ひこ・田中のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読み始めてすぐなんだか読み心地が悪く感じたけど、それは作品との相性が悪いとかではなく…きっと私自身が親(反抗される側)だからなのかと気付いた。そして読み進めて主人公の両親が頻繁に登場するようになると…その両親に対する違和感(本音を言えば、気味悪さ)に変わっていく。そして、最後は主人公の言動に頷きながら、応援していた。
子どもの権利条約が定められて久しい時代に、まだこんな感覚の両親っているのかなと感じたけれど、それは読者という客観的に見られる立場だからなのかもしれないとも思う。私も子どもを見守る立場。我が子が主人公のように気付き、考え、訴え、行動するようになった時は、同じように応援していきたいと -
Posted by ブクログ
ネタバレ中学1年のタツキは、ある日、出がけに母親から背中を触られたことに、
ぞくりとしてしまう。
これをきっかけに、タツキは自分で弁当を作り、洗濯をし、
同級生と話し合いながら、自分に起きた変化について考え出す。
気がつけば、それはいつのまにか、家庭内の役割分担から
大人としての生き方にまで広がっていくって・・・
ついに、タツキは自分の家庭がバラバラであったことにも気づく。
でもタツキは言う。「それでも家族だ」と。
・・・あらすじを書けば、こうなるのだが・・・
魅力は、ここに至るまでのタツキを中心とする中学生のやりとり。
私の頃(アラカンですw)には、こんなに、しっかりした考えを持っていた子は
いた -
Posted by ブクログ
ネタバレ児童向けですが、自分の子どもに読み聞かせをしている大人や、読み聞かせをしていた大人もニッコリしそうな素敵なお話。
そういえば、親や先生から読んでもらう時に「どうも、読む速度やめくりのタイミングが違うんだよなー……あと、声の感じ……」と(今にして思えばそういうことを)思って、自分で読むようになった気がします。
大人が読んでくれると、大体、理解度を確認しようとしているのか、感想を言わされたりやクイズめいたことをしてくるのがプレッシャーで嫌だったのもあるかも。
誰かと読むことから一度離れて、自分で読むようになって、それからまた誰かと読むことを楽しめるようになるまで、しばらくかかったんだな、と改めて -
Posted by ブクログ
小学校5年生のルカくんが、両親の子供の頃に読んでいたであろう「小公女」「あしながおじさん」を「本部屋」から偶然みつけ出して読む話。
まず、家に本の部屋があることが、なんとも羨ましい。
大人になってから読むと「名作」と聞くだけで敷居が高くなりがちだけど、子ども目線からの二つの物語が、とても面白く感じられて良かった。
本作品は児童書なので、子ども達がこれを読んでから「小公女」や「あしながおじさん」へも興味が出て読んでみる、というきっかけ本になっているのかな?という部分に引っ掛かりを感じたが。わざわざカバーをかけてあったという設定まで、両親の策なのでは?とか考えだしちゃって、星4。いや、そんな、斜め