平澤朋子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前回は、どこか気の優しい泥棒たちに城跡に閉じ込められる程度で済みましたけどね、
いやぁ、今回はおだやかでないわあー!びっくりしちゃいました。
白バラ団と赤バラ団は、長い長い夏休み、聖像をかけたバラ戦争とプレーリーを駆け回ることに費やしていたっていうのに…
それにしても、エヴァロッタ、カッレったらいつも本当に素敵ね〜
二人がシックステンによって地主館の小部屋に閉じ込められた時も、見事な探偵の仕事っぷりだったわよねー。
それから、白バラ団の身につけた、山賊言葉も最高だった!
まさかあなたがあんな事件に巻き込まれるとは思わなかったけど…
おだやかでない事件はあれど、白バラ団と赤バラ団は、何よ -
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Posted by ブクログ
カッレ、エヴァロッタ、アンデッシュの3人は白バラ軍として赤バラ軍のシックステンたち3人と「聖像」をめぐる戦争をしていた。6人ともこのバラ戦争が気に入って、夏の間の定番の遊びとなっていた。ある夜、古城で赤バラと対決した帰り道、白バラ軍は怪しい車を目撃する。「名探偵」として事件を解決したことのあるカッレたちがその車を見張っていると、なんと悪党たちは有名な科学者とその息子のラスムスを誘拐しようとしていた!
手に汗握る誘拐犯との攻防!カッレたちは無事に悪党たちを出し抜いて人質を救出できるのか、ハラハラしながら最後まで目が離せない物語。スウェーデンの国民的作家リンドグレーンの大人気探偵小説の新訳。 -
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Posted by ブクログ
あー、これまたあらためてすばらしい。子どものころさんざん読んであこがれたけど、今回は大人目線で。
事件は、1巻の宝石泥棒から殺人へと深刻さを増し、3人の直面する危機もさらに大きくなる。
そして、前回は現行犯逮捕だったのが、今回は、容疑者として逮捕→否認→動かぬ証拠を突きつけられて自白、というステップを踏んでおり、そのすべての過程にカッレたち(+赤バラ軍の友達)ががっつりからんでいる。聖像さまも。
カッレたちが全身全霊で遊び、その遊びが事件を解く鍵につながる。これがおもしろくないわけがありましょうか。しかも今回は、敵方の赤バラ軍とも協力しあっているところがいいんだよね。シックステンの愛犬ベッ -
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Posted by ブクログ
不安、嘘、妬み―いろいろな負の感情が重なりあっています。
読んでいてモヤモヤしたり居心地が悪くなったりしますが、それでも目がはなせません。
「魔女」や「キリスト教」の実感は、日本人の、特に子どもたちにはあまりないかもしれませんが、その程度の認知くらいで大丈夫、というか丁度いいのね。
だって、典型的な今時の日本人の女の子が主人公とか、読み手に近い設定だったら…かなり怖いです。怪談レベルです。
何しろそれくらい、闇が濃い話じゃないかなと思うから。
ファンタジーの世界の善き「魔女」ではなく、悪意の象徴としての「魔女」の活躍?はいっそ清々しく感じました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ昔に書かれた話なので、導入部分がある。おもしろくなるまで頑張って読んでほしい話。
最近の本はいきなり本題に入ったり、導入で掴みにかかる話が増えている気がする。昔の話は導入でおだやかな(?)日常を延々描くので、最近の話を読み慣れるととっつきにくいかもしれない。これもタイパなのかな?
主人公カッレくんは、名探偵に憧れる14歳の少年です。自身も名探偵らしい行動をしようと、日々気になる事があると、よく観察し、メモしています。仲良しのエヴァロッタやアンデッシュには、時々冷やかされることもありますが、毎日楽しく遊んでいます。そんなある日、エヴァロッタの家に母親のいとこだという男、エイナルがやってきます。