平澤朋子のレビュー一覧
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やっぱり富安陽子さんはいいなあ。
「ねこじゃら商店/世界一のプレゼント」。偶然その前に読んでいた広嶋玲子「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」も酷似した設定の童話で、ちょっとしたシンクロニシティとなった。
双方とも、特別に招ばれない限り、普通の人間では辿り着けないあやかしの店が舞台だ。野良猫や妖怪のための裏通りにある、古式ゆかしい昭和駄菓子屋の風情。たっぷりと怪しい化け猫的な店主が鎮座し、揃っているのは、夢のような魔法の商品。
廣嶋さんの方の魔法駄菓子屋で扱っているのは、食べるとすいすい泳げるようになる「型ぬき人魚グミ」、猛獣を操れるようになる「猛獣ビスケット」、真夏でも涼しくなっちゃう「ホーンテッ -
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ネタバレ「黒魔女さん」の作者の本だ!・・・と、安易に読むべからず。明るく楽しい魔女の話ではありません。
しっかり、暗く、魔女らしい魔女の話です。
人間を呪う、りっぱな魔女になるための この世の果てにある学校。
そこにたどり着いた、四人の少女達の 四つの物語。
物語の入り方も上手い。
ピーターパンに出てくる、ネバーランドへの行き道の説明を ちょっと間違って・・・
3月21日春分の日。エオストラ。:なにもかも上手くいかない少女アン(綴りはAnneではなく、Un,フランス語の1、の筈が、「不」のUn)
恋人の過去の姿が見えてしまう少女ジゼル。記憶の森に思い出を捨てらたら・・・
7月最後の新月の -
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ネタバレ魔女本好きな私としては素通りできない題名。
表紙も魔女っぽい色合いで雰囲気があったので手にとる。
魔女学校を舞台とした物語というより、そこに関わった女の子
1人1人の物語。
そーいや魔女はいるけど魔男ってないよな。魔人とか魔法使い、とかになるのか?
ひとつひとつのお話は殆ど関係ないように思う。
結構、えっ、それからどーなるの?というところで終わってしまうお話も多く、彼女たちのその後が気になる。
アンは先生のいうとおり、その名を体現するようになるのかしら?
ジゼルと死者の女の子の姉は?
そしてシボーンはどの道をゆくのだろう?
アリーシアのお話はくるりとまるまってる感じ。
しかし、最初から魔女 -
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ネタバレ“ニルスが出会った物語”シリーズ最終巻。
…なのにニルスは出てこない。
旅の途中でニルスが耳にした昔話。
巨人族がわざと荒れ地にして人間が踏み込めないようにしてきた土地。そこへやってきた人間の戦士に、難題をふっかけて追い払おうとする巨人の女房。
完璧とはいえないまでも、なんとかクリアしていく。そのおかげで荒れた大地が美しく力強くよみがえる。
国の始まりの神話。この場所はこんな風にして出来たんだよ~ってヤツ。
そういえば子どもが中等部でやった英語劇でも、アイルランドの巨人の話で、女将さんが賢かった(ウチの子が演じた)のを思い出した。
本編がラストへ向けてどうなっていくのかが解説に少し書かれ -
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ネタバレガンの群れの隊長アッカと、アッカが育てたワシのゴルゴのお話。
ニルスの旅が始まる3年前のこと。
ガンはワシを「強盗」と呼びつつも、夏の間に過ごす谷では、両者は上手く共生していた。
そんな中親が戻ってこないワシのヒナを、ガンとして育てることにするアッカ。
とはいえ子育ての中でお互いの小さな違和感が、結果的に大きく隔てる原因となり、それぞれの道を行くことになる。
親子としての愛情と、譲ることのできないアイデンティティ。子どもが成長して自分を見極め出した時、まさにこういったすれ違いや別離は起きるもんだよね。
そこからが子が自分としての人生の選択をしていくことになる。
ケンカ別れみたいな2匹だけ -
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ネタバレ前作で熊に食べられる寸前だったけど、今作では人間に捕まっている。ピンチがピンチ過ぎて心臓に悪い。
ストックホルムでバイオリン弾きをしている老人が、故郷を思い憂いている。
この老人が、捕らえられたニルスを買って助けることになる(子どもの頃母親から聞かされていた“小人に親切にしなければいけない”という教えのため)。
そんな老人の前に突如現れる紳士、実は正体はいい意味でトンデモナイ人。紳士が老人にしたストックホルムの成り立ちのおとぎ話(人魚姫と、天女の羽衣が混ざったような話)も、正直言うと「で?」ってなっちゃう。
“ストックホルムのことも、誰でもが故郷だと思っていいんだよ”という考え方は、“三 -
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昨年発行の月刊誌だけれど、先日新聞で紹介されていたので購入
ウンム・アーザル(アーザルのお母さん)はイスラエルのハイファに住むキリスト教徒のアラブ人
まず、イスラエルに住むアラブ人にもキリスト教徒がいることは知らなかった
それもユダヤ教ではなくキリスト教徒なのだ
イスラエルに住むアラブ人は人口の21%(約209万人)、そのうちキリスト教徒は9%
イスラエル全体ではわずか1.4%のマイノリティ
そんな少数派の彼女は、教会の修道院のために様々な伝統料理を作り、子どもや孫たちに囲まれて暮らしている
けれども若い頃は、ムスリムでもなくユダヤ人でもない彼女は出稼ぎに出るしかなく、好きな勉強を続けるこ -
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「日本人の女性で、イスラエルに住むアラブ人のキリスト教徒を研究している人がいるんだー、へー、えーっと…なんのためにそれを研究?」というボヘーっとした感想しか持てない私。しかも、イスラエルというと「常に紛争」というイメージしかなく、ハイファという街も知らなかったし、普通に生活している人がいるという発想もなかった。
イスラエルで子だくさんの母親というと、オルナ・ドーナトの『母親になって後悔してる』を思い出すけど、あの本はユダヤ教徒だったか、キリスト教徒だったか…。
イスラエルで少数のアラブ人でキリスト教徒、ウンム・アーザル。私には、彼女の修道院での食事作りの仕事よりも、日々の家族の食事作りのシー