ひこ・田中のレビュー一覧
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これはなかなかの大事件。レッツが一人で買い物に行ってしまう。5歳の子どもはひとたび町に出ると空気みたいに見過ごされてしまう、だからマンションの管理人のヤスさんがいちばん大事な砦だったけど、今回はいなくて、レッツは知らないおばさんやおじさんの後についてすいすい電車に乗って5つめの駅でおりてショッピングセンターに着く。子どもには親がついてるのが当たり前だと大人は思い込んでるので、レッツが適当に指した大人を保護者だと思って安心してレッツを放っておく。「まいご」に変身したレッツはかあさんととうさんを探してもらうことができた。最後の絵がいいね、心配して疲れたかあさんとうさんと川の字で寝ながら二人の頭をなでるレッツ。
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Posted by ブクログ
自分がかあさんのおなかにいたことを知ってちょっと怖くなるレッツ。お腹のギュルギュルと鳴る音も怖いし、食べ物が頭から降ってくるなんて!人の身体のなかに280日もいるのは、今(5歳)から考えるとやっぱり変だしあまり楽しくないよね。天から降ってきた方が良いと思うレッツ。でもかあさんとうさんと会話して、いろいろ考えたすえにひきつづきこの家にいることにする。レッツはなんでかあさんととうさんのところにいるかというと良く知っていて安心だからという。安心というキーワードがしみるなー。レッツシリーズはレッツの目線を通してかあさんとうさんの気持ちもわかるのがとても面白い。どちらの膝枕を選ぶのかワクワクする両親とか。
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Posted by ブクログ
学校に行く日には、「行ってらっしゃい。タッちゃん」と母親が背中を触る。
それが、ゾクッとしてしまい…
その日から母親が作ってくれたお弁当を目の前にして箸が動かない、隣りの女子は冷凍食品オンリーで自分で弁当を作っていると言う。
弁当を自分で作ることから始まり、母親が学校へ行っている間に部屋を掃除していることも嫌になり、洗濯も自分ですることに…。
父親が外で働き稼いで来ること、母親は家事をするのが仕事で中学生は勉強していればいいというのに反発を覚える中学生男子。
さて、彼はどこまで納得して自分のやりたいようにやれるのか…。
思春期男子には、あれこれと世話を焼く母親が重い、と感じるのかもしれない。
放っておいてほしいのに、どうしてそんなにかまうのか…。
自立したくてもできないジレンマがわかる。
いつかは、自分でやらなければならないのなら、やりたいと思うときにした方がいいと思う。
義務じゃなければ楽しいと思うのかもしれないが、それが毎日となると億劫に感じたりもする。
やりたくなくてもやってくれる人がなけりゃ、自分がやるしかないと思うと気が重いし、もっと他のことをしたいのに…と思う人もいるだろう。
ヤングケアラーの場合はそうだと思う。
どのような家庭なのかによって見方も変わってくるが、今はこんなふうに専業主婦で子どもにかまう母親は少なくなってきてるのでは…と思うのだが。
黙って反抗的な態度をとるよりも、やりたいことを宣言している中学生男子のタツキの今後が気になる。
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Posted by ブクログ
児童書に分類したけど、これは読んだ人の性別、年齢で感想がものすごく分かれそうなので、統計を取るとまでは言わないけど読者のバックボーンを踏まえたうえで感想を知りたい作品だった。
私としては、彼の行動には賛成したいけれど、洗濯をする、という行動一つにしても洗剤・水道代は親が負担しているというところまで考えが及んでいないので行動は自立しているように見えるかもしれないけど、経済的には全然自立できるものではない、というところまで考えられるようになって欲しい、と思った。
ただ、毎日食事が出てきて当然だ、と思うような子供よりははるかにしっかりしているし、応援したい。
とにかく自我のない母親の態度が一番腹立たしかった。 -
Posted by ブクログ
「なりたて中学生」三部作の最終巻。
1学期が終わった。
なりたて中学生の成田鉄男は、中学校とはなんだろうということをとことん考えることにした。
体育祭。みんなで同じ動きをしている。なんか不気味や。
学校からのプリント。先生は誰に向けて、何を言いたくて書いているんやろか。
どこの部活にも入っていないので、夏休みは部活見学をしてみよう。自分は馴染まんが不気味ではない。
2学期は文化祭。そもそも「文化」ってなんだろう?学校も「文化」なんだろうか?
鉄男の所属している広報委員会は、文化祭にブースを作ることにした。各ブースを訪れての突撃生放送!傍観者のつもりだった鉄男が、行ったブースで当事者にさせられることもある。
自分は馴染んでいるんだろうか。
不気味なもんには慣れないが、馴染まんもんにはいつか馴染むんやろか、そもそも馴染まんでもいいんじゃなかろうか。
思考を重ねる鉄男は、身長も伸び、同じクラスのアンリに好意を持ってみたり、両親との関係も思春期のものとなり、なんだかんだいっても学校というものは興味深いなって思っていくのだった。
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中学ってなんだろう、どうしてこんなシステムなんだろう、という基本を考え、そこから社会の仕組みだとか、自分の存在だとかに繋がるお話なので、改めて言われてみると面白かったです。
馴染まないこと、不気味なこと。自分が慣れられること、慣れられないこと。いつどこに所属していてもそれは感じることだけど、それをとことん考え、言葉にできると、自分の居場所がわからないなりにも、言葉にしたことでスッキリはしそうですよね。
しかし3冊ずっと考え考え考えで、読んでいてちょっと疲れたという気もするような…。私が考えなさすぎるというか、目を逸らしているんでしょうね(^_^;)