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米大統領選で激突する「二つのアメリカ」。貿易問題よりも根深い「米中冷戦」。「ブレグジット」で分裂するEU諸国。今、世界中では大分断が進んでいる。しかも、様々な思想が入り乱れ、対立構造が非常に複雑で、わかりづらい。「右派」や「左派」の対立だけでなく、「ナショナリズム」「グローバリズム」「リベラル」「リバタリアン」など、それぞれの立場が、正直よくわからない人は少なくないはずだ。政治思想は学校でも教えてくれなかった……。そこで、駿台予備校のカリスマ世界史講師が、現代の読み解き方を伝授する。使うのは、各国の政治的・経済的スタンスがひと目でわかる「政治思想マトリックス」。これを使えば、現在の複雑な世界情勢をシンプルに整理できる。アメリカ、中国、ロシア、イギリス、EU諸国、中東、そして日本と、それぞれの地域の近代史と今が手に取るようにわかる。「国際情勢を読み解くコンパス」があれば、分断する世界のリアルな姿が見えてくる!
...続きを読むPosted by ブクログ 2021年10月24日
本書は米国の政治学者デイヴィッド・ノーランが用いた政治思想のマトリックスを応用して、さまざまな時代・国の政治思想の対立軸をすっきりと見せてくれます。
高校時代の社会科は世界史を専攻していましたが、産業革命以後の歴史が非常に苦手でした。
しかし、本書の第一章を読んで今まで混乱していた歴史のつながりが...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月05日
政治における右と左とは何か。調べても全然わからなかった長年の疑問の答えが非常にわかりやすく書かれていた。
それだけでなく、近現代の政治についてもとてもわかりやすい。
もちろん、政治思想についてやかりやすく書いているからには、著者の考えが色濃く反映されていると思うので、偏った面も多いだろうということは...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月14日
著者の思想も介在してはいるが、各国の政治、経済をざっくり理解する為には最適。
今まで政治思想を取り扱いながら、これ程読みやすく、簡潔にまとめられた作品は無かったのではないだろうか。
以下ざっくりメモ。
ドイツEUのドン
移民受け入れは安価な労働力確保。
ユーロ安維持の為、貧困国を締め出さない。...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月27日
「右」「左」とか「保守」「リベラル」というのがずっと分からなかったのだが、国や時代によって移り変わってきたのがよく分かる。
右左の最初となるフランス革命(議会で座っていた席)の時代はシンプルだが、そこに資本主義vs社外主義が加わり、世界革命を目指したネオコンのアメリカでの変遷、なんでドイツはEUの盟...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月22日
政党の左派・右派の定義が曖昧な方にオススメしたい本書。ハッキリしない原因は、ニューディール政策をしたフランクリン・ルーズベルト大統領の時に、左右の意味がひっくり返った、とあり納得。
また最終章の日本思想史では、歴代の首相、吉田茂から安倍晋三まで流れや勢力図を振り返る事が出来るので、分かりにくいニュ...続きを読む
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