あらすじ
ガチョウの背に乗ってスウェーデンじゅうを旅するニルスは、ある夜コウノトリに誘われて、海辺の砂浜を散歩していました。そこにこつぜんと、堂々とした城壁に囲まれた町が姿を現します。百年に一度、復活祭の前夜に一時間だけ海底から現れるという不思議な町に踏みこんだニルスは、魅惑的な家々や広場や路地をめぐり、アラビアンナイトさながらの経験をするのですが……。オールカラーの美しい挿絵で贈る、名作古典の入門篇。
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Posted by ブクログ
前説で簡単に“ニルスが小さい理由”と“ガチョウに乗って旅をしている”ことが書かれているので、原作を知らなくても楽しめるかと思う。
ある夜ニルスが迷い込んだのは、住民達の傲慢さに天罰がくだり、海底に沈んだ町。
自身の行動の選択によって、その町を助けることができなかったことに、悲しさと口惜しさをにじませるニルスに、成長を感じる(動物いじめてた子なのでね)。
文章だけでも情景が胸の中に広がっていくけれど、はっきりとした色合いなのに柔らかさのある絵が、いっそう物語を引き立てている。
ヨーロッパの風景写真もついた解説で、背景の理解もすすんだ。
Posted by ブクログ
ニルスは読んだことなかった
全編読むとめっちゃ長編らしい
こんな本だったら
絵本から卒業する子どもたちにピッタリですよね
つい手に取っちゃうキレイな装丁
イメージが固定されちゃうけど
絵の美しさを楽しむのもいいよね
Posted by ブクログ
古典童話シリーズの「ニルスのふしぎな旅」は、ずっしりと重く、あまり分厚い本に慣れていない読者は、見ただけで腰がひけてしまうかもしれない、とのことで、より多くの人にニルスのおはなしに触れてもらえるように企画されたのがこの「ニルスが出会った物語」シリーズ。
美しい挿し絵にひかれて、どんどん先に読み進むことができた。
Posted by ブクログ
2巻目の「風の魔女カイサ」を先に読みましたが、1巻から読んだほうがわかりやすいというものでもなかったので、どれを読んでもよさそうです。
砂漠でニルスが銅貨をひろっていれば…と思わずにはいられません。
すてきな挿絵のおかげで気にしなくてもいいかもしれませんが、「胸壁」「破風」という言葉は注釈があってもいいかと。
Posted by ブクログ
「ニルスのふしぎな旅」の中の一つの物語を絵童話にした本。絵がとても綺麗で、物語と合っていて素敵です。使われている言葉はちょっと難しいかも。物語の結末が少し悲しい所が意外でした。
小学校中学年から。夏休みの読書にもオススメ。
Posted by ブクログ
ニルスを子どもに紹介したいけど、本編はちょっとハードすぎて、こちらはどうかと思って読んでみました。本編のことは最初に小さな字でちらっとしかかかれていないので、ほとんど意識されないまま読まれることを前提としているようです。そう思うと、ちょっとニルスの立ち位置がわかりずらいかもしれませんが、まああまりその辺は気にしなくても子どもは大丈夫だと思います。ただ情景描写がとても美しい、と同時にかなり長く、長い描写に馴れない子は途中で放り出しそうな気がします。この描写をものともしない読者を育てたいのはやまやまなのですが・・・ 最後まで読めば余韻を残す、とても不思議なお話しです。