北大路公子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
北国の長い冬の楽しみは、キミコ先生のご本である。
先生もおそらくその辺りを鑑みて、冬に新刊を出してくださる。(不確実な情報です)新しい本の香りを嗅ぎながらの読書。でも笑って吹き出す息がせっかくの香りを飛ばしてしまう。
ご病気をされた後の、回復期のエッセイなので、飲酒少なめ、笑いもやや少なめ、しかも、ご母堂を亡くされるというタイミングもあって、ややテンションも低め。しかし、無理やりだが今回は行動する姿が多い。ウォーキングにジム、なんと登山までする。が、その分弱音を吐くのは多め。
病気のキミコ先生しか知らない、小説すばるの若き担当S氏(男性)、懐かしの元祖K嬢も参加していい味を出している。
丹下 -
Posted by ブクログ
この文章のすごさはわかる人にしかわからないと思う。がっつりハマる人と全くツボらない人にはっきり分かれる気がします。
言ってみれば、どうでもいいことを、些末なことを、人が気にも止めないようなことをこれだけ手間隙かけて格調高く(笑)この長さで紡げるというのは特別な才能だと思います。
くだらないという人は同じことをできるのか?と思う。
笑いのツボを押さえるということの難しさは結局センスなんだなと感じます。
タイトルも秀逸。こんなタイトルの話の中身があんな話とは想像つくまい、というものばかり。
私は共感するあまり「ぞるぞる」の数ページを音読しました(笑) -
Posted by ブクログ
ネタバレTwitterでは頻繁にお見かけするのに書籍では久しぶりのキミコ先生。
流行に疎いキミコ先生が「流行りモノ」のエッセイを連載?サカナクションを新しい水族館、ふなっしーを鮒だと勘違いしていた先生が…。
キミコ先生の脳内はまだまだ昭和の割合が9割位占拠しているのに、次々に平成の世(平成26〜29年配信)を賑わす新たなモノたちに先生がアワアワする様子が只々可笑しい。
『アナと雪の女王』など、本編を全く知らないのに本編以上のクオリティを発揮する先生の想像力には、脇腹が痛くなる位笑わせてもらった。
あと道産子・キミコの北海道産のお菓子や食べ物に興味津々。「幾万人もの口中から差し歯を奪ったという伝説の粘