福永武彦のレビュー一覧

  • 現代語訳 古事記

    Posted by ブクログ

    原文は一切ない、非常に読みやすい古事記。
    古事記というものを初めて読んでみたわけですが、神様達が意外にも人間くさいし、その子孫である天皇達は恋多きようで、親しみが沸きました。

    0
    2010年09月14日
  • 現代語訳 古事記

    Posted by ブクログ

    現代語訳された古事記.
    訳者は福永氏.他の訳者による古事記は読んだことがないが,福永氏の訳はわかりやすい.少なくとも一昔(昭和~)の訳本よりは読みやすいと断言できる.八百万の神様の名前は覚えられないけど・・・

    内容は知ってる話が半分,知らなかった話が半分.
    知ってる話も原文で読むと目から鱗が落ちるという話も.
    とくにヤマトタケルノミコトはなぜヤマタノオロチを退治したのか?
    などなど.

    教養として一回は読んでおく本だと思う.

    0
    2009年11月20日
  • 夢みる少年の昼と夜

    Posted by ブクログ

    福永武彦の美しい短編集。やはり表題の「夢みる少年の昼と夜」は傑作だと思います。この子供の世界の不安定であやしい感覚、誰でも持っているものなのですね。美しく妖しい絵物語みたいなお話です。
    クックウ、と一つ。夜の女王があでやかに笑う。
    クックウ、と二つ。直ちゃんが顕微鏡を持った手で行く先を示す。
    クックウ、と三つ……。

    0
    2009年10月04日
  • 廃市・飛ぶ男

    Posted by ブクログ

    初めて『廃市』を読んだとき、多分まだ中学生くらいで、美しい街並みと古き良き日本の古都のイメージは鮮明に浮かぶのに、登場人物達の心情はいまいち理解できなかったし、よくわからなかった。大人になった今、読み返してみて、、
    子供には分かりませんよ、こんな本読んで自分はませてたなあ、と思います。

    0
    2009年10月04日
  • 現代語訳 古事記

    Posted by ブクログ

    最初が笑える。神様が妙に人間チック。アマテラスのご機嫌な押しにアメノウズメが踊るのが好きです。
    ヤマタノオロチなんかは有名なのでは。

    0
    2009年10月04日
  • 廃市・飛ぶ男

    Posted by ブクログ

    幾つかの作品が収録されているが、表題になっている「廃市」と「飛ぶ男」とでも話としてみると印象がまったく違う。ちなみに私は「廃市」と「退屈な少年」が好きです。描かれる情景などは美しいけれど、そこに色味はなく、ただ灰色の世界。

    0
    2009年10月04日
  • 海市

    Posted by ブクログ

    第一部のみで完結していれば幻想的でよかったが、ヒロインのキャラがいまいち不思議ちゃんなのが、読み進むにつれて納得できなくなる。

    0
    2009年10月04日
  • 草の花

    Posted by ブクログ

    軽井沢書店にて、軽井沢とゆかりのある本の一つとしてあるもののなかから選んで購入した本。最後のところでおそらく追分のあたりから山の方へ向かう散歩道が出てくる。浅間山の微動もあったりしたけど、メインの舞台というわけでもなくそう長い時間を軽井沢です費やしたわけではなかったので残念だった。

    0
    2026年05月05日
  • 草の花

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    何がきっかけでこの作品に出会ったのか覚えてないのだけど、BL、ぽいから?タイトルと作者名から硬派な匂いを感じ、文章はしっとりとした純文学然としていて、高尚。だからといって、全く読みにくくないのが不思議です。要は人生に失敗した男の手記を読む話なのですが、かわいそうとかではなく、ただ美しい。汐見はとても純粋で愚直で、自然に愛を求めて、望むままに死を選んだのですよね。汐見が小説を残したのも誰かに自分を覚えていてほしいという愚直さゆえか。後からじわりと心にくる系な気がします。これは良い作品でした。

    0
    2026年03月18日
  • 古事記物語

    Posted by ブクログ

    このトシになって、ようやく、日本のあらゆる物語には、古事記と源氏物語のエッセンスがあるんだよなあ(八犬伝とか)、と思い、やや観念して読み始めたのが、福永武彦の古事記。
    ネットでみると鈴木三重吉バージョンのほうが圧倒的にシェアが広そうなので、いずれはそちらでも読もうかな。
    しかしまあ、これは家系図をつけてほしい作品ですね。
    福永武彦の優しい喋り方が新鮮でした。

    こうの史代の古事記とか、ほかの子ども用の読み物から、私にも事前にいくらかの知識はあったが、
    ・荻原規子の勾玉三部作(とくに空色勾玉と白鳥異伝)ちょうど再読中
    ・氷室冴子のクララ白書の作中の劇『狭穂彦の叛乱(狭穂彦と狭穂姫)』あの髪の毛のセリフはこういうことだったのか
    ・田辺聖子『隼別王子の叛乱』これって悪役は仁徳天皇だったのか…すっかり忘れてた。たしかに悪の先妻?で岩姫ってひとが出てきたけど、空色勾玉にも岩姫って言うオバアサンがいたなあ。
    ・そういえば手塚治虫『火の鳥』、途中で止まってたな…読まないと…
    ということを感じつつ読んだ。

