平澤朋子のレビュー一覧

  • 唐木田さんち物語
    八人兄弟の話、わけわかんなくなるかと思えば書き分けられている。お姉ちゃんの結婚でドキドキさせたかと思えば、さらに引き続いていく物語は、目が離せない。
  • ドン・キホーテ クラシックバレエおひめさま物語
    クラッシックバレエ、『ドン・キホーテ』を子ども向けに書いたもの。小学校3年生くらいから。ルビがふってある漢字もちょうどその位。バレエを習っている子にはもちろん、『おすすめのかわいい本ありますか?』と聞かれた時にもかわいい挿絵を見せながら紹介できそう。
    巻末には、バレエの見どころの解説あり。
  • ドン・キホーテ クラシックバレエおひめさま物語
    今度のバレエの発表会は「ドン・キホーテ」とのことなので絵本を探していたら、タイムリーにもこのシリーズから出た。即購入!
    絵も可愛くて、ドン・キホーテも悲壮にならない程度にコミカル。
    ドン・キホーテというとキトリは出てこない絵本が多いのでこれは本当に嬉しい!
    バレエの舞台を想像しつつ、絵本の物語も楽し...続きを読む
  • 赤い髪のミウ
    虐待やいじめ、いろんな事情をかかえて島に留学にきた子どもたちの姿が素直な姿と展開で書かれている。それは大人の小説とは違う児童文学ならではの良さなのかな。図書室で読んでいたら、『何読んでるの?』と聞いてくれた子にさっそくお勧めした。
  • ねこじゃら商店 世界一のプレゼント
    やっぱり富安陽子さんはいいなあ。

    「ねこじゃら商店/世界一のプレゼント」。偶然その前に読んでいた広嶋玲子「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」も酷似した設定の童話で、ちょっとしたシンクロニシティとなった。

    双方とも、特別に招ばれない限り、普通の人間では辿り着けないあやかしの店が舞台だ。野良猫や妖怪のための裏...続きを読む
  • 世界の果ての魔女学校
    魔女と関わる女の子たちの話をまとめたぞわりとくる短編四編です。
    希望があるかも、と思わせておいて最後の最後に叩き落とします(苦笑)
    けど、登場する女の子達が、魔女に叶えて欲しいと願うものは、思春期?の女の子らしい悩みばかり。『人魚姫』を彷彿とさせます。
    悩んでるときに、もし優しく差し伸べられたら、誰...続きを読む
  • 世界の果ての魔女学校
    「黒魔女さん」の作者の本だ!・・・と、安易に読むべからず。明るく楽しい魔女の話ではありません。

    しっかり、暗く、魔女らしい魔女の話です。
    人間を呪う、りっぱな魔女になるための この世の果てにある学校。
    そこにたどり着いた、四人の少女達の 四つの物語。


    物語の入り方も上手い。
    ピーターパンに出て...続きを読む
  • 風の魔女カイサ ニルスが出会った物語 2
    挿絵の色使いがきれいで、お話の雰囲気とぴったり合っています。1とは違い、やさしい結末で安心して読めました。親子で考え方が違うのは当たり前なのに、同じでないといけないと思ってしまうのはよくある事です。親が違っていいと子どもの背中を押してやる事の大切さを、大人として感じました。
    小学校中学年から。しみじ...続きを読む
  • 赤い髪のミウ
    YAコーナーで出会ったけど、児童書って感じはしなかったなぁ。
    とっても、今の自分に旬な内容だった。

    …どっちが異端なんだろう。
    わたしは、そ~ゆ~ことがスタンダードな世界に生きたい。
  • 世界の果ての魔女学校
    魔女本好きな私としては素通りできない題名。
    表紙も魔女っぽい色合いで雰囲気があったので手にとる。

    魔女学校を舞台とした物語というより、そこに関わった女の子
    1人1人の物語。
    そーいや魔女はいるけど魔男ってないよな。魔人とか魔法使い、とかになるのか?

    ひとつひとつのお話は殆ど関係ないように思う。
    ...続きを読む
  • まぼろしの町 ニルスが出会った物語 1
    「ニルスのふしぎな旅」の中の一つの物語を絵童話にした本。絵がとても綺麗で、物語と合っていて素敵です。使われている言葉はちょっと難しいかも。物語の結末が少し悲しい所が意外でした。
    小学校中学年から。夏休みの読書にもオススメ。
  • 赤い髪のミウ
    『となりのウチナーンチュ』『ちなつのハワイ』と類似する要素「南の島での成長物語」
    3作品とも、登場人物の事情、抱えている問題、克服する方法、描き方が異なるので、比較しながら読むと良いかも...?
    ___
    梨本さんの対応と矢野の言葉が。じわじわ。

    個人的に、本当は、「いとも簡単に」人が生き返る話は好...続きを読む
  • 青の読み手
    小学生高学年から中学生向けのファンタジー作品です。
    イメージ的には、革命直前のフランス・パリのような街並みを舞台としているのでしょうか。貧富の差や政争、貧しくもたくましく生きる少年たち、そして黒魔術と白魔術の戦いなど、大人の物語への架け橋として、良い出来の作品だと思います。

    本巻だけでも楽しめます...続きを読む
  • 青の読み手
    子どもなら夢中になるのかも。
    大人だとどうしてもディテールが気になるかな。
    架空の国を舞台にしたファンタジーで、地名や登場人物の名前はフランス語っぽいし、登場人物の見た目は白人である。時代的には中世、場所もヨーロッパのようではある。
    しかし、修道院はあるがキリスト教はないようで、火の神や太陽神を信仰...続きを読む
  • トムと3時の小人
    本の中に本が挿入されている、という趣向はなかなかかと思いますが、話の内容は、たかどのほうこさんにしては薄っぺらい印象。

    横書きだし、読書の苦手な子を想定しているのかなあと思いました。
  • 青の読み手
    黒魔術白魔術,孤児少年,双子の王女,ファンタジー要素いっぱいの少年の成長物語.ノア少年と行動を共にする言葉を喋る白ネズミのパルメザンことパルが意外と頼りになってかわいい.
  • 名探偵カッレ 城跡の謎
    「カッレ君は面白い」という記憶は間違っていなかった。伏線の回収とかうまいなぁと思う。登場人物が魅力的というのは大人になっての発見。挿絵も素敵。
  • 赤い髪のミウ
    神様や見えないものの存在を信じる人々が住む島の雰囲気がとてもよかったけど、子どもがタバコを吸ったり無免許運転するっていう描写にはびっくりしました。しかも小学生。
    神秘的な感じは素敵だし、子どもにも感じてもらいたい部分はあったけど、いくら主人公が問題児とはいえタバコや運転の描写は子どもが読むのにどうな...続きを読む
  • まぼろしの町 ニルスが出会った物語 1
    ニルスを子どもに紹介したいけど、本編はちょっとハードすぎて、こちらはどうかと思って読んでみました。本編のことは最初に小さな字でちらっとしかかかれていないので、ほとんど意識されないまま読まれることを前提としているようです。そう思うと、ちょっとニルスの立ち位置がわかりずらいかもしれませんが、まああまりそ...続きを読む
  • 世界の果ての魔女学校
    ちょっと想像していたのと違ったので、点が辛くなってしまったかな。もう少しひとりひとりのエピソードを掘り下げてほしかったなと思う。