あらすじ
旅を続けていたニルスは、ストックホルムの沖で旅の仲間とはぐれてしまいます。意地の悪い漁師にとらえられ、あやうく見せ物として売り飛ばされるところを、ある老人に助けられました。野外博物館で働くその老人は、故郷の村を恋しく思う毎日を送っていましたが、そんな彼のもとに首都ストックホルムの魅力をとく紳士が現れます。はたして老人とニルスは、どのような物語に出会うのでしょうか。
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Posted by ブクログ
「ニルスのふしぎな旅」を分冊化したものだと思っていたが、全く違った。
1冊1冊が、楽しめるようになっねいてよかった。挿絵もあっている。
海の乙女の話は、スウェーデンに実際に伝わる昔話なのかなぁと思った。もし、あるならそれも読んでみたいと思った。
Posted by ブクログ
前作で熊に食べられる寸前だったけど、今作では人間に捕まっている。ピンチがピンチ過ぎて心臓に悪い。
ストックホルムでバイオリン弾きをしている老人が、故郷を思い憂いている。
この老人が、捕らえられたニルスを買って助けることになる(子どもの頃母親から聞かされていた“小人に親切にしなければいけない”という教えのため)。
そんな老人の前に突如現れる紳士、実は正体はいい意味でトンデモナイ人。紳士が老人にしたストックホルムの成り立ちのおとぎ話(人魚姫と、天女の羽衣が混ざったような話)も、正直言うと「で?」ってなっちゃう。
“ストックホルムのことも、誰でもが故郷だと思っていいんだよ”という考え方は、“三日住めばハマッ子”という言葉があるらしいハマッ子としては、とてもよく分かるんだけど…
いや、故郷に帰りたいんだから帰ってもいいじゃん?
とはいえ、先祖代々数百年も横浜に生まれ住んでいる身としては、実家にもすぐに帰れるし、望郷という自分の中に無い感覚を、けっこう羨ましいと思ったりもする。