茂木誠のレビュー一覧
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<目次>
はじめに
第1章地政学とは何かーリアリズムで読み解く東アジア
第2章地政学でひもとく東アジアと朝鮮半島ー野望の衝突
第3章統一朝鮮(韓国+北朝鮮)の戦略ー大国間で2枚舌
第4章中国の戦略ー大中華思想を貫く宗主国
第5章台湾の戦略ーシ―パワー連合の要となる親日国
第6章米国の戦略ーモンロー主義VSウィルソン主義で揺れる
第7章ロシアの戦略ースラヴ主義VS西欧主義で停滞する
第8章そして日本はどうすべきかーシ―パワー同盟結成
おわりに
P40西戎(せいじゅう)(西方の蛮族)出身といわれる
秦の始皇帝、鮮卑が建てた隋、唐、~ツングース系の
女真(後金、のちの清)
P42北朝鮮 朱 -
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副題に「日本人を覚醒させる教科書が教えない歴史」とあり、題の頭に「世界史とつなげて学べ」とある。
要するに、古代から、いやそれ以前から、日本は大陸と朝鮮半島と密接な関係を持っていたということで、読んでいて新しいことを知らされ、なかなか面白い本である。いくつか書いておく。
藤原道長に疎まれた「武闘派」の藤原隆盛は、自ら大宰府赴任を申請する。そのころ女真族の刀伊が九州を襲撃する。これを撃退したのが隆盛だったのである。もしこの後、都に帰らずに大宰府に留まっていれば、ひょっとしたら九州幕府ができていたかもしれない。
領土的野心をもつ隣国に対し、軍事対決を避けて経済協力を行うことで平和を保とうとした「文 -
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防衛に関する知識を得る上で恐らく避けて通れない学問だと思い、まずはマンガから入ってみるかということで購入。地政学とは、「地理的条件が国際関係にどう影響するかを理解する学問」とのこと。
思い浮かべるのが、ジャレド・ダイヤモンド『銃・病原菌・鉄』。アレは、ヨーロッパが世界をリードすることになったことについて、「ユーラシア大陸が横長、アメリカ大陸は縦長」であることを理由の根底に置いている(と思う)。
米国を島とみる視点、英国の「オフショア・バランシング」政策、シーパワーを拡充せんとする中・露、そして勢力の揺らぎの中で地政学的に考えた日本の未来……と、世界各国の歴史と現在を地政学的視点で解説する -
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一気に読めて、出版間もないのでトピックも鮮度がある
著者は、駿台の講師とのこと。
地政学(Geopolitics)、地理的条件が国際関係にどう影響するかを理解する学問。
最近まで「地政学」という用語はややタブー視されていたという。
戦時下の戦略立案を想起させるためらしいが、学問自体は「国際関係論」などに名を変えて存続してきた。
響子先生が、対中問題を中心に手厳しい(右寄り)コメントをさらっとするのが、快感。
ヨーロッパを半島と見立てたり、
インドの核保有が「真珠の飾り」で納得できたり、
ブラジルとアルゼンチンが比較的平穏なのはバッファ国家(ボリビア、ウルグアイ)のおかげ、
中国の新ニカラ -
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(1と2を読んだ感想)
現在、世界で起きている出来事は過去の世界史の出来事を踏まえているんだよ、というのを懇切丁寧に書いてある本。全般的に読み応えがあるし、納得感も多い。特に宗教が世界史に与えている影響が非常に大きいんだな、というのが深く理解出来たのが収穫。
文章的にも平易で読みやすくてオススメなんだけど、諸手を挙げてオススメできないのが、対中国に対する記載の部分。中国に対してのみ過去の文化をひもといて丁寧に説明してないため、「何でそういう風に判断できるの?」て思って首をかしげてしまう事が多い。例えば、中国経済は実は崩壊寸前とか書いてあるけど、論拠が足りないので説得力が無い。なので、すべての箇