    神話の神々の話から、実在の天皇までを繋ぐ物語。
    読み物としてはやはり前半のほうが面白いね。
    天皇時代の物語は権力闘争ばかりになり、現代人からみれば、登場人物の多くは名前の長いサイコパスなのだけど、
    ・兄弟は割と仲悪いが、たまに仲良し兄弟もいる
    ・夫婦仲は良い、が一夫多妻制ゆえの女性の権利=ゼロ具合が辛い
    ・同母兄弟だったら、こんなに内ゲバ戦争や後継者争いは無くても済むのでは?
    ・朝鮮半島からの登場人物もちらほら。高い職能で以て、日本でも活躍し大切にされてきた人たち。朝鮮半島での神話に日本はどんな立ち位置で描かれているのだろう?古事記では個人への敬意はともかく、朝鮮王族への敬意は感じられなかった
    ・ヤマトタケルの激しいバイオレンスがしんどい。すぐ他人を殺すヒーロー。これが《無限の住人》の天津の原型なんだよな…。最愛のオトノタチバナ姫がいるのに、他の女(正妻)と結婚してるところも一緒だよ。
    ・ヤマトタケルの葬式で歌われた歌は、いまの天皇の葬式でも歌われてるらしい。すごいねー、すごい。
    ・仁徳天皇は天皇位につくまではけっこう良い人だったのに

    終盤に出てきた、オオオ、という名前の美少女は、世界中にいるという、あああ、という名のゲーム主人公勇者の存在を思い出した。(※オオオは大魚のこと)

    近畿地方に住んでいると、これらの神話は非常に身近な物語になるので嬉しい。
    兎我野は今は大阪北区の歓楽街だし、奈良や滋賀、北陸中国九州のいろんな地名がきらきらと見える。
    いまなお残る地名の由来が、あちこちに出てきて楽しい。
    イルカの血だらけだった血浦≒角鹿(敦賀)とか。

    そういえば、「五月蝿い」という表現がアマテラスやスサノオ周辺に2回も出てきたので、もしや原文もその表現なのでは?と思って調べたら、たしかに古事記原文にも『音如狭蝿』…狭蝿(さばえ)=田植えの頃の蝿のようにうるさい、とあった。歴史ある表現なのですねー。

    0
    2025年10月11日
  • P+D BOOKS 海市

    Posted by ブクログ

    愛は、かげろう。
    ずっと続く愛なんてないのに、同じことを繰り返している。
    愛している、という言葉のなんと薄っぺらいことか。
    物語の最後が冒頭の場面につながっているのは、そのことを象徴しているかのようだ。

    場所も時間もバラバラのエピソードが積み重なっていって、彼とか彼女とかの人称代名詞だけで語られるエピソードもあるので、誰と誰が同一人物で、どのように物語がつながっているのか、最初は謎だらけだった。
    それが読み進めていくうちに、だんだんと全貌が明らかになっていくという構成は、意欲的だと思う。

    内容的に、好きか嫌いかという基準で言うと、それほど好きな物語ではない。
    澁太吉の身勝手さは昭和の男そのものだし、かと言って、安見子を始めとする女性陣にも共感はできない。
    誰にも共感できず、図太くなければ死に向かい、それでも澁はしたたかに生き続けるのだろう。
    過去に関係を持った女性たち、という霞みがかった美しい思い出だけを胸にしまって。

    0
    2024年11月28日
  • 特別試し読み版 日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集 池澤夏樹=個人編集 日本文学全集

    購入済み

    臨界前に訳した日本昔話

    この「特別試し読み版」は、中世前期に鎌倉時代が成立した頃にできた『宇治拾遺物語』のなかから「瘤取り爺さん」を抜粋し、現代作家によるその翻訳を読めるようになっている。これは誰でも子供のときから知って記憶してるお伽話の一つだ。ただ、現代の日本人で中世当時鎌倉時代の世相がわかる者はほとんどいない。そこで現代の風俗を入れたようにして翻訳する意味は大きい。ここでは登場する鬼どもは、赤や青のほかに黒い皮膚のがいてそいつはゴールドのふんどしを締めていたりする。カラフルである。今、都会の繁華街の外国人らの路上飲みが問題になっている。派手な衣装で髪の色も肌の色もさまざまで酔っ払った彼ら彼女らに囲まれたりするとちょっとビビッてしまう。しかし、中世の鬼は異界に属しスーパーナチュラルな存在である。これは鎌倉時代にこの説話に何を込めて伝え残したかったのだろうかと千年前の時空を覗くきっかけとなるであろう。この説話のしめくくりは「物うらやみはすまじき事なりとぞ。」

