あらすじ
小さい頃から「早くしなさい」と言われ続けた私が気がついた世の中の真実とは――。「どんな毎日にも笑えることを見つけることができる」と信じる著者による、珠玉のエッセイ集。相撲への愛が迸るロングエッセイ、日常のゆるい出来事を導入にいつの間にか本の内容に鋭く切り込んでいく油断のならない書評集、奇妙な味わいの掌編小説二編も収録した、キミコの魅力に満ち溢れた一冊! 本人も「書いたことを忘れていた」貴重な原稿が満載です。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
そう、すべて忘れて生きていく…とてもいいと思います。
何にも逆らわずに。共感しながら笑いながら読みました。
最後の奇談集はちょっと恐怖…
この作家さんのテンポは私好みです…
Posted by ブクログ
第三章 呑んで読んで、呑まれて読んで からがとても印象に残った。文庫本の見開き2ページで一冊の本を紹介しているのが、第三章だ。
北大路さんが、読んだ本を紹介してくれるのだが、彼女でしかできない方法で表現して、思わず読んでみたくなるのだが、ある程度の覚悟が必要な気がする。
第四章 奇談集 は、不思議な余韻を残す2作品を堪能できる。
Posted by ブクログ
エッセイ集でありながら、書籍の 紹介もされており簡潔で興味をそそる表現で、いくつかは欲しい書籍リストに入ってしまった程。心のどこかに引っかかる事に気づかせて頂いたり、私だけじゃない!と安心したり。なんだか温かい気持ちになりました。
Posted by ブクログ
北大路公子『すべて忘れて生きていく』PHP文芸文庫。
これまでの酒まみれ、相撲まみれのぐーたらエッセイとは一味違う作品集。全部で4章で構成されているのだが、章を重ねる毎にテンションが下がるのだ(決して面白くないということではない)。そして、これまで余り描かれなかった自身のことに触れている点が興味深かった。
第一章は頑張らない理由を正当化しようという、いつもの北大路公子のぐーたらエッセイ。第二章は相撲好きを前面に押し出した、これもいつもの北大路公子らしいエッセイ。
第三章は一転して『北海道新聞』に掲載された書評エッセイと他の作家の文庫解説となる。時折、北大路公子らしさも垣間見えるものの、その真面目な書評と読書の幅に驚いた。
そして何と第四章は奇談集と題した創作短編となる。個人的には第四章はオマケみたいなもので、無い方が良かったかなと思う。
Posted by ブクログ
楽しみにしていた新刊。今まで色々な媒体に載った文章をまとめたものらしいですが、最近のものも昔のものも区別がつかず、著者の姿勢が一貫しているのがすごい。
相撲の話を読めば興味のなかった相撲を見てみたくなり、書評も紹介された本を読みたくなる。最後の短編小説を読むと、気味の悪い怪奇譚で同じ人とは思えない。
一冊で色々楽しめるので移動とかに読むのがいいかもしれないです。
Posted by ブクログ
北大路さんの本何冊目だろう、、覚えてないがやっと免疫もできてきて、公共機関で読んでも吹き出すことはしなくなった
今回も面白い
まさか道新に連載されていたなんて
北大路さんのおすすめ本も読んでみようと思いました!
本を読んでいると、本を紹介されることが多くて、どんどん読みたい本が増えていきます
Posted by ブクログ
掲載誌が違うとこうも違った文章になるのかと驚きの一冊。
勿論、エッセイにおいては「らしさ」がちらほら見えているんだけど、第二章の相撲誌掲載文は更に控えめ。そんでも面白く読ませるんだからすごいもんだ。
以前に読んだ短編は合わなかったけど、今回のは大人の暗い御伽噺といった体で、思わずゾクリ。怖いのが苦手と公言していて、良く書けたもんだ。
Posted by ブクログ
安定のお正月と確定申告のくだり。
「呑んで読んで呑まれて読んで」
では読んでみたい本が沢山増えた。
巻末のダークファンタジー?もよい。
ほんとに文才ある人だ。
Posted by ブクログ
第一章・第二章のエッセイをニヤニヤしながら読み、第三章で紹介されている本に興味を持ち、第四章(奇談集)で物語の世界に浸る・・・。この本、色んな風に楽しめました!
