ひこ・田中のレビュー一覧
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『小公女』、『あしながおじさん』の結末が出てくる。
知ってて良かった。
本に限らず、日常のあらゆることからどんどん色んなことを吸収していくルカ。子供ってすごいなあ。
何か大きなことが起こるでもなく、どういう意図があるのかなと読み進めていくうちに、ルカが何をどう考えるのかに興味が湧いてきた。
もっと読みたかったなあ。
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「If you wish your instructions to be obeyed, you must have your secretary transmit them in less than two weeks.」
(Daddy-Long-Legs by Je -
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ネタバレぼくはぼくで考える。
本の部屋にあった本をこっそり読んでいる。父親か母親が昔読んだ本らしい。『小公女』『あしながおじさん』わかるところもわからないところもある。幼馴染やクラスメイト、転校生とも話す。一緒に帰ったり、スーパーに買い物に行ったりする。そしてぼくは考える。
大きな事件は起こらない。主人公は本を読みながら、毎日過ごす。両親とも話すし、管理人や友人たちとも話す。小学5年生というのは自分がはっきりしてきて、両親をひとつの大人として捉え直したり、時間の流れを意識したり、自分と他者を比べたりする。その時に本を読んで考えを深めるのはとてもよい。時代も国も超えて、同じところと違うところを見出す -
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これはなかなかの大事件。レッツが一人で買い物に行ってしまう。5歳の子どもはひとたび町に出ると空気みたいに見過ごされてしまう、だからマンションの管理人のヤスさんがいちばん大事な砦だったけど、今回はいなくて、レッツは知らないおばさんやおじさんの後についてすいすい電車に乗って5つめの駅でおりてショッピングセンターに着く。子どもには親がついてるのが当たり前だと大人は思い込んでるので、レッツが適当に指した大人を保護者だと思って安心してレッツを放っておく。「まいご」に変身したレッツはかあさんととうさんを探してもらうことができた。最後の絵がいいね、心配して疲れたかあさんとうさんと川の字で寝ながら二人の頭をな
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自分がかあさんのおなかにいたことを知ってちょっと怖くなるレッツ。お腹のギュルギュルと鳴る音も怖いし、食べ物が頭から降ってくるなんて!人の身体のなかに280日もいるのは、今(5歳)から考えるとやっぱり変だしあまり楽しくないよね。天から降ってきた方が良いと思うレッツ。でもかあさんとうさんと会話して、いろいろ考えたすえにひきつづきこの家にいることにする。レッツはなんでかあさんととうさんのところにいるかというと良く知っていて安心だからという。安心というキーワードがしみるなー。レッツシリーズはレッツの目線を通してかあさんとうさんの気持ちもわかるのがとても面白い。どちらの膝枕を選ぶのかワクワクする両親とか
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学校に行く日には、「行ってらっしゃい。タッちゃん」と母親が背中を触る。
それが、ゾクッとしてしまい…
その日から母親が作ってくれたお弁当を目の前にして箸が動かない、隣りの女子は冷凍食品オンリーで自分で弁当を作っていると言う。
弁当を自分で作ることから始まり、母親が学校へ行っている間に部屋を掃除していることも嫌になり、洗濯も自分ですることに…。
父親が外で働き稼いで来ること、母親は家事をするのが仕事で中学生は勉強していればいいというのに反発を覚える中学生男子。
さて、彼はどこまで納得して自分のやりたいようにやれるのか…。
思春期男子には、あれこれと世話を焼く母親が重い、と感じるのかもしれ -
Posted by ブクログ
児童書に分類したけど、これは読んだ人の性別、年齢で感想がものすごく分かれそうなので、統計を取るとまでは言わないけど読者のバックボーンを踏まえたうえで感想を知りたい作品だった。
私としては、彼の行動には賛成したいけれど、洗濯をする、という行動一つにしても洗剤・水道代は親が負担しているというところまで考えが及んでいないので行動は自立しているように見えるかもしれないけど、経済的には全然自立できるものではない、というところまで考えられるようになって欲しい、と思った。
ただ、毎日食事が出てきて当然だ、と思うような子供よりははるかにしっかりしているし、応援したい。
とにかく自我のない母親の態度が一番腹立た