小倉広のレビュー一覧
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著者によるアドラー本2冊目。所々参考になるものの、根本的なところで納得出来ないというか。。
自他の課題の分離なんていいつつ、「他者への貢献」なんて実際には出来ないでしょう。他者への目線があるからこそ、貢献もできるわけで。「(他者への貢献に対する)自分の課題とは、環境づくりのこと」と、割り切ればいいのかもしれないけど。。
所々参考になったのは、以下のようなこと。
・アドラー心理学における教育の目標は「共同体感覚の育成」。共同体感覚とは、①自分は誰かの役に立つことが出来る=自己信頼、②周囲の人は自分を助けてくれる=他社信頼、③自分は社会に居場所がある=所属感、の3つ。そして、共同体感覚を身につけ -
Posted by ブクログ
著者の他の本と、然程変わらない。読みながら、「あれ、この本読んだことあったっけ?」と思うほど。
ただ部分部分では所見の記述もあり、参考になった。
根本的なところで思うのは、「他人軸でなく自分軸で評価せよ」というが、リーダーの価値は、他人(部下や同僚)を幸せにすることだ、ともいう。
つまり、どうやっても他人軸からは抜け出せないのではないか、と思うのだ。本当に自分軸というなら、仏教の修行僧のように、家族も何もかも捨てて、涅槃を目指す…ということにならないか。うーむ。
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他人に軸を預けている限り、私達 -
Posted by ブクログ
全部で100の心構えが紹介されている。初見の話は多くないものの,耳が痛い話が結構載っている(個人的には特に,仕事や習慣のところ。「緊急でない重要事項」がおそろかだったことを痛感。)。できてないものは何度も指摘して欲しく,またテーマも幅広いので,案外重宝するかも。
ただし,著者の考えるルールであり,著者の生きた(類似の本でもよく紹介されるような成長できるための)恵まれた環境や(バブル的な)時代感が大きく反映されているところがある。この本のあたりまえをすべて習得してできるものは著者のコピーでしかないことを念頭において,自分にあてはまるかどうかを考えながら読みたい。 -
Posted by ブクログ
過去にも何冊か読んだが、書かれている内容が実践的で好き。
著者の奥様のエピソードはさもありなんと笑ってしまった。
よく「いいところだけを見つめる。悪いところは目をつぶるべきだ」などという人がいますが、私はそうは思いません。それは簡単なことではないからです。
仮に悪いところに目をつぶったところで、やはり私たちは我慢できなくなるものです。…
そうではなく、「いい面も悪い面もセットで相手を認める」のです。
そのためには、前提として「あらゆる人間は不完全である」ということを認めなくてはなりません。そして、一歩その見方を前に進めて「人間は不完全であるからこそ魅力的である」と考えるのです。 -
Posted by ブクログ
人に仕事を任せるに際しての「考え方」を書いた本。
「こうやればうまくいく」的なハウツーではありませんでした。
おそらく、多くの人が「わかっちゃいるけど、それができないから困ってるんだよー」と思っているであろうポイントが
正しく列挙されているような印象を受けました。
任せるとは関係なく、「自分に矢印を向ける」という考え方は、改めて大事にしたいと思いました。
それはつまり、自分に仕事を任せてくる人がこの本に書いてあるような意味での任せ方をしないからといって、
「あいつの任せ方はよくない」などと考えず、
「この状況に対して、自分は何ができるか?」と考えていく、というようなことです。
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Posted by ブクログ
タイトルは「課長の仕事」ですが、部下や後輩を持つ全ての人向けの、指導方法についての入門書です。
なるべく若いうちに読む方が良いようなことを筆者は言われていますが、何なら新入社員が読むべきじゃないかとも思います。
この手の指導方法やリーダー論は、教わる•学ぶ側も理解しているのが理想的だと思います。
部下を持たない私ですが、内容からは、色んなことに気付かされました。
特に「60点を褒めよう」の節では、自分の子供が相手なら10点でも、できた部分を認めるのに、会社では、後輩のできていない部分ばかりを見てしまっていることに気付き、愕然としました。
「組織はトップの器以上にはならない」を肝に銘じた -
Posted by ブクログ
*他人が何をしたか、また何をしなかったかに心を向けてはいけない。自分が何をしたか、何をしなかったかだけに心を向けよ。
*大事なのは受け入れ方の問題ではない。起きたことが正しいか何が間違っているのかの答え探しでもない。それが自分にとってどんな意味を持ち、そこから何を学べるのか、未来へはどう進んでいけるのかをつかんでいくことにある。
*自分の世界観を広げ、豊かさを備えた人間に成長するためには、先人の教えと自らの経験をかけ算にして、学びを抜き出すのが、迅速かつ唯一の王道である。もちろん、先人からの学びなしに、経験の中だけから見つけていくことも可能だろう。「百聞は一見にしかず」と言うように、経験は最大