平澤朋子のレビュー一覧

  • まぼろしの町 ニルスが出会った物語 1

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    2巻目の「風の魔女カイサ」を先に読みましたが、1巻から読んだほうがわかりやすいというものでもなかったので、どれを読んでもよさそうです。

    砂漠でニルスが銅貨をひろっていれば…と思わずにはいられません。

    すてきな挿絵のおかげで気にしなくてもいいかもしれませんが、「胸壁」「破風」という言葉は注釈があってもいいかと。

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    2021年03月28日
  • 風の魔女カイサ ニルスが出会った物語 2

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    「ニルスのふしぎな旅」
    確か子どもの頃アニメ化されていたと思うのだけど、見たことも読んだこともなくタイトルだけ知っていました。

    6巻シリーズになって、1冊ずつ挿絵もあり読みやすくなっているので、読書が特に好きではない子でも読めると思います。中学年の子たちにぜひ読んでほしい。

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    2021年03月28日
  • アゲハが消えた日

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    すごくわかりやすく核戦争の怖さを伝えてもらった。
    児童書という括りだけど大人も読んでしっかり考えないといけないことだらけだった。
    核戦争がおこる未来を防げるのは今生きてる私たち以外いない。
    核戦争だけじゃなく、最悪の未来を防げるのは、やっぱり今生きてる人の使命。
    出来ることを少しずつ頑張ろうと思った。

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    2020年06月07日
  • ねこじゃら商店 世界一のプレゼント

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    ネタバレ

    白菊丸が営む
    なんでもそろうねこじゃら商店
    一度に帰る商品は一つ
    お代はその時持っているすべてのお金


    続編と知らずに読んだのですが、
    表題作の2話目が大人には沁みる…
    世界一のプレゼントを手に入れることができたのに、
    うっかり入っていたポケットの小銭のせいで、
    「今持っているお金全部を支払う」という約束を破ったことになってしまうなんて…



    1「雨」を買いに来たお稲荷の狐の使い【雨雲】を投網でとってくる

    2好きな人へのプレゼントを買いに来る人間【宝石の実がなる木】

    3薬草を売りに来た男は実は変身したタヌキで、体が小さくなる薬草を、変身草だと偽って白菊丸を食べようとする

    4サルの奥さ

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    2018年02月07日
  • 唐木田さんち物語

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    八人兄弟の話、わけわかんなくなるかと思えば書き分けられている。お姉ちゃんの結婚でドキドキさせたかと思えば、さらに引き続いていく物語は、目が離せない。

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    2017年12月30日
  • ドン・キホーテ クラシックバレエおひめさま物語

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    クラッシックバレエ、『ドン・キホーテ』を子ども向けに書いたもの。小学校3年生くらいから。ルビがふってある漢字もちょうどその位。バレエを習っている子にはもちろん、『おすすめのかわいい本ありますか?』と聞かれた時にもかわいい挿絵を見せながら紹介できそう。
    巻末には、バレエの見どころの解説あり。

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    2016年12月27日
  • ドン・キホーテ クラシックバレエおひめさま物語

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    ネタバレ

    今度のバレエの発表会は「ドン・キホーテ」とのことなので絵本を探していたら、タイムリーにもこのシリーズから出た。即購入!
    絵も可愛くて、ドン・キホーテも悲壮にならない程度にコミカル。
    ドン・キホーテというとキトリは出てこない絵本が多いのでこれは本当に嬉しい!
    バレエの舞台を想像しつつ、絵本の物語も楽しい。
    街の活気のある様子。森のロマたち。銀色に輝く妖精たち。
    ドン・キホーテって痛々しくなって読むのが辛かったけど、この本では最後はカッコいいくらい。

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    2015年02月18日
  • 赤い髪のミウ

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    虐待やいじめ、いろんな事情をかかえて島に留学にきた子どもたちの姿が素直な姿と展開で書かれている。それは大人の小説とは違う児童文学ならではの良さなのかな。図書室で読んでいたら、『何読んでるの?』と聞いてくれた子にさっそくお勧めした。

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    2015年01月14日
  • ねこじゃら商店 世界一のプレゼント