    0
    2024年06月11日
  • 草の花

    Posted by ブクログ

    福永武彦自身の体験がもとになった私小説の雰囲気漂う、著者の中では数少ない作品の一つである。主人公の汐見の純粋すぎるがゆえに、後輩の藤木やその妹の千枝子との恋愛感情をこじらせている様は、非常に胸が痛んだ。ひねくれた性格によってこじらせる場合もあるが、純粋すぎる性格によってこじらせる場合もあることをこの作品で認識することができた。
    自分はここまでの純粋な気持ちを持っていないので、なぜここまで汐見が戦争や孤独、恋愛に対して深く考え、潔癖であろうとするのか、理解に苦しむ部分もあった。戦中の時代だからこその感情なのかもしれないが、当時の若者とは少し違う感性、考え方を持っているがために、自分を苦しめてしまっているのだろうか。そうなのではないかと思いながら読み進めていたため、自分も辛くなってしまう場面がいくつかあった。ここまでの長文を手記として綴った汐見の文章力には脱帽である。

    0
    2024年03月04日
  • 告別

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    上条慎吾、というひとを追悼するために書いたのかな、と思うけれど、(モデルがいるのかどうかはわからないけど)そのわりには上条の魅力が伝わってこない。
    何かを創り出したくて、できなくて、教師や評論をやっている自分を恥じている。異国で知り合った女性に惹かれ、でも家庭を捨てることはできず、どちらも傷つける。
    外では、人たらしだったっぽい。

    それと、終始、上条の妻のことが悪し様に書かれているのがとても気になる…

    オ前ガソノ時本当ニ欲シカッタモノハ何ダロウ。 平和ナノカ、眠リナノカ、タダオ前ヒトリノ孤独ナノカ。
    自死した娘に対しての、上條の呼びかけが、じわじわくる。結局は「孤独」についてのはなしなのかな。

    「形見分け」の方がおもしろかった。
    海辺の洋館、記憶喪失の画家。
    画家とふたりで閉じこもることを選んだ「さっちゃん」。
    ミステリになりそうな予感が好き。


    0
    2024年02月27日
  • 現代語訳 古事記

    Posted by ブクログ

    231204053

    伊予之二名島である四国は体がひとつで顔が四つであった。神話であり歴史である古事記は面白い。

    0
    2023年12月04日
  • 古事記物語

    Posted by ブクログ

    最初の神々のクズさ爆発してて、しかも何やるにしても新しい神が生まれてくるっていう物語が大好きだったのに、中盤以降は史実を元にした誇張ぽくてなんだか退屈だったかな。

    0
    2023年05月27日
  • P+D BOOKS 廃市

    Posted by ブクログ

    福永武彦の短編6話
    廃市と退屈な少年は読んでて面白かった
    残りはワシの読解力の問題か話がよく分かりませんでした

    0
    2023年04月12日
  • 古事記物語

    Posted by ブクログ

    最後の方は殺したり殺されたりがひたすら書かれていました。
    神から人間になっていくにつれてどんどん欲が出てくるのかなあと思いました。

    0
    2022年11月26日
  • 告別

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    生と死を語るときにもっとも大事なのは、その語り手が何者であるかがはっきりとしていることなのではないかと思う。大切なことほど誰が言っているのかというのは重要視したい。
    「告別」においては生と死に関する思考の中心にいる上条慎吾の存在を掴みきれぬまま読み終えた気がする。だからか書かれている言葉と思想に惹かれそうになっても、あと一歩近づけなかった。

    小説の構成も独特だ。上条慎吾とその友人の語りが交互になって上条という人間を描くも、時系列がかなり複雑に行き来しているように思えた。
    読んでいていちばん感じたのはこの友人がどれだけ上条慎吾の心から遠いかということで、そのこと自体に、人の心には決して近づけず誰しもが孤独を抱えて生きるというメッセージを受け取れはするのだけど、それ以上の意味を本作からは見出せなかった。この友人は作者自身を投影した者か、もしくは上条慎吾のゴーストと仮定して読んでいけば、物語の視え方が変わるだろうか。
    作品としては二作品目の「形見分け」を興味深く読んだけれど、「告別」のほうが作者に近づける作品だという気がした。

    0
    2022年06月12日
  • 古事記物語

    Posted by ブクログ

    日本最古とされる書物・古事記を中高生向けに翻案した本だが、原著の泥臭い(う●こ臭い?)部分も隠さず訳していて好感が持てた。神話として綺麗すぎる形にはまとめていないので、帰って若年層も親しみを持てるのでは。「中学以上」向けとなっているが、ある程度読書慣れしていれば小学中学年くらいでも読めそう。ただ、「悪者」という表現について、成立背景的に「天皇に従わない強者」「天皇の力の及んでいない土地の支配者」に過ぎないという点に、あとがきでも触れていないのが残念。

    0
    2022年04月03日