北大路公子のレビュー一覧
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ネタバレ2022年2月から2023年11月までの北大路さんの「養生日記」。
前年に乳がんの手術をし、その後の化学療法の副作用で、史上最大に弱っている北大路さん。
ペットボトルの蓋を開けられず、自宅の二階に上がるのは登山となり、体感体重は4トンにもなった。
いつもの楽しい文章で書かれているが、がんと治療の副作用がこんなに大変なんて知らなかった。
加えてコロナ禍。
その間にお母様が亡くなり、悲しみはいかにと思うところも、文章は明るい。
その後、実際の登山も編集さんと行き、術後二年の検査を無事クリアして、「養生日記」は終わる。
次作も楽しみ。
丹下京子さんのイラストも楽しい。
カーブス(と思われるジム)に体験入会する話もおもしろかった。 -
Posted by ブクログ
毎度毎度の暴れっぷりで。
よくよく読むと、家の周りで起きてる些事なのになんでこんなミステリー小説顔負けのストーリーが紡がれるのか。
酔っ払いを起点として、
お母、お父のやりとり。
編集者のMさん。
あとたまに妹。
たったこの数人の中でビールと共に実家で生活しているだけの公子が繰り広げる冒険譚や、漂流記も腰を抜かすほどの大冒険の数々に襲われる。
ただ、DVDの調子が悪い。
ただ、ビールが飲みたい。
ただ、冬は動きたくない。
たったこれだけ言いたかっただけの本のような気がするのに。
ここまで世界観が作られて発展していく、公子天才的才能。
40代の星です。
ある意味輝く流星群のようです。
でも、多分、公子が動いた場所は、家の中と歩いて数分のコンビニ程度だということが、これまた想像世界を広く、そして、行動は狭くの公子の生き様が強く、そして果てしなくアウェイ。
とてもじゃないけど。常人には真似できない。
すごい。
とんでもねぇ生活してる、とんでもなく面白い人の本です。
#キタオウジキミコ
#札幌
#とんでもない人
#面白い人
#毎度爆笑 -
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談話室で「笑えるエッセイを教えてください!」と投稿したところ、おススメしていただいたものです。(おススメいただいたものは少しずつ読んでいこうと思っています。)
「読んでも何の役にも立たないけれど・・・」と背表紙にあって、まぁ、エッセイにはそういうものもあるよね、と軽い気持ちで読み出しました。読み始めてわりと早い段階で気づきました。びっくりするほど、本当に、そうでした。
でもですね、これが本当に面白いんです。そして、なぜかすご~く勇気づけられます。ということはめちゃくちゃ役に立っているんです。何、この矛盾。
北大路公子さん、本書執筆時点で、40代、独身。好きなもの、昼酒。座右の銘は「好奇心は身を滅ぼす」。
このプロフィールまんまの内容でした。こうやって本を出版できるくらいですから、観察眼は鋭いだろうし、おもしろおかしいエピソードなどをよく覚えているし、文章も軽快ながら言葉選びが的確で読みやすい。
なのに(接続語が変な気もしますが)、まぁ、ぐうたらな生活。すっぴんで一人で昼間っから酒を飲むわ、友人たちと酒を飲んではぐでんぐでんになるわ、物忘れは激しいわ、消火栓をポストと間違えるという醜態を公衆の面前でさらすわ・・・
なんかね、新しい手帳を前にして(あ、私、10月から手帳を変える派なんです)、「やりたいことリストいっぱい書くぞ~!毎日ヨガ!TOEICスコア更新!」なんて思っている自分がちっぽけに思えましたし、ここ数日きちんとした夕食を準備できずに、レトルトカレー、冷凍餃子などに頼ってしまい、子どもたちはむしろ喜んでいる気がしますが、それを含め「なんだかダメだな~」と落ち込んでいることがアホらしくなってきました。ほら、勇気がでるんです。公子を見てると。(「公子さん」ではなく、「公子」と読んじゃいたい気分なのです。)
ちなみにお父さんもだいぶ面白いです。お母さんはまともそう(?)ですが、本書では何度も骨折しています。妹さんは隣に住んでいて、旦那さん、娘さんがいるそうです。
日常のなんてことのないエピソードに無駄な妄想がくっつき、ぐふふという笑いを誘うところもあれば、妄想なんかなくても、事実そのものがおかしすぎてガハハと笑ってしまうところもあります。
繰り返しになりますが、北の大地でこんなおかしいことが起こっているんだと思うと、北の大地に公子がいるんだと思うと、なんだか勇気が出ます。(余談ですが、北の大地が本拠地の日ハムは現在、我らがホークスと首位攻防戦を繰り広げています。これは余談ではないですが、「北大路公子」というペンネームは北海道に日ハムがきたことに由来しているもので、出版社社長からつけられたものだそうです。)
本書エピソードはもうだいぶ前のことのようです。このあとも何冊も本が出版されているよう。最近の公子がどうしているのか気になります。
落ち込んだ時などに、少しずつ北大路公子さんのエッセイを読んでいきたいと思いました。 -
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ネタバレこの表題を本屋で見つけた時、ドキッとした。
まさにその時の私がそうだったから。。
私の実父は現在入院中で、主治医からそう長くもたないと言われ、看護師さんからそろそろ準備した方がいいと言われた私と実母。慌てて準備する日々を送ることに。