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    やっぱり富安陽子さんはいいなあ。

    「ねこじゃら商店/世界一のプレゼント」。偶然その前に読んでいた広嶋玲子「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」も酷似した設定の童話で、ちょっとしたシンクロニシティとなった。

    双方とも、特別に招ばれない限り、普通の人間では辿り着けないあやかしの店が舞台だ。野良猫や妖怪のための裏通りにある、古式ゆかしい昭和駄菓子屋の風情。たっぷりと怪しい化け猫的な店主が鎮座し、揃っているのは、夢のような魔法の商品。

    廣嶋さんの方の魔法駄菓子屋で扱っているのは、食べるとすいすい泳げるようになる「型ぬき人魚グミ」、猛獣を操れるようになる「猛獣ビスケット」、真夏でも涼しくなっちゃう「ホーンテッ

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    2013年11月12日
  • ストックホルム ニルスが出会った物語 4

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    「ニルスのふしぎな旅」を分冊化したものだと思っていたが、全く違った。
    1冊1冊が、楽しめるようになっねいてよかった。挿絵もあっている。
    海の乙女の話は、スウェーデンに実際に伝わる昔話なのかなぁと思った。もし、あるならそれも読んでみたいと思った。

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    2013年08月24日
  • 世界の果ての魔女学校

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    魔女と関わる女の子たちの話をまとめたぞわりとくる短編四編です。
    希望があるかも、と思わせておいて最後の最後に叩き落とします(苦笑)
    けど、登場する女の子達が、魔女に叶えて欲しいと願うものは、思春期?の女の子らしい悩みばかり。『人魚姫』を彷彿とさせます。
    悩んでるときに、もし優しく差し伸べられたら、誰だって良心に背いてしまうもの。恐い話ではあるのですが、どこか切なさも漂う、そんなお話です。子供に読ませるにはちょっと辛いかも?

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    2013年04月30日
  • 世界の果ての魔女学校

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    ネタバレ

    「黒魔女さん」の作者の本だ!・・・と、安易に読むべからず。明るく楽しい魔女の話ではありません。

    しっかり、暗く、魔女らしい魔女の話です。
    人間を呪う、りっぱな魔女になるための この世の果てにある学校。
    そこにたどり着いた、四人の少女達の 四つの物語。


    物語の入り方も上手い。
    ピーターパンに出てくる、ネバーランドへの行き道の説明を ちょっと間違って・・・
    3月21日春分の日。エオストラ。:なにもかも上手くいかない少女アン(綴りはAnneではなく、Un,フランス語の1、の筈が、「不」のUn)


    恋人の過去の姿が見えてしまう少女ジゼル。記憶の森に思い出を捨てらたら・・・


    7月最後の新月の

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    2013年02月15日
  • 風の魔女カイサ ニルスが出会った物語 2

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    挿絵の色使いがきれいで、お話の雰囲気とぴったり合っています。1とは違い、やさしい結末で安心して読めました。親子で考え方が違うのは当たり前なのに、同じでないといけないと思ってしまうのはよくある事です。親が違っていいと子どもの背中を押してやる事の大切さを、大人として感じました。
    小学校中学年から。しみじみとした深い味わいは、なかなかわかってもらえないかも。大人にもオススメです(^-^)

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    2012年11月08日
  • 赤い髪のミウ

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    YAコーナーで出会ったけど、児童書って感じはしなかったなぁ。
    とっても、今の自分に旬な内容だった。

    …どっちが異端なんだろう。
    わたしは、そ~ゆ~ことがスタンダードな世界に生きたい。

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    2012年09月07日
  • 世界の果ての魔女学校

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    ネタバレ

    魔女本好きな私としては素通りできない題名。
    表紙も魔女っぽい色合いで雰囲気があったので手にとる。

    魔女学校を舞台とした物語というより、そこに関わった女の子
    1人1人の物語。
    そーいや魔女はいるけど魔男ってないよな。魔人とか魔法使い、とかになるのか?

