茂木誠のレビュー一覧
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資料として残っていない歴史は、論理やその他の証拠、あるいは合理的な空想で埋めるしかない。また、資料として残っていたとしてもその資料が客観的な事実なのか、記録者の主観や空想なのかも確かめようがない。そうした「記録」を繋ぎ直して、‟最も説得力のある仮説“を採用する事で「歴史」として認識する。だから、国によって‟歴史認識“が異なったり、最も説得力のある仮説ランキングが塗り替えられたり、その時々で歴史は変わるのだ。
それだから、本書の歴史認識が正しいのかは分からない。だが、人類史に匹敵する、日本人のルーツを紐解くようなとてもスリリングな内容だ。確かめようがないものもあるだろうが、それを繋ぎ直し、空白 -
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保守なのか革新なのか、右翼なのか左翼なのか。世の中はその中間も含めて両極で仕分ける事ができる。ここに更に縦軸として、自由(格差是認)なのか平等なのかなどの更なる両極を加え、マトリックス化して、今の世界を当てはめてみてみようという非常に分かりやすい内容。その手法も然ることながら、その仕分けに伴う学びから、世の中を見る目が変わる。
で、少しだけ内容に触れる前にこの本を読みながら感じた事を。
総裁選を見ると、自民党内でも意見の違いがあるので、このマトリックスに当てはめると分かりやすい。そんな中、高市早苗が「私たちが生きている今、それは誰かが命がけで守ろうとした、未来だった」と言っていて感動した。 -
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茂木さんの考察、いつも楽しく読ませてもらっています。
本書は、その題名の通り、受験生向けの参考書となっています。
なので、普段の「もぎせか」や「CGS」の講義とは一味以外、本当に受験のためのお話となっています。
受験のための勉強を茂木さんに教えてもらったことがない私としましては、本職の茂木さんはこういう雰囲気なのかと、かえって新鮮でした。笑
タウンミーティングの公演でお会いしたのが初めてでしたので。
※岡崎市の公演において、質疑応答の時間をいただき、バードウォッチングの話などさせてもらいました。
とはいえ、脇道に逸れることが全くないのかと言えばそうではなく、おそらく受験のための出題では使 -
Posted by ブクログ
縄文人気質:直感、感性、自己責任、個人・家族単位
弥生人気質:計画性、コツコツ、同調圧力、ムラ社会、自然を改変・開発
日本人:DNA、多民族
国家と宗教の成立は「認知革命」の賜物、国家という共同幻想。
神仏習合、相手を否定しない文化。
中華グローバリスト蘇我氏vsナショナリスト物部氏。
中臣・藤原氏:仏教・律令制を導入、唐との対等外交。
大伴部博麻:白村江の戦いで捕虜になり長安へ。自らを売って奴隷となり仲間4人を日本に帰し、唐の動きを伝える。30年後に帰国し持統天皇から恩賞を賜る。
大仏建立、行基。平安京遷都、最澄と空海。
両部神道:真言密教と合体した神道、金剛界と胎蔵界=外宮のトヨウケと内宮