特に第四章は、「キミコさんの、ちゃんとした小説だー!」と興奮しましたね。前にどの本かで読んだ河童のお話みたいなのも好きだけど、おふざけ要素なしのお話も読んでみたいと思っていたので。
やっぱり巧かったし、作家さんだなぁ、と感心しました。
Posted by ブクログ
北大路公子 著「すべて忘れて生きていく」、2018.5発行です。スー女(相撲ファンの女子の略称)の公子さん、前相撲(朝八時)から結びの一番(夕方六時)まで、だらだら酒を呑みながら、ひたすら相撲を観て過ごす完璧な一日を過ごしたいそうです(^-^) そして一年の目標は、「日めくりを毎日めくること」とか。ぷっ!(^-^) 久しぶりの公子節、満喫しました。
Posted by ブクログ
著者の様々な媒体で発表された原稿を纏めた一冊です。今回のエッセイは、爆笑というよりは、しっとりとした心打たれる内容が多くを占めています。特に「相撲好きにもホドがある」で纏められたエッセイは、相撲ファンという雑誌に載せられたもので、心温まる内容が多く著者のエッセイストとしての力量を感じることのできるものになっています。そして、第4章の奇談集も小説のような読みごたえがあり良いです。あとがきには、作者らしいエピソードが載っており、笑えました。
Posted by ブクログ
今まで発表した色々な文章の寄せ集め。
エッセイやら書評やら短編小説やら。
ちょっと思っていたのとは、違った。
私は北大路公子さんの日常のエッセイを読んで笑いたいのだ。
公子さんが呑んだくれたり雪かきを呪ったりする様を読みたい。
星は3つだが、そんなに満足度は高くない。
次作に期待。
Posted by ブクログ
お母さんが好きで買ってる本!
回ってきましたー!
北海道の方で、北国あるあるがよく描かれいて、
わかる、わかる!っていうのもあるし、
普段の日常に起きる小さなハプニングへの
述懐がたまらなく面白い言い回しで描いてあって、
いや、わかる!わかるんだけど、そうか、そう言う視点でみたら、なるほど確かにそうさな。
と、なんともない日常がエッセイになっちゃうんだもんな。
なんて思いながら読めます。
これはもう筆力なのかな。
最後ちゃんと物語で。
あ、このかた、ちゃんとした本も書ける方なのね!
と、とても失礼な驚き方をしてしまった一冊でした!
そうそう、このかたの読書傾向がわりとわたしと似てて、読んだ本の感想がまた面白かった!!!!
文章のプロに感想書かせたらこうなるのか。
と、同じような感想を覚えたわたしとしては、
やはりプロだよな。
読ませてくれるわ。
母が好きなのもうなづける。
#本
#感想
#母の本
#もらった
#このあとヤマザキさんへ
#バタフライ仲間
#オオブチさん
#本仲間
#71歳
#最近毎週本の交換してます
#嬉しい
#楽しい
Posted by ブクログ
これまで北大路さんが連載したり寄稿してきた文集のまとめ本。読書案内もちょっと兼ねていて、読みたいと思う本が数冊あった。最後の「奇談集」が思いの外おもしろかった。
Posted by ブクログ
本の紹介では何冊も読みたい本に登録したし、最後の奇談集はどっちもゾっとしたよ〜!この人、ちゃんとした(失礼)物語も書けるんだ!(失礼)でも日常のエッセイの方が好きだなー。キミコさんが飲んで酔っ払って何かを無くして相撲を見ている、そんな毎日が愛おしい。
Posted by ブクログ
エッセイ+書評+短編小説。
エッセイは安定の面白さ。
「日記エッセーの流儀」1〜4は読売新聞掲載。そう言えば、夕刊に月替わりのミニコーナーがあったけど、当時は全然気づいてなかった。北大路さんが世に出たきっかけが書かれていたのに。
北海道新聞の読書エッセイ(?)は必ずしも新刊について書かれたものではないが、それがいい。
後半の2篇は文庫の解説だが、椰月美智子の「純愛モラトリアム」原田ひ香「三人屋」どちらも読みたくなった。
奇談2篇、どちらもコワイ。
Posted by ブクログ
爆笑、は無かったけれど、ふふ、となる所多数。やっぱり癒やされました。相撲愛がすご過ぎてそこもまた読み応えがありました。書評もまた面白く…。多くの本を読んでおられていて(当然か)、目線もまた個性的なので、ついつい読みたくなる♪私が読んだ事のかる作品は登場しませんでした。まだまだだな、私。小説2作も少し不気味で面白かったです。
Posted by ブクログ
少しずつ綻んでいた桜並木の花の蕾が、ある日、気づいた時には満開になっている。陽射しは温かく、風は柔らか。すべてが白く霞み匂いたつ。空を覆うように咲く視界に入りきらない桜。春は穏やかにやってくる。いつの間にか近づいてきて、そっと隣に寄り添っている。感情的にもイベント的にも起伏の少ない生活の中、それでも春はやってくる。いやなことはすっぱり忘れ今日一日を新たなスタートとして力強く生きていきたい。