あらすじ
スサノオノミコトの大蛇退治,イナバの白ウサギ,海幸と山幸,ヤマトタケルノミコトの冒険など,日本民族のいぶきをいきいきと伝える有名な神話が,楽しく大らかに語られます.
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思ったより読みやすい。1957年の作品とは。
断片しか知らなかった話がこのようなかたちであれ、やっと通して読めた。
神話らしいダイナミズムがあり、思いもかけない展開があり、ときに人情と道理が示される。
物語の特徴
・動物と人間がほぼ対等
・神様といえダメなやつが目立つ
・生と死がありふれている
・死後の世界が身近
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古事記入門に最適。
わかりやすく平易な言葉で書かれていて、大人が読んでも楽しめる文章。
猪瀬直樹さんが「言葉の力」の中でおすすめしていたので読んでみたが、古事記の原文に挑む前に出会えてよかった。
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奈良や九州へ行くにあたってこういうものは読んどいたほうがいいかなと。
まずは子供向け。
わかりやすいし面白い。
次は大人向けや訓読文あたりを呼んでみたい。
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子供でもわかるような訳+詩の形式にした和歌が載っていて読みやすい。神話から天皇史にぬるっと移行しててウケたし、神はすぐ生まれて天皇家の人はすぐ殺される
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詩人、小説家である福永武彦による古事記物語。古事記原文をわかりやすく、かつ、美しい文体で表現している。同じ神話でも、ギリシアやローマの神々とは違った、伸びやかさ、大らかさを感じる。
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これは「古事記入門書」としてはかなり読みやすい本だと思います。 おおまかなエピソードはほぼ網羅されているし、神様の名前もちゃんとカタカナ表記の後に漢字フリガナ(? 音だけで選ばれた当て字っぽいのも多いけど)付きだし・・・・。 古事記に出てくる神様 & 天孫の名前って、カタカナやヒラガナだけで表記されちゃうと、舌を噛みそうになっちゃううえ、古代日本人が抱いていたその人のイメージ・・・・みたいなものが伝わってこないと思うんですよね。 その顕著な例が天照大御神とか大国主命だと思うんですよ。 漢字だけであの読み方(アマテラスオオミカミ オオクニヌシノミコト)はなかなか結びつかないけれど、この漢字を読めば天照大御神が日の神であることは明白だし、大国主命が国造りの神様であることもスンナリ理解できます。
難点をあげるとすれば、古事記に記されている歌謡(と言うか和歌)の部分が現代詩っぽい文章に書き換えられているということ。 これも歌謡のままだと何を歌っているのかスンナリとはわからないから訳文は必要なんだけど、ここまで詩の形に変形されちゃうと赴きに欠けるというか、別物になってしまうというか・・・・・。
(全文はブログにて)
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このトシになって、ようやく、日本のあらゆる物語には、古事記と源氏物語のエッセンスがあるんだよなあ(八犬伝とか)、と思い、やや観念して読み始めたのが、福永武彦の古事記。
ネットでみると鈴木三重吉バージョンのほうが圧倒的にシェアが広そうなので、いずれはそちらでも読もうかな。
しかしまあ、これは家系図をつけてほしい作品ですね。
福永武彦の優しい喋り方が新鮮でした。
こうの史代の古事記とか、ほかの子ども用の読み物から、私にも事前にいくらかの知識はあったが、
・荻原規子の勾玉三部作(とくに空色勾玉と白鳥異伝)ちょうど再読中
・氷室冴子のクララ白書の作中の劇『狭穂彦の叛乱(狭穂彦と狭穂姫)』あの髪の毛のセリフはこういうことだったのか
・田辺聖子『隼別王子の叛乱』これって悪役は仁徳天皇だったのか…すっかり忘れてた。たしかに悪の先妻?で岩姫ってひとが出てきたけど、空色勾玉にも岩姫って言うオバアサンがいたなあ。
・そういえば手塚治虫『火の鳥』、途中で止まってたな…読まないと…
ということを感じつつ読んだ。
神話の神々の話から、実在の天皇までを繋ぐ物語。
読み物としてはやはり前半のほうが面白いね。
天皇時代の物語は権力闘争ばかりになり、現代人からみれば、登場人物の多くは名前の長いサイコパスなのだけど、
・兄弟は割と仲悪いが、たまに仲良し兄弟もいる
・夫婦仲は良い、が一夫多妻制ゆえの女性の権利=ゼロ具合が辛い
・同母兄弟だったら、こんなに内ゲバ戦争や後継者争いは無くても済むのでは?
