富野由悠季のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一冊ごとに何かしらハッとさせられるシーンが存在する物語。
今回は現代の日本の姿がジオン共和国に投影されていることに気がついてハッとなった。
ジオン共和国の兵士の鬱屈はまさに某タモ神のソレだったと思う。
ミネバのジオン兵に対する一喝はオタメゴトでしかないのは分かるが
だからといってそれらの事象を切り捨ててるのは、むしろ楽な方への逃げのような気がした。
バナージの「みんなのため」という青臭くも直感的な叫びは
ジュドーを彷彿させるもので心地よかった。
フロンタルの現実路線は彼がシャアではないことの証明だろうと思う。
じゃあ、彼は一体ナニモノ?
人間なのかい?
次で終わり? -
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Posted by ブクログ
原作ではあまり語られていないニュータイプ観にこの時点からより突っ込んでいるのが最も違いとして印象的。本編で分かりにくいところがどんどん具体化されていくため原作ファンにはたまらないと思える。
脱出用コアブロックの成立理由を立てたりジムの活躍で盛り上げたりとメカニック設定の面でもツボを抑えてくる。
ジャブロー到着の盛り上げ方やミライとブライトの関係、ウッディ大尉の活躍、セイラの動揺と魅せ方の面でも丁寧で心情をつかみやすいため原作以上に話をつかみやすい。
ジャブロー戦自体では子供たちの爆弾処理の回とジャブロー内での戦闘を直結させることでテンポが良い。またシャアだけが有能に見えたり、アムロとシャアのお -
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Posted by ブクログ
ネタバレアニメは小学校の頃に見たし、劇場版も見ていたから知っていたけど、ラストシーンに近づくにすれてバッタバッタと登場人物が死んでいく。
でも、ラストはアニメ版とも劇場版とも異なっていた。
富野由悠季がガンダムで伝えたいことって何なのだろう?
根底としてあるのは、いつでも人種差別問題。アースノイドとスペースノイド。母なる星に住むアースノイドは、宇宙へ暮らすスペースノイドを見下す傾向にあり、その反発が戦争に変わる。戦争を起こす両者に正義があり、そして協調がない大人たちは両者が互いに敵となる。
それと、その戦争に巻き込まれる少年。その少年は少年であるがために、純粋な子供気持ちがあり、また大人たちに現実を -
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Posted by ブクログ
機動戦士ガンダムTHE ORIGINの21巻。
-ひかる宇宙編・前-ということで、ソロモンを攻略しア・バオア・クーへと迫る連邦軍。
その最中、ソーラレイにより連邦・ジオンのトップが戦死。
連邦軍の戦力の半数を失いながらも、ア・バオア・クー攻略へと突き進む。
アニメには無かったア・バオア・クー攻略前のブライトによる演説というか
MSパイロットたちへの激励シーンがいい。
「逆襲のシャア」のアクシズ攻略前のシーンとだぶる。
もちろん逆シャア時代に比べてまだ新兵時代なので、なんというか拙い感じ。
しかしその中にも皆への熱い思いがあるので十分伝わります。
他にもシャアとキシリアの対話、
ギレンの「あ