解を深めることができる一冊です。友人に本書の著者である茂木誠氏のyutubeチャンネルがアフガニスタンの生い立ちについてわかりやすく解説しているということを聞き、その経由で著者にたどり着き、本書を手に取りましたが、平易な表現でわかりやすく世界史の視点から国際情勢について語っていて楽しく一気に読みました。国際情勢・国際ニュースに興味があるけどなかなか背景がわからず理解し難いなぁとモヤモヤされている方にお勧めできる良書です。
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Posted by ブクログ
戦争の歴史についてリアリズムな視点から述べられている。ボリュームが多く読むのに時間がかかるが、特に明治以降の歴史がとても面白く驚愕の事実がたくさん述べられている。
この本を読んで単純に思うのが「どうしてこのような事実を日本の教育では教えてくれないのか?」ということ。ソビエト崩壊で1990年代からソビエトが持っていた機密文書が世に出てくるようになったらしく、それを解析すると今までの常識を覆すものが多くわかるようになってきたらしい。そして2000年代頃から、そうした文章が私たちの手にも届く形で出てきたのだが、教科書は変わらず報道もされないまま。それらの資料は重要な資料・証拠として掲げられるものだが -
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地理上の条件が国家の行動に大きな影響を与えたと解いており、シーパワーとランドパワーを持つそれぞれの国がどのように戦争を起こしどのように国家を築いてきたのかをとてもわかりやすく解説しています。
学生の時は地理と歴史が苦手でした。出来事の背景を理解できず短期記憶に頼り、今は悲しいことに内容をほとんど覚えていません。当時この本を読んでいたら、特に世界史はとても興味深く勉強できていたと思います。歴史上の様々な出来事や国家の思想にはそれぞれに理由があることを理解できます。中学生、高校生に薦めたい本です。もちろん大人でも楽しめます。
個人的には、中国が経済発展していく一方でなぜインドはそこまでに至らな -
Posted by ブクログ
著者の思想も介在してはいるが、各国の政治、経済をざっくり理解する為には最適。
今まで政治思想を取り扱いながら、これ程読みやすく、簡潔にまとめられた作品は無かったのではないだろうか。
以下ざっくりメモ。
ドイツEUのドン
移民受け入れは安価な労働力確保。
ユーロ安維持の為、貧困国を締め出さない。
ユーロ採用も、貧困国のおかげで通貨安が維持され、輸出時に自国製品の競争力が増すため。
反面イギリスは金融で稼いでいるため弱くなりやすいユーロを採用する理由はないよってポンドを採用していた。
アメリカの流れ。
元々広い国土を地道に開拓した移民の国。
他国にはあまり興味が無く、自国のことは自国で決