ひこ・田中のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
弁当を作る
誰が?何のために?表紙の男性に見えるこの人?何歳?
など疑問たっぷりで読み始めた。主人公は中学生龍樹。=タッちゃん。
亭主関白モラハラな父と、専業主婦の母に重く世話されることに違和感を覚え、背中を触られるのもゾクっと不快になるお年頃。
本人はうっすらとした自覚を哲学者の様に考え自問自答。表情に出てしまうので、幼馴染のカホや友人のアヤとマモルに問われるがままに答え、悩み相談をする。
友人達との淡々とコミカルな会話とは真逆の家庭での父親と母親と息子の会話。サスペンスホラーの様でとても怖い。
自立のキッカケのツールとして弁当作りがあったわけね。
個人的には龍樹の気持ちがよく理解で -
Posted by ブクログ
中学1年生の龍樹は、仕事が忙しくてあまり家にいない父親と、専業主婦の母親との三人家族。ある日、いつもと同じように母そやから「行ってらっしゃい」と背中を触れられた瞬間、悪寒が走ります。母親には触ってほしくない…。それ以降、母親の「重たい」愛情から逃れたいという気持ちと、母親を邪険にしては申し訳ないという気持ちの間で悩む龍樹。
その「成長期」とも「反抗期」ともつかない自分探しの手段が、母親に頼りきりであった家事(特にお弁当づくりや洗濯)を自分でやる(=それにより母親の過干渉を減らす)という平和的な手段であることが、ほほえましく、またリアリティがあると感じます。
親にとってはいつまでも「かわいい -
Posted by ブクログ
読み始めてすぐなんだか読み心地が悪く感じたけど、それは作品との相性が悪いとかではなく…きっと私自身が親(反抗される側)だからなのかと気付いた。そして読み進めて主人公の両親が頻繁に登場するようになると…その両親に対する違和感(本音を言えば、気味悪さ)に変わっていく。そして、最後は主人公の言動に頷きながら、応援していた。
子どもの権利条約が定められて久しい時代に、まだこんな感覚の両親っているのかなと感じたけれど、それは読者という客観的に見られる立場だからなのかもしれないとも思う。私も子どもを見守る立場。我が子が主人公のように気付き、考え、訴え、行動するようになった時は、同じように応援していきたいと -
Posted by ブクログ
ネタバレ中学1年のタツキは、ある日、出がけに母親から背中を触られたことに、
ぞくりとしてしまう。
これをきっかけに、タツキは自分で弁当を作り、洗濯をし、
同級生と話し合いながら、自分に起きた変化について考え出す。
気がつけば、それはいつのまにか、家庭内の役割分担から
大人としての生き方にまで広がっていくって・・・
ついに、タツキは自分の家庭がバラバラであったことにも気づく。
でもタツキは言う。「それでも家族だ」と。
・・・あらすじを書けば、こうなるのだが・・・
魅力は、ここに至るまでのタツキを中心とする中学生のやりとり。
私の頃(アラカンですw)には、こんなに、しっかりした考えを持っていた子は
いた -
Posted by ブクログ
ネタバレ児童向けですが、自分の子どもに読み聞かせをしている大人や、読み聞かせをしていた大人もニッコリしそうな素敵なお話。
そういえば、親や先生から読んでもらう時に「どうも、読む速度やめくりのタイミングが違うんだよなー……あと、声の感じ……」と(今にして思えばそういうことを)思って、自分で読むようになった気がします。
大人が読んでくれると、大体、理解度を確認しようとしているのか、感想を言わされたりやクイズめいたことをしてくるのがプレッシャーで嫌だったのもあるかも。
誰かと読むことから一度離れて、自分で読むようになって、それからまた誰かと読むことを楽しめるようになるまで、しばらくかかったんだな、と改めて