ネットで死後の手続きや地元の葬儀屋さんを調べ、そしてキミコ先生と同じくお墓問題勃発である。
「どうするの?建てるの?買うの?誰が?私が?どこに?」
キミコ先生と同じクエスチョンがまさに私の頭の中でもぐるぐる繰り返される。
今まで他人事のように考えていたけれど、実の両親の老後や死後の問題は、当然ながら子供である私に全て降りかかってくるのだ。それはもう逃れようのない現実。。
キミコ先生と同じくどうにかお墓の準備はできたけれど、お墓の維持もこれから大変なんですよね〜、とキミコ先生と苦労を語り合いたくなった。
キミコ先生のお父さんの生前から死後のエピソードに相変わらずほっこり。おはぎを要求するため襖をカタカタ鳴らしたり、亡くなる三日前までカツ丼を食べていたり、うちの実父と違ってお元気そうなのに驚いた。
キミコ先生のXでよく見かける猫のはなちゃんの、飼い始めのエピソードが読めて良かった。 -
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ネタバレSNSでリアルタイムつぶやきを追っていた時のことを思い出しつつ読み進め、キミコ先生らしく明るく面白く描かれているけれどもどれほどしんどく大変な日々であったことだろうと改めて思います。
しんどいことって不思議と重なったりもするもので、感情を排するようにお母様のことをさらっと書かれていますがまだしみじみと思うには日が浅すぎる頃の記述なのだろうなとお察しした次第。
しかし「枕元に靴(キミコ先生のデビューエッセイ)」の頃からすると、酒飲みは続けておられるものの別人のような運動っぷり。
あの頃の先生を思うと、これほど(嫌々とは言いつつも登山やカヌーまで!)運動する日々を送られるようになるとは人ってすごいな、と思わされます。
ご自宅の階段を登山のように登っていた人が本物?の登山をするようになるまで回復を遂げる本書に書かれた道のりは、今病気や人生の苦しみにある人を励ましてくれる⋯かもしれないし、ふざけすぎるなよと言われるかもしれないけど、本当にしんどいときこそ笑いは大事だなとつくづく思います。
それにしても、三人旅の「お母様」って⋯(笑)ひどいよホテルの人と思いつつも笑ってしまう。関係性の分からない団体をどう取り扱っていいか分からない、というのは接客業の悩みですが「お母様」呼びはやばい。キミコ先生は体力のほかに忍耐力も相当(不本意ながら?)ついてしまわれたかもしれない。
朝からビール行っちゃうところは何か「あの頃のキミコ先生が帰ってきた!」と思って嬉しくなっちゃいましたね。
装丁のキミコ先生すごろくや、本文中に入っているイラストが味があって可愛いですね。丹下さんのイラストにもいつもくすっと笑わされつつ癒されます。
これからも味わい深くて面白い文章をたくさん読みたいのでどうかお元気でいてほしいです。 -
Posted by ブクログ
お父さんの死から、その後始末、そして、お墓を買うという連載の企画を立て、何故か、まず仁徳天皇陵を見学するという、いつもの北大路公子さん流のユニークさで始まるが、その後は、コロナ禍、冬の北海道の厳しさ、墓地の抽選、石材店巡り…とかなり厳しい状況が続いて行く。そして、お母様の死という、辛さ。「人の一生は重い墓石を負うて、遠き道を行くがごとし」とのご本人の感慨に、心から同情してしまいました。
昔のエッセイでは、ユニークな感覚に笑わされ、その合間に、時折挟まれるメルヘンのような話が魅力でしたが、今回はそれもなく、それだけ、切羽詰まった重い問題だということを考えさせられました。 -
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久々に読む北大路公子節であります。今回は乳癌の手術をした著者の養生の日記です。癌は僕も未体験なので、色々と勉強になることもありましたが、意外に思ったのは著者は体力があることです。術後、体力が落ちた満身創痍の状態から、夏場に散歩を行ってから、亡父の事務所での縄跳びをするなど「やればできるじゃん」的な要素が多々詰め込まれていました。意外な発見は他にも。著者は、あの有名俳優、橋本環奈さんと同じ身長だということ(私調べ)。そして、新たに登場したスポーツマンの編集者であるS氏。彼は、元祖S嬢ほどのインパクトはありませんが、なかなかの好青年(?)っぽいです。と、あれかくあれ、著者には何時までも健康で面白いエッセイを書いてほしいと願うばかりです。
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Posted by ブクログ
「流行」とはとことん遠いところにいるはずの著者が、なぜか「流行りモノ」についての連載することに!
WEB連載に加筆・修正を加えたエッセイ。
流行りモノを全く知らない(と言うか興味がない)著者が、あれこれと想像し、ときにはコンタクトを取り、そして諦める様が書き綴られている。これが面白くないわけがない。私も疎いほうだけど、さすがにこの方よりは知ってるぞと、密かに安心してみたり、世代的にも分かるネタがあるのが嬉しい。
宮沢賢治の『クラムボン』を彷彿させる出だしに、「ハロウィン」を『走れメロス』風に擬人化させてみたりというのも面白かった。縁側日記の件ではなんだかしんみりしてしまっていたら、ゲームだったんかい!ってなった。
今読むと「あーあったな」と、懐かしいような時代の変化の速さの悲哀を感じるような気持になれます。