あらすじ
スウェーデン中部の町にやってきたニルスは、大市の前夜、吹きすさぶ嵐の中で一頭の老いた馬と出会います。そして、馬とかつての飼い主との久々の再会に立ち会うことになります。「役立たず」と見捨てた愛馬への、温かな気持ちは甦るのでしょうか? 冷酷な仕打ちで路頭に迷わせた幼い姉妹への償いは? この地に古くから棲む“厳しくて優しい魔女”が事のなりゆきを見守り、幾度か不思議な風を吹かせてドラマの展開を演出します。
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Posted by ブクログ
父親の生き方に違和感を覚えつつも、それが正しいと信じて生きてきた息子は、家を継いで懸命にやってきた。
子どもの頃飼っていた馬(すでに年老いている)と再会したり、父親のせいで孤児となった子ども達と対峙したことで、心が大きく揺さぶられ苦しむ。
青年が親から解き放たれ、自分自身を確立するお話。
とはいえ、父親のしてきたことも、その時代の中では簡単に否定できるものでもなかったのかもしれない。
いつの時代も、親子間の大きなテーマなのだろう。
タイトルにもなり、前説にまである“風の魔女”。はっきりと存在を示すのは2ヶ所しか無いが、巻末の解説を読んで唸らされる!物語のあちこちに、魔女はちゃんといた!
Posted by ブクログ
装画が好みではなかったため、読まずギライをしてしまっていた。
読み始めるまでに時間はかかったが、読んでみるとやはりおもしろい。
弱きを助け強きをくじく「風の魔女カイサ」。
カイサの姿は見えませんが、物語の鍵を握る存在です。
どなたかの感想で、アニメ化していたということを知りました。
観てみたいです。
Posted by ブクログ
「ニルスのふしぎな旅」
確か子どもの頃アニメ化されていたと思うのだけど、見たことも読んだこともなくタイトルだけ知っていました。
6巻シリーズになって、1冊ずつ挿絵もあり読みやすくなっているので、読書が特に好きではない子でも読めると思います。中学年の子たちにぜひ読んでほしい。