    ひとつひとつのお話は殆ど関係ないように思う。
    結構、えっ、それからどーなるの?というところで終わってしまうお話も多く、彼女たちのその後が気になる。
    アンは先生のいうとおり、その名を体現するようになるのかしら?
    ジゼルと死者の女の子の姉は?
    そしてシボーンはどの道をゆくのだろう?
    アリーシアのお話はくるりとまるまってる感じ。
    しかし、最初から魔女

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    2012年08月20日
  • まぼろしの町 ニルスが出会った物語 1

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    「ニルスのふしぎな旅」の中の一つの物語を絵童話にした本。絵がとても綺麗で、物語と合っていて素敵です。使われている言葉はちょっと難しいかも。物語の結末が少し悲しい所が意外でした。
    小学校中学年から。夏休みの読書にもオススメ。

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    2012年07月20日
  • 巨人と勇士トール ニルスが出会った物語 6

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    ネタバレ

    “ニルスが出会った物語”シリーズ最終巻。
    …なのにニルスは出てこない。
    旅の途中でニルスが耳にした昔話。

    巨人族がわざと荒れ地にして人間が踏み込めないようにしてきた土地。そこへやってきた人間の戦士に、難題をふっかけて追い払おうとする巨人の女房。
    完璧とはいえないまでも、なんとかクリアしていく。そのおかげで荒れた大地が美しく力強くよみがえる。
    国の始まりの神話。この場所はこんな風にして出来たんだよ~ってヤツ。

    そういえば子どもが中等部でやった英語劇でも、アイルランドの巨人の話で、女将さんが賢かった(ウチの子が演じた)のを思い出した。

    本編がラストへ向けてどうなっていくのかが解説に少し書かれ

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    2025年09月28日
  • ワシのゴルゴ ニルスが出会った物語 5

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    ネタバレ

    ガンの群れの隊長アッカと、アッカが育てたワシのゴルゴのお話。
    ニルスの旅が始まる3年前のこと。

    ガンはワシを「強盗」と呼びつつも、夏の間に過ごす谷では、両者は上手く共生していた。
    そんな中親が戻ってこないワシのヒナを、ガンとして育てることにするアッカ。
    とはいえ子育ての中でお互いの小さな違和感が、結果的に大きく隔てる原因となり、それぞれの道を行くことになる。

    親子としての愛情と、譲ることのできないアイデンティティ。子どもが成長して自分を見極め出した時、まさにこういったすれ違いや別離は起きるもんだよね。
    そこからが子が自分としての人生の選択をしていくことになる。

    ケンカ別れみたいな2匹だけ

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    2025年09月28日
  • ストックホルム ニルスが出会った物語 4

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    ネタバレ

    前作で熊に食べられる寸前だったけど、今作では人間に捕まっている。ピンチがピンチ過ぎて心臓に悪い。

    ストックホルムでバイオリン弾きをしている老人が、故郷を思い憂いている。
    この老人が、捕らえられたニルスを買って助けることになる(子どもの頃母親から聞かされていた“小人に親切にしなければいけない”という教えのため)。

    そんな老人の前に突如現れる紳士、実は正体はいい意味でトンデモナイ人。紳士が老人にしたストックホルムの成り立ちのおとぎ話(人魚姫と、天女の羽衣が混ざったような話)も、正直言うと「で?」ってなっちゃう。

    “ストックホルムのことも、誰でもが故郷だと思っていいんだよ”という考え方は、“三

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    2025年09月10日
  • ウンム・アーザルのキッチン(たくさんのふしぎ2024年6月号)

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    ネタバレ

    イスラエル第3の都市ハイファではイスラム教アラブ人、キリスト教徒のウンム・アーザルも共存する。もちろん建国前から住んでいた人の子孫。15年親交する著者の、彼女の生活の報告。仕事修道院での食事作り、さらに日々の家族の食事も作る。子どもはすでに手元を離れているが、共働きの娘や息子を支えるために、大量の夕食を作る。肉料理はユダヤ教やイスラム教でタブーでない鶏肉を使い、「鱗のない海産物」は使わないようだ/子供の時からなじんでいる「お母さんの伝統的手料理」にまさるものはない。楽しそうに食べているが、アザールは疲れ切った

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    2025年08月16日