ひこ・田中のレビュー一覧
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ネタバレ≪目次≫
1章 テレビゲーム
2章 テレビヒーロー
3章 アニメ(男の子編)
4章 アニメ(女の子編)
5章 世界名作劇場
6章 マンガ
7章 児童文学
8章 子どもの物語が示すもの
≪内容≫
様々なメディアを通して、子どもの物語の世界に起こっている変化を読み解こうとするもの。
著者は、従来の物語は、”子どもが大人になっていく”物語だったというが、社会の変化(というのが一番ラクか)の中で、ヒーロー(ヒロイン)はその立ち位置を見失っている。それは、大人が「大人」ではなくなったから?大人と現代の子供の差異が減ったから、と著者は言います。だから、子どもの物語が、王道を走れなくなった -
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年代・ジャンルを問わず調べ上げ鑑賞し遊んでいる、その点には感服である。
ゲームの分野に関しては、「こども」という点に強調をおく一冊であるならば任天堂のポケモンシリーズやカードゲームにも触れるべきだったと思う。初代ポケモンの登場から2000年代をリードしてきた、子供にとってのゲームといえばポケモンは外すことはできないだろう。あと強いて言うならモンハンぐらいか?
本当に低年齢層向けの作品か、かkつてアニメやマンガ・ゲームに慣れ親しんだ人間がつくったオタク向けの作品かどうかもよくよく区別して書かないとそのへんがごっちゃになって混乱するだけの気がする。
問題提起と問題解決の道筋が弱い一冊なので -
Posted by ブクログ
タイトルの「なぜ」に対する答えとしてはつまり、大人と子供の境界線があいまいになったから、ということなのだろうか。
著者の言っていることは、「なぜ成長しなければならないのかではなく、なぜ成長しなければならないと思いこんでしまったのか、必ずしもその必要はないのに」ということのようだ。時代がそういう風に変わって来たのだから、それはそれで受け入れてもいいはずだと…。
あれ?本当にそれでいいのかな??
著者が、非常に細かく丁寧に、様々なゲームやアニメ、テレビ、児童文学など、それぞれの内容とその意義、時代の流れを照らし合わせ分析しているのには驚かされたし、またそれぞれが時代の潮流に敏感に反応し、それが作 -
Posted by ブクログ
テレビゲーム、テレビヒーロー、アニメ(男の子編)、アニメ(女の子編)、世界名作劇場、マンガ、児童文学、そしてまとめにあたる章という構成。
まずそれらの歴史や変遷、意義に、よくこれだけ丁寧に寄り添っているな、ということに驚く。
このように時系列で並べて分析して見せられると、子どもの(或いは親の)立場で、ただ面白おかしく見たり体験したりしていただけのそれらに、こんな意味や意図があったのか、と気付かされる。
歌は世につれ…などというけれど、子どもをとりまくゲームやアニメも世につれ、世はそれらにつれて変遷してきたということである。
中でも、世界名作劇場の「若草物語」が単身赴任の増加とリンクしてい