北大路公子のレビュー一覧
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「生きていてもいいかしら日記」から大幅パワーアップ。前作も笑えたが今回は腹筋が痙攣するほど笑える。日記形式で展開される「日常」におけるあらゆるテーマが網羅されており最後まで飽きがこない。
「その後」で刺されるトドメには見事な「オチ」が付与される。それに加えて、一つの考察をする際に限りなく続く妄想連鎖、絶妙のタイミングで放たれる周囲のツッコミ、幅広い趣味趣向と無意味なその意義、場面に応じて適宜切り替えられる文語体口語体そして暴言の各モード、北海道という気候的地域的アドバンテージを活かした状況設定。こうした要素が全体的に「ふつうに生きてても楽しいことあるよ」といった雰囲気を創り出している。こ -
Posted by ブクログ
笑えるエッセイとしては最高!
40代独身、両親と暮らす、趣味は昼酒という著者。
日常のちょっとした出来事がやたらおかしなことに発展する!
妄想力があふれ出る文章は流麗ともいえるほどだけど、ゆるゆるダメダメな内容がなんともいえない‥
飼い猫に斉藤君とあだ名をつける。あだ名がないとクラス会で寂しいだろうと。
コンビニでビールを買っていたとき、転がりだしたものに周りの客の視線が‥?「いたたまれない30秒」
駐車場で迷った話‥「正解から遠ざかる」
二日酔いの朝に鏡を見たら、そこには徹夜明けの石破茂が。
家族で豆まきを始めたら。
大の餅好きのお父さんが年末年始に入院、餅を食べられなかった無念さから、2 -
Posted by ブクログ
古本屋の100円コーナーを漁っていると、全く聞き覚えのない著者の本が目に入ることがある。パラパラとページを繰ってみると、ちょっと興味が出てくる。買って家の積読棚でしばらく寝かせる。精神状態をみながら読むべきタイミングで開いてみる。ものすごくおもしろかったりする。 北大路公子さんという名前はまったく知らなかった。落ち込んでいるとき、本書によって「希望」というほどのものではないが「まいっか」程度の「了承」といったようなものを得られた。これは地味に効く。家族との交流、とくに妹との掛け合いは笑える。「いろんな人のいろんな話を聞きたい」そう思わせてくれる、どちらかというとドタバタ系のエッセイ。
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Posted by ブクログ
「生きていてもいいかしら日記」でハマりまくった公子姉さんのエッセイです。今回も相当面白いです!!
とりあえず、ものすごく行動範囲が狭い(ほぼ家の中での話)のに、どうしてこんなに面白いのかって事ですよ。
この人天才って思います。
流れるようにテンポのいい文章、語彙の選び方、オチ、全てにおいてツボ。自虐ネタが多いんですが、嫌味はないし、ほんとに声出して笑っちゃう面白さです。
昼間っから酒飲んで、仕事してるんだかしてないんだか分からない日常ですがこんなに面白いエッセイが生まれるなら、じゃんじゃん飲んじゃってください。
と公子姉さんにはお伝えしたいです。
他の本も早く文庫にならないかなぁ。
と