・朝鮮半島からの登場人物もちらほら。高い職能で以て、日本でも活躍し大切にされてきた人たち。朝鮮半島での神話に日本はどんな立ち位置で描かれているのだろう?古事記では個人への敬意はともかく、朝鮮王族への敬意は感じられなかった
・ヤマトタケルの激しいバイオレンスがしんどい。すぐ他人を殺すヒーロー。これが《無限の住人》の天津の原型なんだよな…。最愛のオトノタチバナ姫がいるのに、他の女(正妻)と結婚してるところも一緒だよ。
・ヤマトタケルの葬式で歌われた歌は、いまの天皇の葬式でも歌われてるらしい。すごいねー、すごい。
・仁徳天皇は天皇位につくまではけっこう良い人だったのに
終盤に出てきた、オオオ、という名前の美少女は、世界中にいるという、あああ、という名のゲーム主人公勇者の存在を思い出した。(※オオオは大魚のこと)
近畿地方に住んでいると、これらの神話は非常に身近な物語になるので嬉しい。
兎我野は今は大阪北区の歓楽街だし、奈良や滋賀、北陸中国九州のいろんな地名がきらきらと見える。
いまなお残る地名の由来が、あちこちに出てきて楽しい。
イルカの血だらけだった血浦≒角鹿(敦賀)とか。
そういえば、「五月蝿い」という表現がアマテラスやスサノオ周辺に2回も出てきたので、もしや原文もその表現なのでは?と思って調べたら、たしかに古事記原文にも『音如狭蝿』…狭蝿(さばえ)=田植えの頃の蝿のようにうるさい、とあった。歴史ある表現なのですねー。
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最初の神々のクズさ爆発してて、しかも何やるにしても新しい神が生まれてくるっていう物語が大好きだったのに、中盤以降は史実を元にした誇張ぽくてなんだか退屈だったかな。
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日本最古とされる書物・古事記を中高生向けに翻案した本だが、原著の泥臭い(う●こ臭い?)部分も隠さず訳していて好感が持てた。神話として綺麗すぎる形にはまとめていないので、帰って若年層も親しみを持てるのでは。「中学以上」向けとなっているが、ある程度読書慣れしていれば小学中学年くらいでも読めそう。ただ、「悪者」という表現について、成立背景的に「天皇に従わない強者」「天皇の力の及んでいない土地の支配者」に過ぎないという点に、あとがきでも触れていないのが残念。
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児童書だから最後まで読めたのだろう。
生と死,愛情と残酷さ,賢さと狡さ,何とも人間らしさが詰まった物語。このような物語があり,それを伝えている日本に驚く。
神功皇后は九州福岡にエピソードが多く,関連する神社も多い。
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元々が読みやすいとはいえないものなので仕方が無いと思うがやっぱり心から面白かった!とはいえなかった。まずは名前の長さと意味のわからなさでくじけそうになり、登場人物の多さでまたくじける。カナは漢字にルビを振った方が理解しやすいかと思った。けれども、相当に読みやすくはなっているのだと思う。現代の子どもたちの倫理観としてこの結婚?の多さとか、兄弟での争いとかは受入れられるのだろうか。昔話として天の岩戸とかイザナギイザナミ、海幸山幸、天皇の寿命の長さなんかを基礎知識として知っていないと楽しめないものなのかなと思った。文体の美しさとかはよくわからないのだけど、読みにくいものではなかったので、次へのステップとして使える子は使えるのかなと。私にはその素養は無いらしく、ギリシア神話なんかを読むときと同じ壁を感じる。
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ちゃんと読んでなかった古事記
いまさらすぎるけど読んでみた。
神様大杉
名前むずかしすぎ
天皇争いすぎ‥
奥さんもらいすぎ!
いなばのしろうさぎや
結局お父さんに愛されなかったヤマトタケルや
ヤマタノオロチの話や
あまのいわととか
くさなぎのつるぎとか
うみさちやまさちとか
なんとなく知ってた神話がずらり
でもざっと読みすぎて頭に入ってないな‥