北大路公子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
声を出して笑える文庫本。そのへんは他の方のレビューどおりです。
他人の思考から学びを得るのが本の醍醐味だとすれば、「私のことはほっておいてください」の著者、北大路公子さんの頭の中を覗き見ることで、得られることは特に無いし、ひょっとすると「この人、いつも昼酒してて体壊さないのかな」とか「そこそこ収入はありそうなのだから、早く結婚すればいいのに」とか、余計な心配するだけかもしれないけれど、そもそも、そんなこと一番気にしているのは、北大路さん御本人だし、むしろ、自堕落な生活やちょっと癖の強い妄想を、ここまで思いっきり赤裸々かつ明け透けに書かれると、むしろ清々しい。
お酒の失敗エピソードが多いが、佐藤浩市愛と、相撲愛がにじみ出ている下りが個人的に好き。特に稀勢の里に対する「積極的に忘れる」という応援のあり方が画期的で、「自分が観戦していると贔屓のチームが負ける」というジンクスを感じている自分には共感ポイント。
(「生きていてもいいかしら日記」の「あまのにゅう」の面白さと匹敵のエピソードと思う)
フェイスブックのなりすましアカウント対策では、解決策が見つかりそうなところまでたどり着いて、そもそも自分の本名が「北大路公子じゃない」ことに愕然とした場面などは、こちらも仰け反る。 -
Posted by ブクログ
「世の中には努力して頑張っている人がこんなにたくさんいるのだから、私はそれほど頑張らなくてもいいや」
「世の中には働いている人がこんなにたくさんいるのだから、私はビール飲んでもいいや」
だらしない自分を責めがちな私もこの考えには目からウロコであり、笑ってしまった。
この作者とは境遇や共通点が多く、ぐうたらなところもそっくりなのだが、似すぎていると「本当にこんなんでいいのかな…」苦笑いが出る。
文章は軽快で面白いのだが、何のためにもならない生産性のない内容で、逆に焦りも生まれる。
暇潰しにクスリと笑いたいときにはいいのかもしれない。
疲れたときにパラパラと読むのがちょうど良い。
★3 -
Posted by ブクログ
あらゆる出来事が等しく遠くなるように、あらゆる感情が等しく平らになるように、あらゆる景色が等しく小さくなるように、人は入れ替わる。そんな風にして自分の感情を肩代わりさせている。意味の擦り切れたやりとりを日々繰り返し、やがて言葉だけではなくお互いの存在すら無意味になってきた頃、離婚を決意。だからか、他愛のない言葉ばかりであっても、影のような住人との暮らしにぼんやり疲れていた主人公には、そんな馴染み深い親しさが心地よかった。人は自分の感情くらいは自分で引き受けるべき、替わらない人たちのように。SFなのかファンタジーなのか不分明ではあるが、小説であることだけは確か。タイトルのハッピーライフは言いえて妙。エッセイとは全く異なる魅力がひたひたと迫ってくる。